ジャズギター裏口入学(13)
一旦コードワークの事は置いておいて、アルペジオについて解説していこうと思います。
ギターで「アルペジオ」というと、フォークギターでの「弾き語り」をイメージしますよね。ここで言うアルペジオはそのアルペジオではなく、「コードの構成音を一定の規則で順番に一音づつ弾く」ことを言います。あっ、フォークのアルペジオも結局そういう意味ですね・・・・。
下の譜面と動画を見てください。

僕がジャズギター勉強中の初期の頃に、誰だったか名前は忘れてしまいましたが、コピーしたフレーズです。ロック・ギタリストだった僕には全く使う事のない音列でした(動画は2通りの運指で弾いています)。そして色々なギタリストの演奏を聴きコピーしていくと、この音列が結構頻繁に登場することがわかりました。
あるジャズギター教則本を買ったときに「アルペジオ」というページの最初に下のような譜面が記載されていました。

「あれ?似ているぞ!」
僕がコピーした音列B-C-E-G-B-C-E-G-Bは教則本に書かれているC-E-G-B-C-E-G-B-C・・・・と音の並び順は同じですが、始まりの音が、ただB音から始めているかC音から始めているかだけの違いという事に気付きました。
「ははーん、俺がコピーしたフレーズはこのアルペジオってやつを利用したフレーズなのか!」
次回はこのアルペジオの重要性について、もう少し踏み込んで解説していきます。