Pat Martino奏法研究(54)
今回は9小節目のB♭△7からの解説です。これはマイナー・コンバージョン的にはB♭△7⇒Gm7のようにコンバージョンするのですが、まー、無理にコンバージョンして考えることはなくて、「B♭キーのドレミ・・・」を弾けば良いのです。
ただ、Gm7で考えるメリットが2つあって、ひとつはE♭△7の時にお話ししましたが、Gm7と考えてGドリアンスケールを弾くと、そのスケールの中の特徴的なE音が、B♭△7の#4thの音になって、いい感じのテンション間が得られるということです。
もう一つの理由は、次のEm7♭5が理由です。ここのEm7♭51小節目のEm7♭5で解説したように、Em7♭5⇒Gm7にコンバージョンして考えれば、B♭△7からEm7♭5までの6拍をGm7(Gドリアン)で弾けてしまうことになります。マイナー・コンバージョンで考える一番の目的は「単純化」「簡素化」ですから、理にかなっています。
もっとも、Em7♭5→A7♭9→Dm7は「Dmキーのツー・ファイブ」ですから、マイナー・コンバージョンを考えなくとも、もともとツー・ファイブのフレーズのストックがある方は、それを当てはめて弾いてみれば良いと思います。マイナー・コンバージョン的には
Em7♭5→A7♭9→Dm7 ⇒ Gm7→B♭m7→Dm7 です。この辺、ついていけない人は、1、2小節目の解説部分を復習してみてください。もしくは、質問していただいてもOKです。
今回はここまでです。
動画は最初9~11小節目のテーマを2度弾いてから、B♭△7→Em7♭5→A7♭9→Dm7 を Gm7→Gm7→B♭m7→Dm7 とコンバージョンして弾いています。
参考にしてください。
