ギター購入騒動記(26)
御茶ノ水の某楽器店の手違いで、手に入れることが出来なかった「レスポール・スタンダ―ド(WR)」。逃した魚は心の中でどんどん大きくなっていきました。レスポール・スタンダードのワインレッドは、そんなに希少なわけではないので、買おうと思えば、どこにでも売っているのですが、やはり値段が10万程度のものはなかなかありません。日にちが経ってくると、また少しづつ悔しさがこみ上げてきて、誰かにこの事件を話さずにいられませんでした。
いつもの吉祥寺ロックインに行って、この事件の一部始終をいつもの仲良し店員さんに話しました。人に話をすると、随分とすっきりするものです。彼は僕の話をニコニコしながら聞いてていました。
僕の話がひととおり終わり、さー、帰ろうとした時に、店員さんのひとこと・・・・
「武田さん、スタンダードにこだわりあります? カスタムじゃダメですか?」
「えっ?!」
「ちょっとこれ見てもらっていいですか。」
彼はパソコンのデジマート(楽器専門検索サイト)の画面を見るように促しました。
画面にはレスポール・カスタムのワインレッドの画像でした。
「これ、うちの仙台支店が出してるやつみたいなんですけどね。武田さんの買おうとしてたやつよりちょっと高いですけど、カスタムでこの値段ですから訳ありかな??まずは押さえちまいますか?!」
「えっ?ちょっと待ってください。現物も見ていないのそれは無理です。」
「大丈夫ですよ。まずは仙台支店からこっちに送ってもらいますよ。到着したら連絡しますから。目で見て、実際に弾いてみて、もし気に入らなかったら無理に買わなくても大丈夫ですから!」
「本当ですか?それなら、お願いします!」
やはり楽器は同じ店で極力購入し、店員さんと仲良しになっておくに限ります。

次に続く・・・・・。