Pat Martino奏法研究(49)
前回お話ししたように「ステラ・バイ・スターライト(星影のステラ)」のコード進行を題材にしてパットの奏法を解説していきます。
まずはコード譜を掲載しておきます。一般的によく演奏されるキーです。

今回は1小節目Em7(♭5)の部分です。一般的な教則本や理論書では「m7(♭5)はロクリアン・スケール」と書いてあります。「さー、ロクリアンってどういう音だっけ??イオニアン、ドリアン、フリジアン・・・うーん、わからない」とならないでください。「マイナー・コンバージョン」でEm7(♭5)⇒Gm6(7)と考え、Gドリアン・スケールをあてはめます。この辺の意味が分からない方は、過去の講座(13)~(17)を読み返してみてください。このようにほぼ全てのコードをこのようにm7(6)に置き換えて考えていきますので、ドリアン・スケールのみで大抵の楽曲が弾けてしまいます。もちろん素晴らしい演奏になるかどうかは別問題です(笑)。、
それではEm7(♭5)の代表的な2つのポジションとそれに隣接するGドリアン・スケールを紹介します。
パットはこの曲を演奏する時はきっと【動画1】のポジションから始めるでしょう。なぜなら、このポジションはネックのほぼど真ん中で、ポジション移動が右にも左にも行け、自由度が高いからと思います。
パットの場合のソロのポジショニングは大体2とおりで
1.ネック中央から初めて、そのポジションを中心に右・中央・左と行ったり来たり
2・ハイポジションから始めって順にローポジションまで下りてくる。
次回は上の2つのパターンの実例と2小節目を解説しようと思います。
それでは!