僕のレコード棚公開します!(23)

【メンバー】
アート・ファーム(tp) ジム・ホール(g) マイク・マエニエリ(Vib) マイク・ムーア(b)スティーブ・ガッド(ds)
【曲目】
A面
ウィスパー・ノット
チャイルド・イズ・ボーン
B面
ビッグ・ブルース
なき王女のためのパヌーバ
僕はギター奏法的には全くジム・ホールの影響は受けていませんが、ソロの組み立てみたいなものはやはり参考になることがたくさんあって、勉強させてもらってました。レコードもたくさん持っていますし、教則ビデオもいくつかあります。そして、大好きなギタリストのひとりでもあります。
そんなギタリストに何故技術的な影響を受けなかったかというと、自分で切り捨ててしまったからです。ジム・ホールのような音楽観は僕には全くありませんでした。逆に、マルティーノやベンソンは自分中に少なからず共通項があったように思います。僕はパットやベンソンの真似はできました。所詮「真似」でしかすぎませんが、それでも似たように弾くことができる部分がたくさんありました。でも、ジム・ホール、技術的には先の二人に比べると決して難しくはないのですが、「真似」すらできません。ある時、「自分にないものをいくら求めても、無駄」と感じで、研究することをやめ、聴くのみに専念することにしました。
このアルバム、緊張感のあるデュオやトリオ物に比べると、リラックスしたジム・ホールを聴くことができます。チャイルド・イズ・ボーンはもう最高ですね。アート・ファーマーの歌心あふれるフリューゲルも素晴らしいです。マイク・マエニエリのバイブはこの2人に比べるとこの時代からもう既に80年代の香りが漂ってきます。
おすすめです!