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僕の詳説音楽史(2)

【1971年(小学校4年)】

 僕の音楽史(3)(4)に登場する「ブラス・ロック」についてもう少し詳しく書いておきます。

僕の音楽史(3)

僕の音楽史(4)

 当時からロックバンドは「ボーカル、ギター、ベース、ドラム」の4人を核として、それにキーボードがいて5人だったり、ギター、ベースがボーカルも兼任して3人、というのがスタンダードな形態でした。「ブラス(ロック)」ってくらいですから、そのスタンダードな形態に管楽器のメンバーが複数名います。したがって、通常のロックバンドに比べ、やや大所帯です。そして、管楽器がいるため、中音域〜高音域にかけての音の厚みがあります。

 この当時「チェイス」「シカゴ」「ブラッド・スエット&ティアーズ(BS&T)」、この3つのバンドが大人気でした。

 「チェイス」はブラス・セクションが4人(または5人)のトランペットに特化していて、血管切れそうなハイ・ノートを吹く「ビル・チェイス」というスター・プレイヤーがいました。とにかく、ジャズのビッグバンドのトランペット・セクションが、まんまロック・バンドの同居したような感じ。ブラスがトランペットだけなので、中底音域がやや薄く、多少キンキンした感じがしますが、とにかく元気の良い演奏を聴かせてくれるバンドで、僕の一押しでした。

Chase.jpg

 「シカゴ」は管楽器がトランペット、トロンボーン、サックスの編成で、これまた、ビッグバンドのホーン・セクションのリードがくっついてきた感じです。チェイスに比べ、音に厚みがあり、抜群のアンサンブルです。ここには、「テリー・キャス」という、素晴らしいギタリストがいました。アグレッシブな演奏ながら、ジャジーなフレーズ(マイナー・ペンタだけでなく、ドリアンモードやクロマチックを多用したジャズっぽいフレーズ)を聴かせてくれます。

chicago.jpg

 「BS&T」は色々とメンバーチェンジを繰り返していたようですが、特に印象に残っているのは「デビッド・クレイトン・トーマス」のボーカルですね。ここには何とあの「ランディ・ブレッカー」「マイケル・ブレッカー」や「マイク・スターン」など、のちジャズ界で革新を起こしていくメンバーなんかも在籍していたようです。

Blood,_Sweat__Tears

 今、このブログを書きながら、この3バンドの演奏を聴いているのですが、思うことは次の3つ。

 まず、かなりサウンドがジャズっぽいということ。どのバンドも管楽器メンバーは皆「ジャズ屋」ですから。ただ、リズム・セクションはロック屋が多いようで、たまに4ビートをやると、ずっとジャズを聴いてきた僕からすると、多少違和感を感じることがありますw。もちろん当時はそんなことは感じませんでしたし、独特のノリがあって、これもありかな?と思います。そして、圧倒的にアメリカっぽいです。

 2つ目は、曲が圧倒的に良いこと。3バンドともヒット曲が沢山あり、どの楽曲も素晴らしいメロディーとアンサンブルです。個人のアドリブ演奏より、むしろ曲とアンサブルで聴かせる感じ。圧倒的な演奏力です。

 3つ目、ライブ演奏(当時は聴くことができませんでしたが、本当に良い時代になったと思います。)における管楽器のテクニックです。特にトランペット・セクションは、ライブでも音程がしっかりして、まるでスタジオ演奏のクオリティと感じます。

 現在の若者達で、ジャズやロックが好きな方には、絶対聞いてほしい音楽です。ほぼ全ての楽曲が、Youtubeで聴くことができます。現代の音楽と比較して、「人間臭さ」や「熱量」は比べ物にならない感じがするのは、僕だけでしょうか?

 このブラス・ロックが恐竜のように短い間で滅びてしまったのは、メンバーが大所帯であるが故に、「商業的に継続していくことが難しかった」ことが大きな理由のようです。

 残念です。

 

 

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僕の詳説音楽史(1)

【幼稚園~小学校低学年】
 
 それでは予告した通り、振り返り2回転目「僕の詳説音楽史」を書いていきたいと思います。何で「詳説」かというと、山川出版の高校の教科書「小説日本史(世界史)」から...大学受験で日本史、世界史を選択した人はわかりますよねw。

 下に7年前に書いた僕の音楽史(1)(2)のリンクを貼ってあるので、それをご覧になったうえで読んでもらえると嬉しいです。この(1)(2)では最初の音楽体験からギターを始めるまで、年代でいうと1966年~1971年(4歳から小学校4年)くらいまでのことについて書いていましたが、今回はこの時代のことをいくつか補足で書いてみようと思います。

僕の音楽史(1)

