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僕の音楽史(番外編2)

【高校3年生(1979〜80年)】

 とっとと音楽話に戻したいので、一気に書いちゃいます(笑)。

 上智大学経済学部が受験する4つの中でも偏差値的には比較的合格する望みがあるかな?って感じでしたし、受験日程が2月初旬という事もあって、本命を受ける前の練習として受験することにしたのですが、十分チャレンジ校です(笑)。 
 試験が終わった時の感触は、今までの駿台模試に比べて随分簡単だなーって印象でした。「もしかしたら?」って思っていましたが、やはり現実は厳しく、補欠にも引っかかってませんでした。志望校でもなんでもなかったので、ショックは受けませんでしたが、本命を受ける前から「やっぱり奇跡はおきないのかなー?!」と少しモチベーションが下がってしまい、「受けなきゃよかった」と思いました。

 さて次は慶応商学部です。第2志望とも言うべき学校です。この日はなんかすごく体調も良く随分と頭が冴えていた様に記憶しています。受験科目は経済学部と同じでしたが、世界史は小論文ではなく、普通の記述式試験です。小論文対策ばかりやっていたので、細かい史実の暗記は全く持って準備不足でしたが、慶応商学部の世界史は重箱の隅を突っつくような問題はあまりなく、常識を問うようなちょっと変わった問題なのです。当然、あまりできませんでしたが、「こんな問題ならあまり差がつかないから、まだまだ戦える!気にすることはない!」と思いました。英語も比較的できました。何たって英語ばかりやってましたし、上智の英語に比べれば楽勝でした。こう思えるようになっただけでも、上智を受けた意味があったのかもしれませんね。数学に関しては、もう頭が冴え渡っていて、多分満点だったと思います(笑)。時間が半分くらい余って、必死に問題を解いているやつを見て「苦しめ!苦しめ!」なんて思いながら時間をつぶすくらい余裕をかましてました。終わった後、「こりゃ絶対もらったな!」と思いました。この調子なら「経済学部もがんばれるぞ!奇跡を起こしてやる!」と思いました。

 早稲田大学商学部ですが、全く歯が立ちませんでした。苦手の現代国語で撃沈し、戦意喪失でした。
 長い随筆文を読んだ後「さすが、早稲田の現代文だな!!さー、問題を解くぞ!」と気合を入れて問一の設問を読みます。こう書いてありました。
 「先の随筆文は段落順がバラバラとなっている。正しい順番に並び替えなさい。」 
 「えっ?まじ?バラバラ??問題文読んでも何の疑問も持たなかったし!こりゃ、ダメだ。」
 現代国語と社会が勝負の早稲田、勉強不足の現役生には無理でしたね。

 日程の最後が慶応義塾大学経済学部、本命でした。最終日の事もあって、やはり疲れていたのだと思います。英語はそこそこできましたが、頼みの綱である数学が絶不調でした。どの問題も途中で行き詰まり、あっちやったりこっちやったりしているうちにどんどん時間が経ってしまい、どの問題も中途半端な状態で試験終了となってしまいました。がっくりしてしまいましたが、面白いことも起きました。
 世界史の小論文の始まる前の休み時間に気分を落ち着けるために山川出版詳説世界史の「南北問題」について数ページでまとめてあるページをずっと読んでいました。この辺は勉強不足であまり自信がなかったので、直前に読んでおこうと前の日から決めていました。試験開始の合図があり、裏返しになった問題用紙を表に返します。問題文をすかさず読みます。狂喜しました。

 「南北問題について800字で述べなさい」

 これが問題でした。嘘のような本当の話です。いくらなんだって、つい数秒前に読んでいた内容です。さすがに教科書のまとめを一言一句覚えてました。でも同じように書いてはまずいと、自分の言葉で論述する配慮も忘れずにスラスラ書けました(笑)。当たり前です。

 こうしてすべての受験が終わりました。

 僕の予想はこうでした。
 
 慶応商学部 〇
 早稲田商学部 ×
 慶応経済学部 △

 第一志望の慶応経済学部は受かっても補欠だなと思ってました。数学があまりにできなすぎました。一方、父親は僕の予想などはなっから相手にしておらず、駿台予備校のパンフレットをしきりに調べていました。
 
 そして結果は
 慶応商学部 〇
 早稲田商学部 ×
 慶応経済学部 ×

 商学部は第一志望ではありませんでしたが、もともと経済がやりたかったわけではなく、竹内まりやの教えてくれた慶応義塾大学に入ることが目的でしたので、どこの学部でも全く問題なしでした。父はニコニコしながら言いました。

 「浪人してもいいんだぞ」

 僕は即座に答えました。

 「嫌なこった!」


 学校に合格の報告に行きました。担任に言われました。
 「夏休み明けの校内模擬試験で350/450番でも現役で慶応に入った生徒がいると進路指導の際に父母が知ったら、みんな元気づけられるよ。お前は新潟高校の希望の光だ! 」

 こうして、僕は慶応義塾大学商学部に進学することが決まりました。



 次回は大学合格後、新潟に別れを告げるまでの人生の中でも絶頂な時期の音楽話を書こうと思います。

 2回に渡り番外編にお付き合いいただきありがとうございました!

慶応 

早稲田

上智

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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