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【復活】僕のレコード棚公開します!(2)

【First Edition / George Shearing &Jim Hall】


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 これもレコード鑑賞としては、先に紹介した「ポール・ウィナーズ/バーニー・ケッセル」と同じくらいターンテーブルに乗せるレコードでした。ジム・ホールの演奏の中では僕的にかなり上位にランクされるものです。

 まず、ジムの楽器の音、これ、多分アンプを通していない生音と思います。弦をこする音や弾く音が生々しく聴こえてきますし、ソロの時のジムの歌っている声もいい感じに聞こえてきます。

 次に収録曲がお気に入りです。オリジナル「ケアフル」「ウィズアウト・アワーズ」やスタンダードで「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」や「エミリー」の演奏はとても素晴らしいです。そんな中でもお気に入りなのは「トミー・フラナガンに捧ぐ」という相方ジョージ・シアリングのオリジナル曲が大好きで、もうこの曲のメロディーやメロディーを聴くと、思わずウキウキした気分になって、一緒に思わず口ずさんでしまいます。

 ジョージ・シアリングのリリカルなプレイと「シアリング奏法(オクターブの間にブロックコードで埋めていく)」がもう本当にかっこよい。ジムとのインタープレイも匠の極みです。

 まだ聴いていない人、いますぐ聴いてください。出来ればCDではなくレコードが良いのですが、難しいですかね。

 
 

僕の音楽史(244)

【2018年】

 今回から2018年になります。

 昨年夏以降にリーダーバンドのメンバーが固まり(武田・阿部・座小田・丸谷)、活動は順調でした。スタンダードだけでなく、数回のリハを行って、レパートリーを増やし、オリジナルにも挑戦し、内容的にも充実していました。

 昨年の暮から個人的に考えていることがありました。

 故郷新潟で演奏したいということでした。

 歳を取るごとに故郷が懐かしくなってきました。高校まで生まれ育った新潟に久しぶりに帰りたくなりました。僕のような年齢の方は、この気持は理解できると思います。過去何度か仕事関連で訪れていましたし、非公式で「新潟ジャズストリート」にゲストで数曲ほど演奏したりしていましたが、今度は自分のバンドでガッツリと演奏する機会を作りたいと思いました。それをキッカケに、懐かしい場所や友人達に会いたくなりました。1泊2日くらいで、演奏と久しぶりの新潟を楽しみたいと考えていました。

 バンドのメンバーにそんな話を持ちかけましたが、興味を示したのはドラマーの茜ちゃんだけで、残りの二人はあまり興味を示しませんでしたw。まあ、彼ら二人は「新潟」という土地に、僕のように「特別の意味」を見出さないのも無理はありません。お酒好きであれば「食」の方面から興味も示すのでしょうが、ふたりともお酒は嗜む程度でした。

 実際のところ、集客や採算も心配でした。メンバー4人の交通費や宿泊費に見合う収入を得られる集客は困難だと思いました。バンドメンバー全員が「行きましょう!!」と乗り気であれば、多少僕自身が被っても全然構わないと思ったのですが、「無理に連れてって、その上費用も...」ってほど、僕はお人好しではありません。

 一旦は諦めることにしました。


 

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僕のレコード棚公開します!【復活】

【The Pole Winners / Barney Kessel】


Poll Winners


「(アナログ盤で)さて何を聴こうかな?」というと、僕は昔から必ずこれを聴く感じです。バーニー・ケッセルのトリオでの作品、数ある中で一番有名と思いますし、名盤として挙げられるものです。後でわかったことですが、このコーナーで5年ほど前に紹介しているアルバムでしたので、聴くのも5年ぶりということになります。以前のコメントも今回も書いている内容がほぼ同じということは、このレコードに対する僕の評価はこれで決まりなのでしょう。

 僕はバーニー・ケッセルの大ファンかというと、そうでもありません。自分のスタイルとも違いますし、グリグリとしたシングル・ノートのノリが...と、正直思うこともあります。でも「ジャズ・ギターを弾いている以上は、絶対こういうやつを聴いておかなくてはいけないんだ!」と思っていて、聴いていくうちに、愛聴盤になった感じです。

 曲もスタンダード(サテンドールやイット・クッド・ハップン、グリーン・ドルフィン等)が多く収録されています。大学生の時に、サテンドールのソロを練習したくて購入した記憶があります。でも、一般的に演奏するキー(C)じゃなかったので、がっかりしました。グリーン・ドルフィンもそうですね。イット・クッドの前奏で、ワン・コーラスのソロ演奏があって、ここでのアイディアや音使いは、今でも色々な場面で使っているので、そういう意味では、影響を受けていると言っても良いですね。彼のコード・プレイはとてもモダンで、素晴らしいものがあります。

 トリオ演奏で、音質もよく、サウンド・チェック用のレコードとしても最適です。

 ぜひ聴いてみてください!





