僕の音楽史(29)
中学3年生になりました。中1~中2の1学期まで凄く良かった学校の成績も夏休みの音楽漬けの影響からか、2~3学期と随分と下がってしまいました。それでも両親は「ギターやめろ!」なんてことは言いませんでしたが、さすがにご機嫌が悪いことも多くなり、家庭の中で風当たりが強くなってきました。兄も大学受験に向けて勉強を始めている様子だったので、少し勉強に集中した方が良いと思いました。音楽はいつも通り聴いてはいましたが、ギターをなるべく弾かぬように、手に取ってもすぐに弾けないように弦をいつも緩めておくことにしました。教育熱心な家でもあり、兄も新潟高校だった関係で自分も絶対に新潟高校を落ちるわけにはいかないと思ってました。中3の1学期で以前の成績に返り咲き、「成績が落ちた理由はギターである」ことを自ら証明して見せました(笑)。
ツェッペリンのプレゼンスが発売されました。
【プレゼンス/レッド・ツェッペリン】

今となっては理由は思い出せませんが、僕は買いませんでした。もちろん例の友人新保君は購入し、いたく気にいている様子でした。録音させてもらい家で聴いてみます。
正直に言います。Zepファンの皆様、すみません。あまり好きにはなれませんでした。そして、この評価、実は今でも変わっていないのです。
どの曲も平均点以上だし、カッコイイと思いました。また、他のアルバムに比べ、ベース&ドラムスのコンビネーションは重戦車のようで圧倒されます。ただ、なんかグッと来ないのです。そして肝心のジミーのギターが、どの曲もほぼ同じ音色で単調に聴こえました。ギターソロもこれといったかっこいいフレーズが登場しません。「コピーしたい!」と気持ちが躍るギター・ソロが(僕的に)まるでありませんでした。ロバートのボーカル、彼はこのアルバム録音前に交通事故に合い、生きている方が不思議なくらいの大怪我を負い、また声が聴けるだけでも喜ばしいことではあったのですが、この時期は既に声をつぶしていて、調子が今一つ。なんか、いつものジミーとロバートのツー・トップはジョン・ポールやボーナム完全にやられている感じでした。
このアルバム、1曲目の「アキレス最後の戦い」以外は曲名すらはっきり覚えておりません。そして現在まで、アルバムを通して聴いたことは一度もありません。
【音源】
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アキレス最後の戦い
次回は1976年高校受験勉強の中聴いてきた色々なバンドを紹介したいと思います。