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ギター購入騒動記(8)

2016年4月30日 テレキャスター購入!

 先月末に売却したAE-2000が直前にペグの調子が悪く、お渡し前にペグ交換を行ったことは既に6話の中でお話ししましたが、リペアをしてもらったお店「ギターズマーケット」で素晴らしい楽器を見つけていました。前号でご紹介したストラトキャスターと並行して購入を検討していた楽器があります。写真の楽器です。

 AE-2000の修理をお願いする数日前、このお店の前を通りました。このお店は自宅から数百メートルの位置にあり、会社帰りによく店の前を通っています。既に閉店時間だったのですが、網目のシャッター越しで、店内を見渡すことができました。立ち止まって覗いてみると、壁に「テレキャスター」がぶら下がってました。

「かっこいいな、いくらだろう?!」

 プライスカードは付いていないように見えました。ロゴはフェンダーのようです。このお店はビンテージ楽器を多く取り扱っている店なので「どうせ何十万もするのだろう、きっと俺には手がでないな」とその場を離れました。この時点では、「黒のストラト」を購入することで頭が一杯になっていたので、この楽器は、割と簡単に頭の中から消えていきました。数日後、例の売却予定のAE-2000のペグ修理で再びこのお店を訪れることになろうとは、その時点では夢にも思っていませんでした。

 何日か経って、AE-2000のペグ修理をお願いに、このお店を訪れました。例のテレキャスはまだ壁にかかっていました。近くで見てみると、ボディ上部の塗装のはがれ・くすみや金属のサビ等多少の使用感はありましたが、比較的きれいな状態で、全く気にならないレベルでした。ただ、プライスカードは相変わらずありませんでした。ダメもとで聞いてみました。

「これいくらですか?」
「この前、仕入れたばかりで、まだ値付けしてないよ。たぶんX万くらいにすると思うよ。」
「弾かせてもらっていいですか?」
「どうぞ、どうぞ!」

「これがテレキャスのサウンドか!」

 人生初のテレキャスです。弾きなれていないせいか、ブリッジが右手に接触する部分の感じが少し気になりましたが、音は素晴らしいものでした。トレブリーでカラッとしていますが、ストラトに比べるとボディが多少厚いせいか、箱鳴りっぽいところもあり、トレブルを多少絞り、もっと太い弦を張ればジャズっぽい音になると思われ、僕の演奏スタイルでも全然違和感がなさそうです。さー、困ってしまいました。ストラトの方ももう買う気満々になっていたので、諦めることはできません。

「一週間後くらいにネットに出すけど、テレキャスのナチュラルは人気があるので、すぐ売れちゃうよ。それまで、お店に取り置きしておこうか?」

 AE-2000のペグが壊れたのも、この楽器を買うように神様が巡り合せたのか!と自分に都合よく考えました(笑)。ストラトを買うと少し予算オーバーになりますが、手が届かない値段ではありません。もう、こっちも買うしかありません。どうやって不足分を捻出しよう?と考えたときに、急に思い出しました。「そう言えば4月に博多に出張したな。その時に自腹で出費した分が、会社から精算されて入金されてるはずだ!これを加えれば・・・・」

 その瞬間「絶対買うので、まずは取り置きしておいてください!」と答えていました。

 こうして、AE-2000売却で手にしたお金でストラト購入し、予算不足であったにも関わらず、テレキャスターを手に入れることができました。

 僕のギター購入もここで終わるはずでした。ところが、またまた偶然の出来事から、もう一本買ってしまうことになるのであります。

 次号に続く。

Telecaster (NT) FenderJapan
テレチャスター

・ネックにはEシリアル、ピックアップのカバーにはAシリアル、以前の所有者が修理・改造したのでしょうか?
・購入時ピックガードの擦り傷が少し目立ちました。お店の中に、ボディだけのテレキャスジャンク品が飾ってあり、ピックガードが綺麗でしたので、それと交換してもらいました。
・ジャズでテレキャスターと言えば「マイク・スターン」が筆頭にあげられると思いますが、僕の中では、テレキャスターと言えば、「初期のレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ」と「70年代後半のファンキーな感じに移行しかけてた時のクリエーションの竹田和夫さん」のイメージです。
・音はものすごく気に入っています。自宅練習では、レスポール(この時点ではまだ買っていませんが)の次に手にする機会が多い楽器です。フロントは「思ったよりふくよかな音」、リアは「湿度が低くカラッと明るい」、そんな感じです。
・結構重いです。最近買ったレスポールカスタムの次に重量がありますね。
・一回だけライブで使いました。その時の写真を見ると、絵的には「自分に似合っているな」と我ながら思いました(笑)。もっと、ガンガン使っていくつもりでしたが、その後、はまっていくギターシンセのGK-3ピックアップが付けられないため、ライブでは最近使っておりません。
・ボリュームの音量カーブがCカーブ(つまみを2~3くらいでほぼフルボリュームになる)であることが、買ってからわかりました。これでは、ライブでは使いづらかったので、AカーブもしくはBカーブに機会があったら変えようと思います。

【2016年4月30日時点での所有楽器・機材】
<Guitar>
ES-175NT (Gibson) 91年新品で購入
GB-10 NT (Ibanez) 94年新品で購入
1763Classic (Ovation) 9X年新品購入 現在ボディに複数個所亀裂
GA40SFCE-NT(Ibanez) 16年新品で購入
Stratocaster (Fender Japan) 16年中古で購入
Telecaster (Fender Japan) 16年中古で購入

<Effect>
OD-2  (Boss) オーバードライブ 知人から貰った
CE-3  (Boss) コーラス 知人から貰った
DL-10 (Ibanez) デジタルディレイ 9X年新品購入
AD-3 (Boss) アコースティックプロセッサー 9X年新品購入
Micro ABY (Fender)A/B Box 16年新品購入
Ditto Looper (TC Erectronic) ルーパー 16年ヤフオクで落札

<Amp>
MiniBruteⅣ(Politone) 9X年中古購入
Pathfinder10(Vox) 11年新品購入
RhythmMini5(Vox) 14年新品購入 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com