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僕の音楽史(51)

【高校2年生(1978〜79年)】

 少し話題を変えて、僕のギターの話をします。ちょっと自慢になる部分もあることをお許しください(笑)。

 僕は以前もお話しした通り、この当時はいわゆる「ハード・ロック・ギタリスト」でした。プレイ・スタイルは「ジミー・ペイジ」「ジェフ・ベック」「リッチー・ブラックモア」の3人をベースにして、加えて直近でかなりコピーしまくっていた「竹田和夫」さんの影響が色濃く出ていました。楽器は兄が以前高校入学祝いで買ってもらった「グレコのレスポールモデル」を使っていました。自分で言うのもなんですが、当時の高校生としては結構いい線いっていたと思います。バンド活動はやっていませんでしたが、数回程おじさんのバンドで人前で演奏したりしたこともあり、対バンのミュージシャンはみな驚いて加入を促されたり、「一緒にツアーに行かないか?」と誘われたりしました。まだ高校2年生でもあり、教育熱心な家庭環境だったので、もちろんそんな道には足を踏み入れる勇気もありませんでしたし、そこまでの音楽に対する強い気持ちもその時点ではありませんでした。

 正直、ロック・ギターに関しては有頂天になっていた僕は、前回の「ギターワークショップ」のレコードを聴いたのをきっかけにロックへの興味がかなり薄れ、クロスオーバーへと気持ちは移っていったのですが、自分のギターの方法論はこのジャンルには全く通じないことがわかり、愕然としました。

 ロック・ギターの時と同じく、まずはレコードの音を耳コピすることから入ります。リッチー・ブラックモアで鍛えていて(笑)、そこそこ指回りはよかったのですが、弾けるのはテーマ部分だけで、ソロ部分になると全く何をやって良いかわかりません。しかも、頭で理解できていないので、絶対音感のない僕は耳コピもうまくできないのです。

 ギターに関して、この時初めて挫折感を味わいました。当時学校の成績はあまりかんばしくはなかったのですが、それはやっていないからそうなっているだけであって、やればできる自信はありました。今までもそうでした。でも、今回のギターに関しては、やってもできるようになる気がしませんでした。教えてくれる人もいません。教則本もありません。ロックの世界に戻ろうかとも思いましたが、もう気持ちがロックに向いていない以上それも無理でした。自分の歪んだ音でのギターソロ、ほんのこの前まで弾いていて気持ちが良かったものが、全く気持ちよくなくなってしまいました。

 一方、クラシック・ギターについては、高校のクラブ活動は既にやめていましたが、教室にはまだ通ってました。ただ、これも高2の秋ごろ、ずっと断り続けていた発表会に出演したことを最後に辞めてしまいました。「アルハンブラ宮殿の思い出」までは続けようと思っていたのですが、その直前の「トレモロ演奏の練習曲」が何か月やってもうまく弾けるようにならず、結局「アルハンブラ」までやることなく挫折しました。この曲、大人になってから再挑戦して半年ほど練習しましたが、結局弾けるようにはなりませんでした。

 こんな感じでギターについては、ロックとクラシックの挫折感を味わっていた僕に、追い打ちをかけるように自信を喪失させる事件が起きます。

 次回をお楽しみに。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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