FC2ブログ

Pat Martino奏法研究(50)

【第6章】スタンダード曲への活用(2)

 今回は2小節目に行きます。コードはA7(♭9)です。

 A7(♭9)というと、マイナーコンバージョン的にすぐに思い浮かぶのはB♭m6(7)です。何故?って思う人は過去の投稿「Pat Martino奏法研究(16)」をご覧ください。難しいこと考えずに今後は「7th(♭9)は半音上のマイナーが使える」と覚えてください。まずは下の動画をご覧になってください。



 注意点というかアドバイスが一点あります。B♭m6(7)にコンバージョンしてB♭ドリアンを弾くと、A7のルートA音とB♭音がぶつかります。また、この曲の2小節1拍目のメロディーはA音ですから、ドリアンにA音(B♭マイナーのメジャー7thの音)をフレーズに付加してやることで違和感を無くすことができます。動画でもA7(♭9)ではなく、A7(♭13)にしています。♭9とはよくセットで鳴らすテンションです。コードを鳴らし、B♭ドリアンをゆっくりと弾いたあと、先の解説のA音の使い方がわかるような弾き方をしていますので、参考になさってみてください。また、後半はB♭ドリアンをフレット真ん中を中心に左右へとポジション移動させています。前回書きましたが、マルティーノがど真ん中のポジションをスタートにする理由はこのようにポジション移動に自由度があり、長いフレーズが弾けるからです。

 下の動画は1小節目Em7(♭5)(Gドリアン)→A7(♭9)(B♭ドリアン)を連続して弾いています。参考にしてください。



STELLA BY STARLIGHT-408


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR