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ジャズギター裏口入学(11)

【ジャズっぽいアドリブ〈ブルース編〉(3)】

 それでは2コーラス目の5小節目以降の重要なことを2つ。先ずは解説元ネタ動画を下に貼っておきます。2コーラス目のソロですから間違えないようにお願いしますね!



 解説した一つ目は6小節目3拍4拍目のディミニッシュコードの部分です。
 
 6小節目のコード進行はF7F7F#dimF#dimと2拍ディミニッシュコードを弾いています。理論的なことはここでは説明するつもりもないですし、よくわかりませんが(笑)、ディミニッシュコードは「次のコードにかっこよく繋げるための橋渡し」と僕は思います。ここの5~8小節では何も考えずにやると「F7(5・6小節)→C7(7・8小節)」。ちょっと工夫して考えると「F7→C7/G(C7のベース音をG)」そして間にF#をいれてベース音を半音進行F→F#→Gにするためと理解してください。コード進行はそうであっても、アドリブは1コーラス目の様に無視しても全く問題ないですが、あえてF#dimのスケール音をちょっとだけ弾いています。それだけで、「おっ!」となりますよね。下の動画を参考にしてください。F#dimのコードとスケール(Cdim、D#dim、Adimも同じ音であることはわかりますよね?)を弾いています。



 次は8小節目がポイントですが、ここのコードはA7なのですが、ここでA7の3度の音C#の音をしっかり弾いていますよね。C#の音はブルースペンタトニックにはない音であり、A7の3度の音にあたるため、コードが鳴っていなくてもA7が聴こえてきます(か?)



 ほんのちょっとだけでいいから、コード進行に反応してブルース・ペンタトニックにない音を弾いてあげるだけで、ロック、ブルース系ギタリストが言うところの「ブルース」ではなく「ジャズブルース」っぽくなります。

 最初の動画の3コーラスも2コーラス目と全く同じコンセプトで弾いてますから、解説はしませんが聴いて感じをつかんでみて下さい!

 ではでは!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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