Pat Martino 奏法研究(11)
どの例も、特に目新しさはありませんので、ひとつひとつ解説はいたしません。何も考えず、まずはゆっくりと音をなぞってみてください。そして、何度も繰り返し弾き、指が慣れたところで、ある程度の速度で弾いてみると、そう!まさに「パットマルティーノ気分」が味わえます。
僕は、彼を研究し始めたころは、このような数小節単位のフレーズユニットをそれこそ何十種類も譜面に書き出し、お坊さんがお経を読むかの如く、毎日毎日基礎練習としてつらつらと弾き、それを何年も続けていました。教則本によくあるスケール練習とは違い、より実践的ですし、弾いていて飽きませんでした。
a~dの4つの例を書いていますが 「a,b,c,d,a,b,c,d....」と何度も繰り返しお経のように弾き続けるのも良いと思います。彼の奏法を自分に本気で取り入れたいのであれば、そのぐらいのことを何年もやり続ける必要があります。

まずは「Pat Martino奏法研究」の導入編ともいえる第1章「特徴的なフレーズ紹介」は今回で終わりです。今後も理論めいた講座の所々にこういったフレーズ紹介を織り交ぜていこうと思います。
次回からは、彼の奏法の根底に流れる「マイナーコンバージョンコンセプト」のさわり部分を、今まで紹介してきたフレーズを使って解説していきます。決して、難しい内容ではありません。っていうか、僕の解説は難しいわけがありません。音楽理論に明るくなく、譜面もろくすっぽ読めない僕が解説するのですから。
こうご期待を!!!