Pat Martino奏法研究(44)
今回はマイナー・コンバージョンの話です。
最初の2小節、Gm7-C7ですが、Gm7⇒Gm7、C7⇒Gm7にコンバージョンして考えます。C7は正確にはGm6なのですが、今までの講座で繰り返し言ってきたように、「Gm7」はあくまで「Gドリアンスケールを使います」という意味でGm7と書いているだけです。パットの教則DVDもみなそういう記述になっていますので、ここでも説明の仕方は統一します。要は、この2小節は全てGドリアンスケール一発で弾けるという事になり、このフレーズ・サンプルも一部の経過音を除いて、Gドリアンスケールで組み立てられています。なお、一小節目のフレーズは、これまた何度もご紹介してきた彼の手癖とも言うべき得意フレーズですので、何は覚えなくても、これだけは絶対に覚えてください(笑)。
これも以前お話しした繰り返しですが、「C7はGm7(Gドリアン)にコンバージョンできる」は「この場合はできる」ということです。例えば「Gm7-C7-F△7」のC7は「C7⇒Gm7」のほかに「C7⇒D♭m7(Dドリアン)」にコンバージョンもできます。また、以前も説明したように色々と考えられるでしょう。要は何が言いたいかというと「C7は何にコンバージョンできますか?」と言うような質問のされ方をする人が非常に多いのですが、「C7がどういう位置づけのC7なのか?」「曲中のどこで使われているC7なのか?」によって色々コンバージョンの考え方や種類も違ってきて、C7がコンバージョンできるものがどんな場合でも一意に決まるものではありません。
このフレーズの場合、1小節の中でGm7-C7、Gm7、C7それぞれ2拍づつとひとつのコードを弾く時間も短いこともあって、ずっとGm7(Gドリアン)で通しているのですが、Gm7が1小節、C7が1小節やそれ以上の場合は、C7を「ブルースペンタトニック」で弾くことを彼はよくやります。参考として、彼の有名な「サニー」のエンディングを聴いてみてください。サニーはKey=Amなので「Am7-D7」の繰り返しで延々演奏しています。
