ギター購入騒動記(39)
フェイスブックにも投稿しましたが、1月30日(火)ライブで、所有するテレキャスターをほぼノンエフェクトで使い、この楽器の底力を実感してからというもののレスポールや買ったばかりのオベイションそっちのけでテレキャスターばかり弾いています。

オベイションの「アダマスもどき」が一本増えたので、ギタースタンドを買いにいつもの吉祥寺のロックインに仕事帰りに顔をだしました。ギタースタンドを買う前にまずはいつものB1中古楽器フロアに行きます。
いつもの店員さんとちょっとした会話を交わしたのちに、先日のライブが原因で現在のマイブームが「テレキャスター」である話をすると、店員さんは話をしながら目をチラチラと横にそらし始めます。その目の先を追っていくと写真のテレキャスが目に飛び込んできました。

「ん?俺のテレキャスに似ているな?でもクリーム色に塗装してあるかな」
「武田さん。弾いてみます?結構いい音ですよ!ちなみにこれFGNの中古でたったの5万円です。毎日試奏をお願いされるから、きっとすぐ売れちゃいます。その前に弾いておいてくださいな(笑)」
「それなら」
フェンダーツインに刺して早速音出しします。
「いい音だ!」
単純に比べれば、昨日の僕のライブのテレキャスの上をいく音でしたが、突っ込んだアンプのレベルがこっちが断然上ですから、ある意味当たり前です。騙されませんよ!。今度自分の楽器を持ってきて、同じアンプに突っ込み、こっちの方が良かったら、自分の楽器を下取り出して考えようと思います(笑)。
僕が弾いている間、店員さんはカウンターでもう一本別のギターのチューニングをしています。
「武田さん、こっちの楽器も弾いてみてください!これは全然違うと思いますから!」

なんの情報もない状態で受け取って、同じアンプのセッティングでこの楽器を鳴らします。突然、「カキーン!」という音が耳に飛び込んでみます。
「すげー、この音の立ち上がりの速さはなんだ?!」
昔のオリンピック100M奏者ベン・ジョンソンのロケット・スタート(古いネタ)みたいな感じ?でした。
「どこの楽器ですか?ちなみにお幾らですか?」
「XXさん制作のギターで、新品30万です。」
XXさん、とても有名な方らしいのですが、すみません、忘れてしまいました。楽器に詳しい方は写真のロゴを拡大してみてください(笑)。
5分ほど弾かせてもらい、もうこれ以上弾くのはやめることにしました。何故かって、30万なんてお金、この状況でギターにかける事ができるわけがありません。オベイション「アダマスもどき」を買ったばかりだというのに・・・・。ギターに対する思いなんて女性に対する思いのようなものです。どうせ付き合えないのなら、最初から好きにならない方が良いに決まってます(笑)。
店員さんに別れを告げ、その場を足早に離れました。ギター・スタンドを買いに来たのに、買って帰るのをすっかり忘れてしまいました(笑)。
この話の続きがないことを祈ります。でも自信がありません・・・。