僕の音楽史(2)

 音楽史(1)の中で、最初の音楽体験は「モンキーズ/デイドリームビリーバー」と書いていました。これは間違いないと思うのですが、ほぼ同時期にあとふたつほど僕にとって重要な音楽体験についてを書いていませんでした。

 ひとつは、ベンチャーズの「パイプライン」と「ダイヤモンド・ヘッド」という曲をこの時代に初めて知ったということです。ただ、どちらも実際のベンチャーズの演奏を聴いたことは、この時はまだなくて、叔父がギターで弾いてくれた演奏を聴いただけでした。そして、母(叔父の姉)は、叔父が僕の前でギターを弾いたり、音楽の話をしたりすることをあまり快く思っていなかった感じがします。この当時はエレキギター・洋楽=不良というイメージがあったのでしょう。

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 もうひとつは「アニマルズ/朝日のあたる家」です。これも、先に書いた叔父がギターを持って弾き語りをした演奏を聴いただけです。英語もまだわからないまま、叔父の歌った歌詞をカタカナで書いて覚え、口ずさんでいました。これも、あまり母は良く思っていなかった感じですw。

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 いずれの楽曲も、このあともう少し経って、ギターを弾くようになってから、弾けるよう練習したことは言うまでもありません。

 昔のテレビ番組で「タモリの音楽は世界だ」でパットメセニーがゲストで出演した時に、インタビューの中で「(日本では?)ギターを始めたばかりの時は皆、禁じられた遊びを弾こうと練習するようだが、アメリカ人は朝日の当たる家が最初だ」なんてことを言っていたように記憶しています。そして、もう一人のゲストの俳優の佐野史郎を伴奏に、パットがソロを弾いたのですが、「死ぬほどかっこよかった!」「何気なくサラッと弾いて、あのクオリティかい!」と驚いたものです。

 また、日本が誇るスーパーギタリスト渡辺香津美さんは、ギター歴を聞かれると必ず「はじめはベンチャーズや寺内タケシさんに夢中でした。」と答えています。

 この偉大な2人のギタリストの最初の音楽体験と俺は一緒なのに、「なんで俺のギターはこんなレベルで終わってんだ!」と情けなく思います。本物を聞かずに、叔父の演奏を聴いただけがいけなかったのか??w

 今後も不定期に更新します。

 最初の頃はあまり面白くないかもしれませんww。

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JAZZ GUITAR STANDARD EXERCISE

【第7回】On Green Diphin Street

 この曲もライブではよくやる曲です。ただ、よくやる割には満足のいく演奏ができた例はありません。

 ギタリストでこれ!っていうと、そうですね、「バーニー・ケッセル」くらいしか思い浮かびません。僕の好きなギタリスト系の人たちはあまり演奏しないですね。渡辺香津美さん(今現在は病気と闘ているとのこと、何とか元気なお姿がまた見たいです!頑張ってください!!)はライブではよく演奏していました。

 かっこよく弾くには難しい曲ですよね。頭のE♭ペダルのところなんかは、メジャーとかマイナーとかじゃなくて、もっとモードっぽくかっこよく弾きたいのですが、なんだかんだで僕は結構オーソドックスなタイプで、かっ飛んだ弾き方はできないんで、しっかりマイナーとメジャーを弾き分けてます。あとクロマチックのところもE♭解決に向かってさりげなく弾ければいいんでしょうが、やっぱり律義にコードトーンを弾いちゃってます。

 2番目の動画。こんな程度のテンポでもう全く余裕がない演奏しかできないようでは、ほんと情けないですね。このコーナー始めたのは、こうやって自分に気づきを与え、テクニックが衰えていくことを防止するための練習をする気持ちを奮い立たせるためなんで、良いんですけどね。この動画、ギターのアンプ音が小さくて生音を大きく拾っています。ご容赦ください!

 くじけず頑張ろうと思います。





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JAZZ GUITAR STANDARD EXERCISE

【第6回】All The Things You Are

ギタリストの間ではよく取り上げられる曲、ジャム・セッションでもよく演奏される大人気の曲です。多分、メセニーの影響と思います。彼はもうデビュー当時から現在に至るまで、ずっとこの曲を弾き続けていますね。僕もパットの影響で、昔からよく取り上げて演奏してきましたし、彼の演奏に随分と影響を受けた弾き方をしてきました。

 最初の動画はミディアムファーストで演奏したので、今日はリズムを変えて、ワルツで何テイクか演奏してみましたが、あまりうまく弾けませんでした。僕の大好きなギタリストでもある「ブルース・フォアマン」の演奏を意識して試しにやってみたのですが、もともと3拍子は苦手な上に、普段練習では弾いていないこともあって、とても聴いてもらえる演奏動画が撮れませんでした。そこで、急遽(よせば良いのに)、最初の動画よりももっと速いテンポで演奏してみました。

