ジャズギター裏口入学(12)
前回まででひとまずブルース編は終わりです。先に行ったららまた取り上げるつもりですが、あのくらいの事を知っておけば充分「ジャズっぽい」を満たすことができますし、まずは色々コピーしたり弾いたりと場数を踏むことが必要です。
今回はコードワークの話です。とは言っても、コンテンポラリーなボイシングやソロギター対応のものではなく、本当に普通の、いわゆる「初心者がジャムセッション等でベースソロになった時に、聴こえるか聴こえないかくらいの音量で刻む」を想定しています。
まず下の動画1を見てください。
大学一年でジャズをやりだしたころ、Em7→A7→Dm7→G7→C△7(さんろくにーごーいち)は上の様に弾いていたと思います。指板図も他の動画を含めてまとめて載せておきますので参考にしてください。間違いじゃありませんが、全く「ジャズっぽく」ないですよね。
以前も書いた通り、「ジャズっぽく」聴こえるためには、ジャズ系のギタリストが誰でも使うやり方をまねるところからと思います。そこで「3音」ボイシングです。
どうですか?音はたったの3つ(ルート、3th、7th)だけで随分と「ジャズっぽく」聴こえませんか?
A7、G7のところが4弦では音が細くて聴こえないし、力強くないので6弦で弾いてみます。下の動画です。
続けます。僕のジャズギターの始まりはジョー・パスでした。彼はコードに行く前に必ず半音上の音を鳴らしてる様ですので、真似してみました。
なんかベースラインがかっこよくって、いかにも「ジャズっぽく」なってきました。
その後ジムホールを聴きました。彼は先の半音上の音もコード(7th)で鳴らしていることがわかりました。下の動画です。
こんな感じで、見よう見まねでコードワークを覚えていきました。
僕は大学4年間はビッグバンドに所属していたので演奏の9割は「刻み」をやっていました。したがってまわりの大音量の中「音が少しでも聴こえるにはどうしたら良いのだろう?」といつも考えていましたし、「刻み」の重要性も4年間で随分と良くわかりました。そうは言っても「刻み」は地味で、面白いものでは正直ありません(僕はですよ)。性格的にもこれをやり続けることは厳しいものがありますが、一つ言えることは僕的な尺度で言うと、刻みを馬鹿にしてしっかりやらないと、後々つまずきます。そして、気が付いた時に慌てて刻みの練習してももう手遅れかもしれません。単音のノリはこの刻みがあってのものだと思いますし、凝ったボイシングもこの「3音ボイシング」が基本だと思うのです。
がんばってやりましょう!!
