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マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編

【 Multiple Substitutes(4)】

 前回の解説で書いた

A7(マイナー・コンバージョン) 
  ⇒ Em(短三度上)→ Gm(短三度上)→ B♭m(短三度上) → D♭m 

 今回は太字のD♭m想定のデモをやってみます。いつものように耳慣らしのためにスタンダードなコンバージョンであるEmのサウンドから。



 次にA音上をD♭mで弾いてみます。



 今回は一番違和感がある代理です。僕も正直厳しいかなとも思っていますw。そういう意味もあって、今回はソロのバックはA7という明確なサウンドにせず、A音単音のパルスようなサウンドにしてます。

 今までA7(あるいはA音)上でEm、B♭m、Gm、そして今回のD♭mの想定した4種類の代理を演奏してきました。次回はこの4つを全て用いて(複合的な代理=Multiple Substitutes)で演奏してみます。

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ギター購入騒動記(136)

2021年4月 売却候補楽器を決める(1)

 さて、何を売るかを決めることとします。3階の楽器部屋(旧長男部屋を楽器置き場にしています)のスタンドに立てかけてあるギターを見に行きます。

 まず、対象から外れるのはアコースティック・ギター、ヤマハのNTX-1200Rと オベーションCelebrity Elite Limited Edition CE44 です。アコースティックはスティール弦とガット弦のそれぞれ一本しか持っていないので売ることができません。オベーション、アダマスならまだしも「アダマスもどき」じゃ、売ったってお金になりませんw。ヤマハは現在電源部の調子が今ひとつ良くなく、修理しなくては売れませんし、大体、気に入っている楽器の一つです。アコースティックは弾く頻度が少なくとも、目的にあった使い方をする楽器ですし、アンプを通さなくとも生音が大きいので、ライブのなくなった「巣篭もりギタリスト」にも重宝します。

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 当然候補は175系になりました。自宅で「弾く頻度が少ない」を基準にすると、下の3本の楽器となります。左から順番に「ES-175NT (Gibson) 91年」「ES-175 1959 VOS 2012 (Gibson Memphis)」「ES-775 1990(Gibson)」の3本が候補です。前回の投稿で「いつも自分の身近にスタンバっている楽器」2本以外の楽器です。

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 そもそもお金が入り用で売るわけではないので、慌てて売ることもないのですが、そうは言っても、どうせ売るなら高く売れるほうが良いのでw、ちょっとどのくらいの値段で売れるものかを調べようと思います。

 さて、どうしたもんか?

 「そうだ、いつものSさんに聞いてみよう!」

 という事で、彼に楽器の写真を送って聞いてみることにしました。
 

僕の音楽史(217)

【2014年4月】

 ベーシスト矢野くんとはデュオで僕の近所のスタジオで数回リハを行いました。リハはリハでも、僕にとっては「リハーサル」のリハではなく、「リハビリ」のリハでしたw。矢野くんは僕の自宅から3、4つ先の駅に住んでいて、比較的自宅に近かったので、「夜のライブ仕事の前のウォーミングアップにちょうど良い」とわざわざ寄ってくれていました。何の準備もなく、ただ僕の弾くスタンダードの演奏に合わせてくれていました。正直言うと、彼レベルのべーシストのウォーミングアップになるほど僕はまだ弾けていなかったと思います。ギャラの代わりと思って、スタジオ代は僕持ちでやっていましたが、交通費使ってわざわざリハビリ中のギタリストに付き合ってくれたわけですから、今考えるとしっかりとギャラを払うべきであったと申し訳なく思っています。

 彼のようなミュージシャンを、このまま僕の練習のために繋ぎ止めておくわけにもいかないですし、やはりリハをスタジオでずっと続けるよりは、デュオで出演できるお店のブッキングをして、それに向けて練習する方が自分のためも良いだろうとも考えました。僕は所詮アマチュアでしたので、僕のようなミュージシャンでもブッキングができるお店、そしてデュオで出演するに手頃なスペースの店を色々とネットで検索しました。

 そんな中で、高円寺のライブバー「AG22」というお店を見つけ、コンタクトを取り、出演が決まりました。

 いよいよ活動再開です!

矢野っち3




 

Pat Martino奏法研究【完全版】 第4章 Vertical&Horizontal Movement(3)

 それでは今回はVertical&Horizontal Movementの集大成としてデモ演奏をしてみます。

 コード進行はC7(8小節)A7(8小節)D7(8小節)B♭7(8小節)の32小節を1Chorusとして5Chorusを弾いてみました。これは、Patの代表曲でもあり、一番人気の曲「The Great Stream」のソロ・パートの一部分です。

 マイナーコンバージョン的にはC7はGm7、A7はEm7、D7はAm7、B♭7はFm7にコンバージョンして、それぞれドリアンスケールを中心にフレージングしています。今回は「総合」ということで、「ここがHorizontalだ」とか「ここはVerticalだ」とかはお話ししません。ところどころ行ったり来たりしています。ただ、全体的に最初の3ChorusがHorizontalにネックのローからハイポジションへ、そして残り2ChorusはハイからローポジションへとHorizontalに動いていくことを意識して弾いています。最初のC7はGのドリアンスケールのFORM1で始めて段々とネックを上昇していきます。そして、4Chorus目のC7はFORM1の1オクターブ上のポジションから段々と下降していきます。

 デモ演奏とは言っても勿論パットのようにはいきませんし、あくまでレッスンのデモとしての演奏なので、アドリブ演奏として鑑賞に耐えるものとは言い難いのですが、イメージは掴めるのではないかと思います。

 動画を参考に頑張ってみてください!



