Pat Martino奏法研究(46)
今回はポジションの話をします。
0小節4拍目から1~2小節のGm7-C7のGドリアンスケールをベースにしたフレーズを「どこでどう弾くか?」の話です。以前のポジション移動の解説は、図が複雑で難しかったので、今回は分かりやすく動画を用意しました。確認してみてください。

まずは0~1小節目です。これは何度も繰り返して言いますが、Pat Martinoを特徴づけるフレーズ、何が何でも弾けるようになってください。そして、以前解説したドリアンの5つのポジションの全てでこのフレーズが弾けるように練習することをお勧めします。
ここではGm7での一番代表的なポジションである「第2ポジション」で弾き始めこのフレーズをスタートさせます。第2ポジションてなんだったっけ?という人は下の指板の図を参照にしてください。皆さんが多分一番なじみがあるポジションが第2ポジションです。そして、動画も参考にしてみてください。1小節目の得意フレーズについては、第2ポジションのみで、ポジション移動することなしに弾けてしまいます。 動画では、譜面のフレーズを弾く前に、そのポジションでのGm7コードとGドリアンスケールを確認のために弾いてます。
次に2小節目に行きます。2小節目1拍半の最後のA音までは第2ポジションのまま、次のC音に行く時点で小指を伸ばして第2ポジションから第3ポジションに移動し、2小節目最後まで第3ポジションの中で降りてきます。下の指板の図と動画を参考に練習してみてください。
「フレーズなんてどこのポジションで弾いたっていいじゃないか!」と思う方もいらっしゃると思いますが、これをマスターしないとパットのような8分や16分音符で切れ目なく弾き続ける奏法は絶対にできませんので、根気よくやってみてください。繰り返し練習していくと、何となく規則性が分かってきて、意識なくできるようになります。
下の動画は0~2小節目までを連続して弾いたものです。左手のポジション移動を確認ください。
第2ポジションと第3ポジションの指板の図も付けておきます。色味が変ですが、ご容赦ください。
次回は3小節目についてのポジション移動を解説しますね。
ではでは!
