Pat Martino奏法研究(61)
まずはもとのEtude動画と譜面を貼っておきます。

今回は17~24小節目まで解説です。
まずこの曲の特徴でもある17,18小節目のG+7のところ、ここはそれこそ無数の和音が考えられます。そうは言ってもギターは弦が6本しかないので、そうもいかないですが。マルティーノのフレーズは多分3種類ですね。A♭マイナーにコンバージョンするかGのホールトーンを弾くかGのブルーススケールを弾くかの3種類です。ここではマイナーコンバージョンのA♭マイナーを採用してます。次のCm7ですがいわゆるE♭△7でのアルペジオ、移動ドで言うと「シドミソ」ですね。もしかしたらCm7→E♭△7(メジャーコンバ―ジョン?)とでもいった方が皆さんはりかいしやすいですかね?Cm7を主と考えるかE♭△7を主で考えるかだけの違いで、同じことですね。20小節目の3拍4拍で21小節目へのポジション移動を考慮して左手が少しづつ下がってきます。下の動画を参考に。
21小節目から22小節目に向かい、同じE♭ドリアンでもポジション移動がありますね。サクっとできるように練習しましょう。このポジション移動が彼の奏法をマスターするための肝です。23,24小節、ここも先ほどのCm7と同じでB♭△7のアルペジオですね。彼はこういうアルペジオをまんまフレーズに突っ込んでいることが多いです。
25~32小節目は今まで出てきたコードと同じですので、解説はあえてしませんので、譜面を見ながら頑張って弾いてみてください!
Stella By Starlight Etudeはいかがでしたか?皆さんのプレイの参考になりましたでしょうか?
このエチュードの譜面を見て何か気が付きませんか??上がって、下がって、上がって、下がって・・・・が数小節単位に周期的に繰り返されてますよね?これが彼のフレーズの一番の特徴で、「独特のうねり」「グルーブ」を生み出す源でもあるのです。
次回からは、彼の「ノリ」「グルーブ」について解説しようと思います。もちろん、解説動画を入れていくつもりですが、彼の「グルーブ」には程遠い演奏となってしまうことをあらかじめお断りしておきます(笑)。