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マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編

【 Multiple Substitutes(3)】

 全くもって間が空いてしまいましたがw、話を続けます。各自、過去の投稿をご覧になって復習してください。

 A7を想定したコンバージョンですが、まずは比較のためにノーマルなマイナー・コンバージョン(コンバージョン自体がノーマルではありませんねw)であるA7をEm7にコンバージョンしてEドリアンで弾いてみます。



 違和感はありませんよね?Eドリアンで弾くということはAミクソリアンを弾いているわけですから、いわゆる「アベイラブルノートスケール」を使っているわけです。

 前回はA7上でB♭mを想定して、B♭ドリアンを弾きましたが、今度はGmを想定してGドリアンを弾いてみます。



 どうしてGmで代理という考えることができるのでしょう。こんな風に考えれば良いと思います。

 A7をA#dimで代理できることはご存知ですよね。そしてディミニッシュは短三度ずらしても構成音は同じだから下のようなことが言えます。

 A7(半音上のディミニッシュで代理)
 ⇒ A#dim (短三度上)→ C#dim(短三度上)→ Edim(短三度上)→ Gdim

 だったら、同じように下のように考えても良いんじゃないか、半ば強引に考えるわけです。

 A7(マイナー・コンバージョン) 
  ⇒ Em(短三度上)→ Gm(短三度上)
→ B♭m(短三度上) → D♭m 

 このA7上でGmを想定してGドリアン・スケールを弾く、これは結局はAフリジアン・スケールを弾いていることとなるので、多少エキゾチックな雰囲気になるわけです。

 最後に、A7上でEm、そして前回お話したB♭m、今回のGmを三つ巴で弾いてみます。



 随分とアウトな世界になってきました。

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ギター購入騒動記(135)

2021年4月 断捨離を決意

 話は今から1年ほど前に遡ります。

 昨年10月にギタープラネットにES−165を試奏に行って以来、音楽に関わる活動は殆んどしていませんでした。一番の理由は言うまでもなくコロナ禍でありましたが、それだけではなく色々なことが身近にある年でした。そして、この時点では、まだ何も解決していませんでした。そんな中で一番のイベントが「来年3月末で定年を迎える」ということでした。もちろん働かなくては食べていけませんので、働くつもりでしたが、別の会社に行きたいと考えていましたので、この時点ではかなり不安に思っていました。また、転職に向けて資格を取ったりと忙しかったですし、会社人生最後の1年で、珍しく一生懸命仕事に励んでいて、頭が音楽に向かなくなりました。そして、漠然と不安に感じることも多く、今のうちから色々なことを整理しようと思いました。こんな状態で「ギターでも1本買って気晴らしするか!」というほど能天気な人間ではありません(笑)。当然のことながら「断捨離!」の方に気持ちが傾きます。

 家でずっとギターを弾いていて、改めて思ったことがあります。10本あまりのギター、殆どは3階の部屋のギタースタンドで立てかけていますが、そのうち2本は生活空間の2階に置いていすぐ弾けるような状態にしています。そして、この2本のギターの種類は、ほぼいつも同じです。要するに、弾くギターはいつも同じというわけです。いつも同じギター数本ばかりが弾かれ、残りはずっと3階の部屋で眠っています。Facebookで動画を撮ったりする時に、あえて3階から持ってきて弾いたりしますが、また戻してしまいます。自分ではあまり意識して言いませんでしたが、

「2階に置いてある2本、これが俺のお気に入りのギターなんだな」

 そう改めて感じました。その2本は以下のものでした。

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 ギタープラネットで買った ES-175 1963 (Gibson)と FA-GP C/BLD(Tokai)の2本です。

 そして思いました。

「弾かない楽器は持っていてもしょうがない。断捨離しよう!」
 





 

僕の音楽史(216)

【2014年3月】

 ベーシスト矢野くんと再開を果たし、活動をともにする約束をするのと同時に、昔一緒にやっていたバンドのメンバーに連絡しようと試みました。まずは直近のメンバー(直近と入っても既に15年ほどの歳月が流れていましたが)阿部義徳(p)、辻啓介(b)、西尾研一(ds)の消息を探します。3人の名前はライブハウスのスケジュールでは見つけることができず、連絡先もわからなくなっていました。そんな中で、昔の携帯のアドレス帳からドラマー西尾さんのメールアドレスを見つけたので、早速メールを送ってみます。

 程なくメールの返信がありました。たまにトラで頼まれて演奏は継続していたようですが、レギュラーでの活動はないようでした。また、西尾さんはベースの辻くんの連絡先も知っていた事もあって、3人で渋谷のスタジオでリハをやることとなりました。

 15年ぶりにバンドで演奏しました。前にも書きましたが、自宅ではギターを継続して弾いていたものの、頻度は少なく、しっかりとした練習は行っていませんでしたし、ベース&ドラムでのトリオで演奏したのはまさに15年ぶりでした。もちろん細かいところでは、昔のようには弾けませんでしたが、時間が解決するだろう、そんなレベル感でした。辻くんや西尾さんは活動を続けているということもあって、全く問題なし、それどころかパワーアップしているように感じました。彼らは僕が演奏活動休止中は、テナーサックス八木敬之さんを中心とした色々なバンドで、僕の故郷である新潟での「新潟ジャズストリート」に参加し、好評を博していることはなんとなく耳にしていました。

 2回ほど渋谷でリハをやって、飲んで、音楽談義で盛り上がりました。もう、リハだけやって「あー、楽しかった!」では満足できるはずはありません。ピアニストの阿部くんの消息を探しつつ、一旦活動の拠点とするお店を探そうと思いました。


西尾っち 辻っち

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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