FC2ブログ

Pat Martino 奏法研究(11)

 今回は、今まで紹介してきたフレーズの総まとめです。Am7上のドリアンスケール使った4小節のフレーズユニットを4つご紹介します。フレーズユニットとは僕の造語です。詳しくは奏法研究(8)をご覧ください。

 どの例も、特に目新しさはありませんので、ひとつひとつ解説はいたしません。何も考えず、まずはゆっくりと音をなぞってみてください。そして、何度も繰り返し弾き、指が慣れたところで、ある程度の速度で弾いてみると、そう!まさに「パットマルティーノ気分」が味わえます。

 僕は、彼を研究し始めたころは、このような数小節単位のフレーズユニットをそれこそ何十種類も譜面に書き出し、お坊さんがお経を読むかの如く、毎日毎日基礎練習としてつらつらと弾き、それを何年も続けていました。教則本によくあるスケール練習とは違い、より実践的ですし、弾いていて飽きませんでした。

  a~dの4つの例を書いていますが 「a,b,c,d,a,b,c,d....」と何度も繰り返しお経のように弾き続けるのも良いと思います。彼の奏法を自分に本気で取り入れたいのであれば、そのぐらいのことを何年もやり続ける必要があります。

Phrase-10.jpg


  まずは「Pat Martino奏法研究」の導入編ともいえる第1章「特徴的なフレーズ紹介」は今回で終わりです。今後も理論めいた講座の所々にこういったフレーズ紹介を織り交ぜていこうと思います。

 次回からは、彼の奏法の根底に流れる「マイナーコンバージョンコンセプト」のさわり部分を、今まで紹介してきたフレーズを使って解説していきます。決して、難しい内容ではありません。っていうか、僕の解説は難しいわけがありません。音楽理論に明るくなく、譜面もろくすっぽ読めない僕が解説するのですから。

 こうご期待を!!!


 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR