僕のレコード棚公開します!(20)

【A面】
i Believe in You
Summer Dreamer
Got That Feeling
Keep on Loving
【B面】
Dig My Style
Gettin' on
Shining Guitar
Mother Eyes~Estate
僕がジャズ・ギターの勉強を始めた大学時代に一番最初にはまって、大好きになったギタリストが「秋山一将」さんです。
1970年代後半から80年代の日本のフュージョン・ギタリストはどちらかと言うと、ロック系のギタリストがジャズのエッセンスを取り入れたパターンが多かったように思います。そんな中、渡辺香津美さんと秋山一将さんはジャズ側からアプローチした方だったと思います。僕ももともとはロック・ギタリストだったので、逆に香津美さんや秋山さんの方に憧れました。
秋山さんのプレイはまじに研究しました。リーダー・アルバムからサイドマンでの演奏、ラジオでのスタジオ・ライブやらなにやら、片っ端からコピーし、譜面に起こして、自分の手癖にするまで繰り返し何度も何度も練習しました。秋山さんの演奏を通して、僕はその後がっつりはまっていくベンソンやマルティーノの下地みたいなものを作ることができたのだと思っています。本当に感謝しています。
僕が30代で、あるジャズ・コンテストに出場した時、秋山さんが審査員の一人でした。事前のテープ審査の講評・コメントに「ギターの人は相当上手いと思います。」と書いてくれていました。すごく嬉しかったです。そして、本選で彼の前でギターを弾きました。とても緊張しましたが、何とか褒めてもらえるようがんばって演奏しました。演奏後、司会の方が秋山さんにコメントを求めました。秋山さんは「指が速く動いてうらやましいな。とてもいいフレーズだよ。」って言ってくれました。僕は心の中で思いました。「僕がここまで弾けるようになったのも秋山さんのおかげですよ」と。
お勧めはA,B面の1曲目です。
とにかく、彼はある意味「天才」と思っています。とにかく、あの「黒い」雰囲気は本物だと思います。