Pat Martino奏法研究(62)
今までパットの解説は大きくは3つでした。ひとつは得意フレーズ、二つ目はマイナーコンバージョン・コンセプトの基本と応用、三つ目はポジションの動きや展開です。今回から彼の「グルーブ」「ノリ」について解説していきたいと思います。
あらかじめお断りしておきますが、僕の演奏参考動画はあくまで僕なりに彼の「グルーブ」を解説するために、なんとか自分なりにかれのグルーブを真似て演奏しているものなので、彼のような「本物のグルーブ」ではありません。彼の「本物のグルーブ」が体得できているくらいっだたら、僕は今こんなことやってませんから(笑)!僕の参考動画や解説を見て「なるほど!」って思ったら、本物を聴いてください。なお、「僕の動画を見て、ノリが悪くなった!」と言われても、僕は責任をもちませんよ。では始めます。
まず下の動画3つをご覧ください。
「なんか弾いてみてください!」と頼まれると、もうこんな感じに弾いてしまいます。最初の2つはちょっと短めでしたので、3つ目は少し長めに弾いています。
どうですか?パット・マルティーノっぽいですか?
でも、これ、彼のフレーズ完全コピーではありません。ところどころ彼が弾かないようなフレーズも入ってます。でも、全体を通して誰をイメージしますか?やはり嬉しいかな、悲しいかな、パット・マルティーノですよね?
そう聴こえるには、彼をずっと研究してきて、何十年も弾き続けた結果体に染みついてしまったのです。もちろん彼の足元にも及ばぬギタリストであることはちゃんとわかってますから「何様のつもり?!」などと思わないでくださいね。
その染みついてしまった彼の特徴の中でも「グルーブ」「ノリ」を中心に、これからの講座で解き明かしていこうと思います。
お楽しみに!
