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Pat Martino 奏法研究(6)

 もう少しマイナー7th上での彼の得意フレーズの紹介を続けます。このストックを増やしていくことが今後解説予定の「マイナーコンバージョンコンセプト」を理解し、実践に移していく時に非常に楽になります。現段階ではあまり理論的なことは考えず、譜面をなぞって、何度も弾いて、指くせにしてしまいましょう!
Phrase-6.jpg

 (6-a)はAドリアンスケールをB音(Am7の9th音)から降りてきます。B-Aと下る間にB♭の経過音を挟みます。1弦7フレットB音を薬指からスタートです。2小節目3拍目から3小節目マルマルは彼の指くせですからまんま覚えてしまいましょう。特に2小節3拍目からのC-E-B-B♭は得意フレーズで重要です。C(3弦5フレット中指)-E(2弦5フレット中指)-B(3弦4フレット人差し指)-B♭(3弦3フレット人差し指)とB-B♭で人差し指をスライドさせます。そして、3小節目最初のA音も人差し指をスライドさせ、これでポジション移動完了。3小節目は1-2小節の一つ下のポジションでフレーズを弾きます。以前も書きましたか、マルティーノのポジション移動は実に機能的で美しく、今後どっかのタイミングで解説したいと思います。ちょっとジャンルが違いますが、ジェフベックなんかと全く違っております。ジェフベックが悪いと言っているわけではありませんので、誤解のないように!

 (6-b)ですが1~3小節目は例の得意フレーズです。絶対覚えてください。ここでは3小節目4拍裏から4小節目にかけてのフレーズに注目です。「D7のブルースペンタトニック」ぽいフレーズで少し「おや?」とします。彼はよくやります。「何でAm7でD7のブルーススケール?」なんてこと考えなくても今は良いです。この「おや?」を十分楽しんでください。

 今年はこの講座はこれが最後です。来年も継続してやっていきます。皆さんのギター学習の手助けになればうれしいです。

 それでは!!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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