Pat Martino奏法研究(59)
前回提示したStella By Starlight Etude に簡単な解説を加えていきます。今回は1-8小節目までを説明します。
まずは1-4小節目までの動画を見てください。
最初はゆっくり弾いていますので、フレットや指使いがわかると思います。彼はギターソロのスタートは大抵ネックのど真ん中のポジションから始めます。上にも下にもポジション移動の幅が広いことや音域的なこともあるのでしょう。
最初の1小節目2拍までのA-G-D-B♭-Aの音列と指の形は最重要です。Gm9のアルペジオそのままです。とにかく指に覚えこませてください。なぜGm9というとEm7(♭5)はGmにコンバージョンできるからです。わからない人は過去の投稿を復習です!
2小節目はいかにもマルティーノです。A7♭9をB♭mにコンバージョンしてます。
3~4小節目はパットのアドリブでは頻出フレーズ、今までも何回か説明しましたが、これが弾ければ気分はもうマルティーノです。
5-8小節目の動画です。
5、6小節目はFm7をFドリアンで、B♭7を同じくFm7にコンバージョンしてFドリアンで弾いています。ここは、B♭7をBmにコンバージョンしてBドリアンで弾くこともOKです。
7小節目はE♭△7です。ここはE♭メジャーのアルペジオをそのまま弾いていますね。このアルペジオ、ジャズギターでは必ず基礎練習でやりますが、こんな風にマルティーノや他のギタリストもそうですが、そのままフレーズに使ったりします。基礎練習ってやっぱり大切なんだと思います。
色々ごちゃごちゃ書いてますが、まずはわかんなくてもいいんです。何度も弾いて、指に覚えこませることが先決です。それができてから、振り返って「なんで?」って分析すればよいのですよ。
