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Pat Martino奏法研究(59)

【第6章】 Stella By Starlight Etudeの解説(1)

 前回提示したStella By Starlight Etude に簡単な解説を加えていきます。今回は1-8小節目までを説明します。

 まずは1-4小節目までの動画を見てください。



 最初はゆっくり弾いていますので、フレットや指使いがわかると思います。彼はギターソロのスタートは大抵ネックのど真ん中のポジションから始めます。上にも下にもポジション移動の幅が広いことや音域的なこともあるのでしょう。
 最初の1小節目2拍までのA-G-D-B♭-Aの音列と指の形は最重要です。Gm9のアルペジオそのままです。とにかく指に覚えこませてください。なぜGm9というとEm7(♭5)はGmにコンバージョンできるからです。わからない人は過去の投稿を復習です!
 2小節目はいかにもマルティーノです。A7♭9をB♭mにコンバージョンしてます。
 3~4小節目はパットのアドリブでは頻出フレーズ、今までも何回か説明しましたが、これが弾ければ気分はもうマルティーノです。

 5-8小節目の動画です。



 5、6小節目はFm7をFドリアンで、B♭7を同じくFm7にコンバージョンしてFドリアンで弾いています。ここは、B♭7をBmにコンバージョンしてBドリアンで弾くこともOKです。
 7小節目はE♭△7です。ここはE♭メジャーのアルペジオをそのまま弾いていますね。このアルペジオ、ジャズギターでは必ず基礎練習でやりますが、こんな風にマルティーノや他のギタリストもそうですが、そのままフレーズに使ったりします。基礎練習ってやっぱり大切なんだと思います。

 色々ごちゃごちゃ書いてますが、まずはわかんなくてもいいんです。何度も弾いて、指に覚えこませることが先決です。それができてから、振り返って「なんで?」って分析すればよいのですよ。

Stella By Starlight Etude

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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