僕の音楽史(42)
友人の新保君から写真のアルバムを聴かせてもらいました。
「ライブ・ワイヤー」です。

このアルバムを聴く前にすでに紹介済みの「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイアード」でジェフのインストメンタルのサウンドにノックアウトされていました。そして、ワールド・ロックの生録のテープやブードレッグでの演奏でそのすさまじさも知っていました。オフィシャルでのライブ・アルバムとして「BBAライブ」というのも既にあり、無茶苦茶大好きでしたが、その時のサウンドとはずいぶんと変わっていたので(でも、ジェフはジェフのままでしたが・・・)このアルバムもすごく楽しみでもありました。
「うーん」と唸り声をあげてしまいました。
一曲目の「フリーウェイジャム」から最後の「蒼き風」に至るまでそれは素晴らしい演奏でした。何がすごいかというと、「ギターの音が前に浮き出てくる」というか「輪郭がくっきりしている」というか「音の立ち上がりが速い」というか、もう圧倒的でした。BBAライブの時の「レスポールの中低音が太くナチュラルで粘っこいオーバードライブ」なサウンドとは違って、「硬質でカキーン!」て感じで、これはこれで大好きになりました。そして、この音が今のジェフの音につながっているのかなって、今は思います。この時以来、もうレスポールを弾くことはなくなりましたね。トレモロ・アーム技も指弾きも今ほどではありませんが、この頃から多用しています。
前作2枚の代表曲+ヤン・ハーマーのオリジナルのバランスも個人的には大好きです。また、バイオリンのサウンドも当時まだ聴いていなかったクリムゾンの様に効果的に使われているように思います。
このアルバム、「ヤン・ハーマー色が強くて、あんまり好きじゃない」という人が結構僕の周りにいますが、個人的にはいいバランスと思うのですが、皆さんはどう思いますか???
まー、誰とやろうとも、どんな楽器を使おうとも、もう「ジェフはジェフ」、もはや「ジェフ・ベック」という「ジャンル」というか「ブランド」なのだと思います。
