僕のレコード棚公開します!(37)

【メンバー】
スティーブ・カーン(g)アンソニー・ジャクソン(b)スティーブ・ジョーダン(ds)マノロ・バドリーナ(per)
【曲目】
ブレイズ/ブルー・シャドウ/ペンギン村/モンダンタイムス
スティーブ・カーンが80年代に活動していたユニット、しかも来日時の六本木ピットインでのライブですね。
アンソニー・ジャクソンとスティーブ・ジョーダン、このリズムセクションは当時のフュージョン時代では最強コンビの一つですね。カズミバンドのマーカス・ミラー&オマー・ハキムと双璧です。このリズム隊の上でスティーブ・カーンは深めのコーラス&ディレイ・サウンド、そして頻繁に使うアームダウンが非常に心地よく、かっこいいです。当時のユニットとしては最高レベルと思います。
このレコード、今はなき伝説の六本木ピットインでのライブ収録ですが、歓声を聞くととてもライブハウスの観客数とは思えない大歓声ですね。当時はある意味このようなマニアックなサウンドでも観客動員は凄かったのです。
スティーブ・カーンというギタリストは、凄く理論派の方で来日時もジャズライフ等の雑誌で彼の研究の断片を知ることができました。当時はセロニアス・モンクのサウンドをギターでどう再現するか?みたいなことを一生懸命研究されていたようですね。
ここからはカーンのファンの方は読まないでください(笑)。
ただどのアルバム聴いても僕の印象は変わらないのですが、全体のサウンドは凄くいかしていて素晴らしいのですが、ギターソロになるとなんか「音が前に出てこない」というか「細切れ」というか「うねりがない」というか・・・。もっとも、そういう聴き方をしてはいけないバンドと思うのですが、やはりメセニーやジョンスコなんかに比べると、小粒でアピール度が低い気がします。
要は好みの問題ですから、ファンの方は気を悪くなさらないでください。