僕の音楽史(9)
今回から中学時代の始まりです。
ロック好きの方は申し訳ありませんが、今回はクラシック・ギターの話をさせてもらいます。ロックはこの後「これでもか!」ってくらいご紹介していきますので、今しばらくお待ちください(笑)。
小学校4年生から習いに行っていたクラシック・ギターですが、ちっとも上達しませんでした。ロックを聴きだしたことによって、クラシック・ギターに興味が薄れたこともあったと思います。挫折しかかっていたところで、イエスのギタリスト「スティーブ・ハウ」のおかげで、何とか止めずに踏みとどまったことは以前も書いた通りです。せめて「禁じられた遊び」くらいは弾けるようにならなくてはと思っていました。
そんな時、NHK教育テレビで「ギターを弾こう」という番組があることを偶然知りました。4月からちょうど新しいギター講師に変わり、第1回が始まるというので、良いタイミングと思い、見ることにしました。
講師のギタリストは「荘村清志」さんでした。

当時、長髪のサラサラの黒髪、中学生の僕にはとてもカッコよく感じられました。レッスン内容もとてもわかりやすく、来週も見ようかなっと思いました。レッスンを見ていた時点では、正直そんな程度でした。番組も終わる頃になって、「ミニミニコンサート」というコーナーがあり、毎週クラシック・ギター代表的な名曲を弾いてくれるとのこと。とても良い企画だなーと思いました。そして、庄村清志さんの生演奏が始まりました。
「すげー、凄すぎる!!」
目が点になってしまいました。曲は「アストゥーリアス/アルベニス作曲」です。
いわゆる、クラッシック・ギターの演奏などは当時レコードでも聴いたことがありませんでした。聴いている音楽もロックでしたし、やっている曲はどれもアルペジオや練習曲ばかりでした。これでは、退屈するわけです。この1曲で目が覚めました。
毎週「ギターを弾こう」が楽しみになりました。レッスンはともかく、番組最後の「ミニミニコンサート」を楽しみに毎週見ていました。
これがきっかけで、クラッシック・ギターの練習を一生懸命やるようになりましたが、聴く音楽は相変わらずロックばかりで、クラシック・ギターのレコードを買うことはありませんでした。ただ、ギター教室が俄然楽しくなり、先生に色々な曲を弾いてもらい、いくつか気に入った曲ができました。「アルハンブラの想い出/タレガ」「 魔笛の主題による変奏曲/ソル」の2曲です。これも下にリンクを貼っておきますので合わせて聴いてみてください。
これをきっかけに目標は「禁じられた遊び」から「アルハンブラの想い出」に変わりました。
【音源】
アルハンブラの想い出
「魔笛」の主題による変奏曲/ソル
※「魔笛・・・」は荘村清志さんの演奏ではありません。