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僕の音楽史(22)

【中学2年生(1975~76年)】

 日本のロックにどっぷり浸かっていた中2の夏休みでしたが、本場のロックを忘れたわけではありませんでした。

 話を夏休み前の中2の一学期に戻します・・・・。

 クラスのロック好きの友人の自宅に遊びに行って、ツェッペリンの「聖なる館」を初めて聴かせてもらいました。印象は「随分と硬質なサウンドだな!」ってことでした。どの曲も、ジミーのギターややロバートの声はトレブリーにイコライジングされていて、他のアルバムとは違った印象でした。その場でカセットテープに録音させてもらって、自宅でじっくりと聴き込みました。セカンドや4枚目と随分と世界観が違っていましたが、どの曲も結構気に入りました。とくにお気に入りは「丘の向こうに」「ノー・クオーター」「オーシャン」の3曲でした。そして、今では一番好きなアルバムです。

lz5.jpg

【音源】
↓↓↓↓
ノー・クォーター
オーシャン

 その後、友人新保君の勧めもあって、ファーストを購入し、この時点でファーストから6枚目(フィジカル・グラフィティ)までの全てのアルバムを聴くこととなりました。以前も書きましたが、ファーストの一曲目からジミー・ペイジの研究をしようと決めていたので、やっと準備が整いました。夏休みを前に、モチベーションは高まっていました。

lz1.jpg

【音源】
↓↓↓↓
グッド・タイムス・バッド・タイムス

 やはり耳コピ―だけでは時間がかかる、夏休み中に全曲コピーし終えるには到底無理だなと考えていました。しかも、サード以降は段々凝ったコードを使っている楽曲が多くなり、耳だけでコピーするのは無理とも感じていました。「譜面」がどうしても必要でした。しかし、新潟にはふさわしい譜面が売ってませんでした。父親が東京に行く用事があるとのことだったので、「渋谷のヤマハか銀座の山野楽器みたいな大きな楽器店で譜面を買ってきて欲しい」とお願いしました。訳も分からず、父が店員に聞いて買ってきた譜面が下の写真の譜面集でした。

ledzeppelincomplete1.jpg


 ファースト~聖なる館までのほぼ全ての曲が譜面になっていました。主要な楽曲はギターソロまで譜面になってましたし、何よりも助かったのは、タブ譜が付いていたことでした。この時初めてタブ譜というものの存在を知りました。そして何よりも助かったのは、「ブラック・マウンテン・サイド」「フレンズ」などのような変則チューニングの楽曲のチューニングが記載されていたことでした。

 こんな状態で突j入した夏休みは朝から晩までギターの練習に明け暮れていました。この本をもとに朝、ジミー・ペイジのフレーズ・コピーで始まり、合間合間にリッチーをコピーし、またジミーをコピーして・・・こんな毎日の繰り返しでした。受験勉強をするかの如く、予定表を作り、コピーし終わったら曲を塗りつぶし・・・みたいに生真面目にやってました。夏休み後半の日本のロックにハマりだしてからは、竹田和夫さんのコピーも加わり、ずっとひきこもり状態でした。

 夏休み明けには、自分で言うのも何ですが、相当うまく弾けるようになった気がしました。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

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五枚目そしてデビュー作

5枚目は、私の中では一番「軽やかな作品」という印象です。

ヒプノシスのオレンジを基調とした、アルバムジャケットのせいかもしれませんが。

まず、オープニングの"永遠の詩=が今までに無い位解き放たれたような感じなんですよね。
後にライヴ盤のタイトルにもなりますが、今思うとスタジアムでのギグを意識したナンバーかもしれませんね。

あとリフがとても印象的なナンバーが多いですね。"レイン・ソング"や"ノー・クォーター"、"オーシャン"。
新展開の"デジャー・メイク・ハー"や"ダンシング・デイズ"。

思いついたアイデアを全て具現化しているのでは?

なんかここまで書くと、やはりジミー・ペイジのプロデュース能力は凄まじく、そのピークはこの作品かもしれませんね。

ツェッペリンファンの中では、1作目に最高評価を与えている方も多いですよね。

しかし、いくらヤードバーズの流れがあるとはいえ、これがデビュー作とは!

デビュー作の衝撃度でいえば、これかクリムゾンの1stでしょうね。

個人的には、2曲目の"Baby i'm gonna Leave you"が心に刺さります。

オリジナルはフォーク・ソングであったようですが、彼らの解釈で、とてつもないエネルギーを放出するような印象的なナンバーにしてますね。
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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