 

僕の音楽史(243)

【2017年】

 2017年6月にドラマー丸谷茜さんの参加で、自分のレギュラー・バンドのメンバーも固まり、音楽活動も充実してきました。

 この頃は、ギターも3本のレスポール(カスタム、スタジオ、スペシャル)やSGとGP-10(マルチ)、GR-55(ギタシンセ)も積極的に使っていきました。機材や楽器も相当なペースで買いまくっていました。

 ベースの座小田くんはエレベも素晴らしいですし、ドラムの茜ちゃんはスタンダードからフリーも対応できるドラマーだったので、曲の幅も拡がっていきました。今まで機材の関係で、音色的になかなかサマにならなかった楽曲にもどんどん挑戦していきました。

 この当時の自身のフェイスブックを振り返ると、とても充実していたように思います。個人的に、演奏動画を頻繁にあげていましたし、ライブの数も多く、自分のバンド活動に加え、松原慶史君(ヨッシー)や山口廣和君のような素晴らしいギタリストと演奏する機会を作っていたので、練習量も多く、技術的にもかなり上手くなったように思います。今、当時の動画を見ると「こんな事、とてもできない!」ってものが多かったりしますw。

 当時のライブ音源はたくさんあって、聴いてもらいたい演奏も色々あるのですが、全く整理されていないので、以前にYoutubeに上げた爆音系の演奏の動画や静止画を貼っておきます。特に最初の「オレオ」は個人的にもすごく気に入っています。当時はスタンダードをこんな雰囲気で演奏したかったのです。メンバーの反応も素晴らしいものです。ぜひ聴いてみてください!
 
 今までは、メンバー的にも機材や楽器の点でもなかなかこんな感じで演奏することができなかったので、演奏していてとても楽しいものでした。









 次回から2018年になります。そろそろ「今」に近づいてきました!!

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Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase & Groove(9)

譜面最初の小節を弾いてみます。



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 最初はゆっくりと、その後は少し速く弾いています。このフレーズはパット独特のフレーズでもなんでもなくって、ジャズでは頻繁に出てくる、定番中の定番フレーズですが、マルティーノのソロでも頻出です。

 彼は次の小節の用に、トップにC音(ルート)を一緒に鳴らして、下の動画のように弾く事が多いです。トップC音は正確になってなくても良いんです。ラフな感じで良いんです。これで、少しフレーズに厚みが出てきます。また、ミディアム以下のテンポの時は、かなりタメた感じで弾いてます。少し左指の方は難しいかも知れません。トップ音を鳴らすため、最初の譜面を弾くときと、ポジションが違ってきますので気をつけてください。




 あと、このフレーズを下のような感じに3オクターブに渡って、連結させて弾いたりします。このフレーズに限らず、あるモチーフを2オクターブ、3オクターブに渡って連結させて一つの長いフレーズを作るってのは、彼のよくやる手法です。

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 参考にしてください。

テーマ : JAZZ
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僕のレコード棚公開します!【復活】

【予告】

 「僕のレコード棚公開します!」のコーナーを復活します。

 昨年末からオーディオ環境を少し整備しまして、レコード、CD、カセット、MD、DVD、BD等すべての映像や音源が音楽部屋でしっかりと聴けるようになりました。現在アナログ盤を中心に「死ぬまでに全ての音源を聴き直そう!計画」を立てて、既に実践中ですw。

 そこで、鑑賞した音源や映像をこのコーナーを使って紹介していこうと思います。以前このコーナーで紹介していたレコードやCDとかぶる音源もあるかも知れませんが、今度は今現在の耳でちゃんと聴き直した上で書いていこうと思います。

 毎日1枚ずつ聴きながら書いていくのが理想ですが、大概は週末の休みにまとめて聴くことが多いので、まとめて聴いたものを数日おきに書いていく感じにしようと思います。

 音源はアナログレコード中心に聴いていきますが、ところどころCDや映像作品を混ぜて聴いていきます。ジャズ、フュージョン系が中心になるとは思いますが、時々ロックやポップスも出てきますし、レコードに関しては、意外にも名盤系を持っていたりするので、演奏者の方々にも楽しめる内容にしていきたいと思います。

 まずは年末1番最初に聴いたレコードから順番に書いていこうと思います。

 楽しみにしていてください!

 
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テーマ : JAZZ
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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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