僕の音楽史(19)
今回もクリエイションの話です。
クリエイションのライブ生録を聴かせてもらって、ぶっ飛び、いっきにギタリスト「竹田和夫」さんと「クリエイション」というバンドのとりこになりました。そして、タイムリーにもファーストアルバムがリリースされました。それが下のアルバムでした。

どの曲も、ライブ生録で聴いたお馴染みの曲でした。竹田和夫さんのギターの音は最高でしたし、ドラムスの樋口昌之さんのダブルバスとハイハットの切れ味、そしてジャック・ブルースを思わせる松本繁のベース、またもう一人のギタリストの飯島義昭さんとのコンビネーションもカッコよく、擦り切れるほど聴いていました。一部の人達は当時の和夫さんのヴォーカルについて、「英語の発音が・・・」とか「声量がない」などと悪く言う人も正直いましたが、僕はそんなことを差し引いても十分「おつり」が戻ってくる、圧倒的演奏力でした。ただ、先に「ライブ」を聴きまくっていたので、スタジオ盤に多少の物足りなさを感じてしまったことも事実です。
実はこのアルバムを聴いたときに思い出したアルバムがありました。それは、当時人気のあったイギリスのバンド「ウィッシュボーン・アッシュ」です。

このバンドについては、このアルバム「百眼の巨人アーガス」以外はあまり聴くことはなかったのですが、当時、結構人気があって、兄を通してこのバンドのサウンドはすでに耳にしていました。このバンドのギタリスト「アンディ・パウェル」のギターの音がスタジオアルバムでの和夫さんの音とよく似ていました。そして、ツイン・ギターというコンセプトも同じでした。批評家は「パクり」なんて言ってる人もいましたが、それは表面的な部分だけで、このあと竹田さんを聴き込んでいくと、まるでルーツや目指してるものが違うことが分かりました。
クリエイションにはまってしまったとは言っても、ツェッペリンやイエス、パープルももちろん並行して聴いてはいましたが、「クリエイション」は「日本のバンド」だったので、やはり思い入れが違いましたし、「やっと本場英国のバンドと方お並べることができるバンド」が現れたことに、凄く嬉しい気持ちが湧いていました。
このクリエイションをきっかけに、他のロックバンドはどうなんだろう?と考えるようになりました。そんな時に、日本のバンドにもっともっと入り込んでしまうちょっとした出来事が起きました。
つづく・・・・。
【動画】
Creation / Tobacco Road