 頭で考えながら弾くのは、前回のテンポが限界で、今日の動画はもう、テンポについていくのがやっと、一部乗り遅れているところもあったりします。昔はこんなテンポも全く平気だったんですけどね。

 フィジカルを鍛えなくてはいけないです。





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JAZZ GUITAR STANDARD EXERCISE

【第5回】The Days Of Wine And Roses

今回は酒バラです。

 この曲もルーティンで練習の時によく弾きますが、ライブではほとんどやったことがありません。「枯葉」「酒バラ」「ブルーボッサ」ってのは、ジャムセッションでよくやる曲というイメージ思っています。そして、むしろこのような曲を上手く弾くことの方が、「Giant Steps」や「Along Came Betty 」なんかよりよっぽど難しいと感じているので、ライブでは避けています。どうせやるんなら最初の動画のように、リズムを変えてやってみたりが、実力不足を誤魔化すには良いのではないかと。

 酒バラと言えば、私的には「マルティーノの酒バラ」ですかね。そんな雰囲気を少し意識して弾いたのが、二つ目の動画です。彼のあの演奏テイクを知っている人の前では、絶対にこんな弾き方をしてはいけません。笑われてしまいます。もちろんコピーなんかはできませんが、16分音符主体で組み立てたり、3度マイナー(Am7)であえてAドリアンを使う(F#音を弾く)、そして、テーマの弾き方とかもパクっています。自称マルティーノ研究家が、人前でこんな演奏をすることは、いかにかっこ悪いことかもわかってますので、ライブでは絶対にこんな感じでは弾きません。

 二つ目の動画はご覧のようにテレキャスターです。こんなに太い音が出るので、ジャズには最適です。



 

JAZZ GUITAR EXERCISE2

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僕の音楽史(260)

【2023年6月~2024年3月】 祝 最終話!!

 予定通り6月1日、コロナ禍で休止していたライブ活動の再開を果たしました。

 前回書いたように、この日に向けて練習(リハビリ?)をしっかり行ってきましたが、満足のいくような感じにテクニックや感覚が戻りきる前に本番を迎えた感じでした。でも、実際に演奏を始めてしまえば、そんなことはもう気にならなくなり、演奏に集中することができました。また、久々ということもあって、たくさんのお客さんが聴きに来てくれ、皆さんの拍手を体に浴びてしまったら、その快感に酔いしれてしまい、もう、「何が何でも、身体が自由なうちはライブ活動を続けよう!」とのブレない意志が固まりました。

 この日はトリオでの演奏でしたが、今まで通り、トリオと並行してピアノ入りのカルテットでも活動することにし、トリオで何回かのライブの後、今年の3月にカルテットのメンバー(阿部義徳、座小田諒一&丸谷茜)との再会を果たし、この4人でのライブも実現することができました。これも、非常に楽しいライブであったことも、言うまでもありません。そして、24年4月時点の現在でも、トリオ&カルテットの活動を継続しており、5月にトリオ、6月、7月、9月にカルテットのブッキングをしています。

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 という訳で、2017年3月から7年間に渡り、自分の生れてからの音楽活動を振り返ってきたわけですが、とうとう今回の話でめでたく現在に追いつき、振り返る必要はなくなりましたw。現在進行形となったわけですから、これからはFacebookやこのブログの別のコーナーで、今後の活動については触れていきます。

 長い間、ご愛読ありがとうございました!

 このコーナー、実は楽しみに読んでいただいた方も多かったので、「代わりになる人気コーナーを作らねば!」と色々考えたのですが、こんなんでいかかでしょう!

 今回、「僕の音楽史」をざっと読み返してみました。すると「書き足りないこと」や「記憶違いだったこと」がいくつか見つかりました。また、言葉ではなく、「音源」「動画」等で紹介した方が良かったな?と思う個所もたくさんありました。「書き直したい!」「訂正したい!」部分もあります。アップデートしたい気持ちが大きくなりました。そこで「俺の音楽人生、死ぬまでにもう一回振り返ってやろう!」ってことで、「僕の音楽史」の過去の記載と照らし合わせながら....「僕の詳説音楽史」を書くことにしました。

 「またかよ!」とは言わず、またまたお付き合いください!

 今回の音楽史、振り返りで7年かかっているので、「僕の詳説音楽史」で、もし同じ年月だけかかるとすると、僕はもう70歳となりますw。2度目の振り返りが終わるまでは、元気に生きなくてはなりませんな。

 こうご期待!

 




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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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