僕の音楽史(18)
今までこの話に登場してこなかったのですが、僕には14歳離れたおじさんがいて、彼はドラムを叩いていました。彼はマイルスやコルトレーンのようなジャズが好きだった関係で、あまり音楽の話をすることはなかったのですが、ある時ロックバンドでドラムを叩くことになったと言って、練習の生録を聴かせてくれました。バンドとしては、大したことなかったのですが(笑)、ギタリストのプレイに驚愕しました。
かれこれクラシックギターとエレキギターを何年か弾いてきて、自分で言うのも何ですが、そこそこうまくなったとうぬぼれていたようです。アマチュアでこんなすごい人が身近にいるんだという事にショックを受けました。おじさんに根掘り葉掘りギタリストのことを聞き、以下の情報が分かりました。
・20代後半くらいで、ギブソン・レスポール使用。現在ピアノの調律師の勉強をしている。
・最近新潟に戻ってきたのだが、数年間東京で暮らしていた。その時、ある日本のバンドの「おっかけ」をやっている。
・ライブを観て、生録して、そのバンドの曲やギタリストを研究しまくっている。
・おじさんバンドのレパートリーは、全てその日本のバンドの楽曲で、まだレコード発売前の曲。
今まで、日本のロックバンドなど眼中にありませんでした。もちろんほとんど聴いたこともありませんでした。日本のロックギタリストも、以前お話しした「成毛滋」さんくらいしか知りませんでした。そして、おじさんバンドのギタリストが「おっかけ」やっていたというバンドのライブ生録を聴かせてもらいました。
「このギタリスト、スゲー!そして、曲も良い!」
ツェッペリンのセカンドを聴いたときと同じくらいの衝撃を受けました。
このギタリストが「竹田和夫」さん、バンドは「クリエイション」でした。

