僕の音楽史(35)
1976年に発売された重要なアルバムというのは「ワイアード/ジェフ・ベック」ですね。ロック好きの方はもう想像がついたでしょう?!
【ワイアード/ジェフ・ベック】

ブロウ・バイ・ブロウに続くベックのリーダー・アルバムです。何故か僕はこのアルバムは購入しておらず、発売直後に例の友人新保君から聴かせてもらいました。当時のこのアルバムの感想を思い出しながら書いてみます。
まず何といっても「ジャケットのカッコ良さ」ですね。今のCDで「ジャケ買い」なんてあるのでしょうかね?この時代はもちろん30cmのLPレコードですから、ジャケットの持つインパクトってのは今と全然違ってすごく重要です。
そして演奏の方は、レコード針を落とすといきなり変拍子のハイハットが耳に飛び込んできます。「数えられねー!」と感じるのもつかの間、一気にハードなサウンド飛び込んできて、例のリフの繰り返しが始まります。この時点で「ノックアウト」ですね(笑)。そして続くギター・ソロがもう死ぬほどカッコイイですね。ギター・ソロの直前、フィードバックにリング・モジュレーター(?)をかけながらアームダウン!ここで「ノックアウト」の体にくさびを打たれ、息の根が止まります。
この当時は先に紹介したA面1曲目「レッド・ブーツ」とB面1曲目「蒼き風」ばかり聴いていましたが、後になって「カム・ダンシング」や「ソフィー」「グッドバイ・ポーク・パイハット」も実は凄く良い演奏だということがわかり合わせて聴くようになりました。
当時ロック一辺倒でしたので「ヤン・ハーマー」がどんな人かも知りませんでしたし、「グッドバイ・ポーク・・・」が偉大な「チャーリー・ミンガス」の曲であることも知りませんでした。でも、知った後でもベックに対する評価は全然変わりませんでした。
ブロウ・バイ・ブロウのサウンドはファンキーで黒かったのですが、このアルバムはそういう部分も多少残しつつ、もっとハード&ワイルドなジェフ・ベックが楽しめます。「どっちのアルバムが良いか?」なんてよく友人新保君と話したものです。彼は「ワイアード派」で僕は「ブロウ・バイ・ブロウ派」だったような記憶があります。でも、「どっちも素晴らしい!」が今の結論です。ブロウ・バイ・ブロウの時に書きましたが、「まわりのサウンドがどう変わろうともベックは全然変わらずベックのまま」ですね。
本当に素晴らしいです!
そして僕は志望校「新潟高校」に合格し、受験生活がいったん区切りがつきました(喜)!そして友人新保君も同じく「新潟高校」に合格し、この先も二人の楽しい音楽談義は続いていくのでした。
※次回からは時代は【高校1年生(1977~78)】に移り進んでいきまーす。
お楽しみに!