Pat Martino 奏法研究(6)

(6-a)はAドリアンスケールをB音(Am7の9th音)から降りてきます。B-Aと下る間にB♭の経過音を挟みます。1弦7フレットB音を薬指からスタートです。2小節目3拍目から3小節目マルマルは彼の指くせですからまんま覚えてしまいましょう。特に2小節3拍目からのC-E-B-B♭は得意フレーズで重要です。C(3弦5フレット中指)-E(2弦5フレット中指)-B(3弦4フレット人差し指)-B♭(3弦3フレット人差し指)とB-B♭で人差し指をスライドさせます。そして、3小節目最初のA音も人差し指をスライドさせ、これでポジション移動完了。3小節目は1-2小節の一つ下のポジションでフレーズを弾きます。以前も書きましたか、マルティーノのポジション移動は実に機能的で美しく、今後どっかのタイミングで解説したいと思います。ちょっとジャンルが違いますが、ジェフベックなんかと全く違っております。ジェフベックが悪いと言っているわけではありませんので、誤解のないように!
(6-b)ですが1~3小節目は例の得意フレーズです。絶対覚えてください。ここでは3小節目4拍裏から4小節目にかけてのフレーズに注目です。「D7のブルースペンタトニック」ぽいフレーズで少し「おや?」とします。彼はよくやります。「何でAm7でD7のブルーススケール?」なんてこと考えなくても今は良いです。この「おや?」を十分楽しんでください。
今年はこの講座はこれが最後です。来年も継続してやっていきます。皆さんのギター学習の手助けになればうれしいです。
それでは!!