僕の音楽史(58)
この年にふざけたテレビ番組が放映されていました。下の写真の「西遊記」です。堺正章が「孫悟空」、なんと夏目雅子が「三蔵法師」に扮した例の中国の物語「西遊記」をおもしろおかしく演じた番組です。

この当時、僕は夏目雅子が大好きでした(笑)。ストーリーや他の役者達の演技などどうでも良くて、ただただ「しゃべる夏目雅子」を目的で毎週見てましたが、そのドラマの最初と最後に流れる曲がなかなかいい感じでした。その曲を演奏していたのが「ゴダイゴ」でした。

この曲「モンキー・マジック」と「ガンダーラ」はかなりヒットし、テレビでもよく見かけるようになりました。ミッキー吉野さんはもちろんですが、特に気に入ったのはベースのスティーブ・フォックスとドラムスのトミー・スナイダーの二人のリズム隊でした。また、ギターの浅野さんもいい感じのカッティングでセンスが光っていましたが、僕にとっては少し地味な感じもしました。そして、彼らはチャーと活動を共にし、チャーのアルバムにも参加していることを知りました。それが、下のアルバム、「スリル」でした。

チャーさんに関しては「スモーキー・メディスン」で衝撃を受けていましたが、その後はあまりアルバムを聴いてきませんでした。ただ、ギタリストとしてはやはり一目置いていましたし、ギターサウンドには強力なオリジナリティーを感じていて、ともかくかっこよく、オーラがありました。
このアルバム、当然シングルカットされた「闘牛士」ばかりテレビで歌っていましたし、それはそれでカッコよかったのですが、B面のゴダイゴとの共演作が最高でした。「トゥマロウ・イズ・カミング・フォー・ミー」や「ワンダリング・アゲイン」なんかはよく聴きました。
こんな感じで高校2年は過ぎていきました。
そろそろ「受験」が脳裏にちらついている時期ではありましたが、頭の中は音楽やギターのことで一杯で、成績は地に落ちていました。また、反抗期でもあり、当時は「ロック=不良」という絶対的な等式が成り立っていたので、親とはあまり上手くいっていたとは言えません。顔を見れば、「勉強しろ!勉強しろ!」と言われ続け、「言われればなおさら反抗してやらない」の繰り返しで、落ちるところまで落ちていました。
教育熱心な家庭でもあり、兄も東京大学理科Ⅱ類に合格していたこともあって、勉強する科目数が少なくて良い「私立文系コースに進む!」と言い出せるような雰囲気ではなく(笑)、多少の見栄もあって、3年になって「国立文系コース」に進むことになりました。
次回から高校3年生時代になります。
お楽しみに!!