僕の音楽史(22)
日本のロックにどっぷり浸かっていた中2の夏休みでしたが、本場のロックを忘れたわけではありませんでした。
話を夏休み前の中2の一学期に戻します・・・・。
クラスのロック好きの友人の自宅に遊びに行って、ツェッペリンの「聖なる館」を初めて聴かせてもらいました。印象は「随分と硬質なサウンドだな!」ってことでした。どの曲も、ジミーのギターややロバートの声はトレブリーにイコライジングされていて、他のアルバムとは違った印象でした。その場でカセットテープに録音させてもらって、自宅でじっくりと聴き込みました。セカンドや4枚目と随分と世界観が違っていましたが、どの曲も結構気に入りました。とくにお気に入りは「丘の向こうに」「ノー・クオーター」「オーシャン」の3曲でした。そして、今では一番好きなアルバムです。

【音源】
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ノー・クォーター
オーシャン
その後、友人新保君の勧めもあって、ファーストを購入し、この時点でファーストから6枚目(フィジカル・グラフィティ)までの全てのアルバムを聴くこととなりました。以前も書きましたが、ファーストの一曲目からジミー・ペイジの研究をしようと決めていたので、やっと準備が整いました。夏休みを前に、モチベーションは高まっていました。

【音源】
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グッド・タイムス・バッド・タイムス
やはり耳コピ―だけでは時間がかかる、夏休み中に全曲コピーし終えるには到底無理だなと考えていました。しかも、サード以降は段々凝ったコードを使っている楽曲が多くなり、耳だけでコピーするのは無理とも感じていました。「譜面」がどうしても必要でした。しかし、新潟にはふさわしい譜面が売ってませんでした。父親が東京に行く用事があるとのことだったので、「渋谷のヤマハか銀座の山野楽器みたいな大きな楽器店で譜面を買ってきて欲しい」とお願いしました。訳も分からず、父が店員に聞いて買ってきた譜面が下の写真の譜面集でした。

ファースト~聖なる館までのほぼ全ての曲が譜面になっていました。主要な楽曲はギターソロまで譜面になってましたし、何よりも助かったのは、タブ譜が付いていたことでした。この時初めてタブ譜というものの存在を知りました。そして何よりも助かったのは、「ブラック・マウンテン・サイド」「フレンズ」などのような変則チューニングの楽曲のチューニングが記載されていたことでした。
こんな状態で突j入した夏休みは朝から晩までギターの練習に明け暮れていました。この本をもとに朝、ジミー・ペイジのフレーズ・コピーで始まり、合間合間にリッチーをコピーし、またジミーをコピーして・・・こんな毎日の繰り返しでした。受験勉強をするかの如く、予定表を作り、コピーし終わったら曲を塗りつぶし・・・みたいに生真面目にやってました。夏休み後半の日本のロックにハマりだしてからは、竹田和夫さんのコピーも加わり、ずっとひきこもり状態でした。
夏休み明けには、自分で言うのも何ですが、相当うまく弾けるようになった気がしました。