Pat Martino奏法研究(55)
今回は12小節目から13小節目の解説です。
10~11小節目でEm7♭5→A7→Dm7、キーがDマイナーと考えるのが自然です。そう考えると、ここはDmのいわゆるトゥー・ファイヴとなって、無理にマイナー・コンバージョンで考えなくても。。。てのが前回までの話です。
さて、12小節目です。B♭m7-E♭7はどう考えるのでしょう?これは13小節目以降の譜面を見ると明らかですが、キーがFメジャーに向かうための橋渡しです。「B♭m7はキーがFメジャーの時のサブドミナントマイナー」なのですが、ここではサブドミナントマイナーの解説はしません。知りたければ、各自が自学してください(笑)。スタンンダードでは頻繁に出てくる進行で耳になじませてください。
「サブドミナントマイナー」なんて事を知らなくても気にせず「マイナーセブンはドリアン」って考えて、B♭ドリアンを弾きます。E♭7もB♭ドリアンでいけてしまいます。この辺がわからない人は過去のブログの(13)あたりから復習お願いします。
12小節目はB♭ドリアンをベースに弾ききって、Fメジャーの3度の音、A音に解決するとB♭→Aという半音進行でほっとFメジャーに転調終了です。
参考ビデオを張っておきます。字幕のガイダンスを参考に確認してみてください(字幕の枠を外すの忘れてしまって見にくくなってます。ご了承ください!)。
っていうか、マルティーノの有名な「酒バラ」を聴いてみてください。この進行で「マルティーノ節」が炸裂してます。キーも同じFですから。
次回は13小節目~16小節目の解説をする予定です。
