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Pat Martino奏法研究(49)

【第6章】スタンダード曲への活用(1)

 前回お話ししたように「ステラ・バイ・スターライト(星影のステラ)」のコード進行を題材にしてパットの奏法を解説していきます。

 まずはコード譜を掲載しておきます。一般的によく演奏されるキーです。

STELLA BY STARLIGHT-408

今回は1小節目Em7(♭5)の部分です。一般的な教則本や理論書では「m7(♭5)はロクリアン・スケール」と書いてあります。「さー、ロクリアンってどういう音だっけ??イオニアン、ドリアン、フリジアン・・・うーん、わからない」とならないでください。「マイナー・コンバージョン」でEm7(♭5)⇒Gm6(7)と考え、Gドリアン・スケールをあてはめます。この辺の意味が分からない方は、過去の講座(13)~(17)を読み返してみてください。このようにほぼ全てのコードをこのようにm7(6)に置き換えて考えていきますので、ドリアン・スケールのみで大抵の楽曲が弾けてしまいます。もちろん素晴らしい演奏になるかどうかは別問題です(笑)。、

 それではEm7(♭5)の代表的な2つのポジションとそれに隣接するGドリアン・スケールを紹介します。






 パットはこの曲を演奏する時はきっと【動画1】のポジションから始めるでしょう。なぜなら、このポジションはネックのほぼど真ん中で、ポジション移動が右にも左にも行け、自由度が高いからと思います。

 パットの場合のソロのポジショニングは大体2とおりで

1.ネック中央から初めて、そのポジションを中心に右・中央・左と行ったり来たり
2・ハイポジションから始めって順にローポジションまで下りてくる。

 次回は上の2つのパターンの実例と2小節目を解説しようと思います。

 それでは!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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