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僕の音楽史(54)

【高校2年生(1978〜79年)】

 「ギターワークショップvol.1」そして「プリズム」を経てロックミュージック全体に対する熱い思いは確かに薄くなってはいましたが、一部のミュージシャンについては、まだ興味を失ったり嫌いになったりしたわけではなく相変わらず夢中でしたが、聴く機会も減りましたし、ロックついて親友新保君と話す事もほとんどなくなりました。

 そんな中、下のアルバムが発売されました。クリエイションの「スーパー・ロック」です。

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 クリエイションとは言っても、もう数年前のクリエイションではありません。ツイン・ギターもありません。そして竹田和夫さんのレスポールからのあの「マイルドな歪み」もありません。いわゆる「歪みのない生音(ノンエフェクト)」です。

 以前このブログでも紹介したムー一族での「暗闇のレオ」や「スピニング・トー・ホールドNo2」である程度「免疫」はできていましたが、想像以上のサウンドでした。「クロスオーバー」通り越して「ジャズ」まで行ってしまっているものもあります。

 このアルバムで「ダイレクトカッティング」という技術で録音されたサウンドを初めて聴きました。大したオーディオで聴いていたわけではありませんでしたが、それでもダイナミックレンジの広さに驚かされ、目の前でヘッドホーンをつけてギターを弾いている竹田さん達の姿が想像できるものでありました。「なぜにダイレクトカット?」と思いました。今考えると「リトナー&ジェントルソウツ」がダイレクトカッティングでヒットを飛ばしていたこともあり、それを意識しての事と思いますが、この時はまだ「リー・リトナー」というギタリストを知る以前でした。

 このアルバム、竹田さんのギターもさることながら竹内さんのファンキーなチョッパー・ベースと樋口さんのパワフルなドラムスは最高でした。

 ただ、今改めて聴くと、当時の感想とは若干感じ方が違います。

 まず、これはいわゆる「クロスオーバー(フュージョン)」とは違います。竹田さんの中のロック、ブルースが当時流行の音楽とブレンドされた結果の成果物で他のフュージョンとは一線を画すものであったという事。

 そして、「危険な関係のブルース」の「どジャズ」の演奏、大学時代からジャズを聴き始め、現在もずっとジャズギタリストとして活動している今の自分が改めて聴いてみると「???」ですね、正直に言うと。

 そして、このアルバムを楽しんで聴いている僕にビッグニュースが舞い込んできます。

 
 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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