ジャズギター裏口入学(5)
今度はフレーズの話ではなくコード(サウンド?)の話です。
ジャズやフュージョンを聴き始めて間もないころ、曲やアドリブのコード進行は全く理解できませんでしたが、気が付いたことがありました。特にライブ演奏などがそうなのですが、ジャズもロックと同じように曲のエンディングはキーの音で「ダーーー」と伸ばし、パラパラとリードの人がフレーズを弾いた後、全員で「ジャン」と一斉に合わせて終わるパターンが多いのですが、問題はその「ジャン」の時に弾く音です。ロックの場合はキーがCで言うと大抵は「ドとソのパワーコード」で終わります(動画1)。
ところが、ジャズの人たちは色んな音を出して終わることが多いことに気が付きました。
例えばこんな感じです(動画2)C79th
あるいはこんな感じです(動画3)C7#9
またまたこんな感じです(動画4)C7♭5th
そして、これを最初に聴いたときはちょっとびっくりでした(動画5) C69♭5
ロックは同じ曲なら、いつも終わり方は同じなのにジャズはその時その時で毎回違う和音で終わったりしています。動画2、3についてはロック、ブルースでもお馴染みと思いますが、動画4、5に行くにつれて少しだけジャズっぽいアダルトなサウンドに近づいていきます。
僕は大学に入ってジャズをやり始めた時に、たまたま昔のロック仲間とブルースを演奏した時にエンディングでC7♭5を弾いた時のメンバーの「おっ!」という顔を今でも忘れません。
こんな風にして、まずはコード進行ではなく、コード単発のサウンドから少しづつジャズの世界に足を踏み入れていきました。
