僕の音楽史(208)
録音の日付を見ると1997年12月11日とあります。この日が新結成のオルガントリオの初ライブでした。場所は新宿のLive Inn Pier。下の音源はこの日の初ライブでの全くのリハなしで、初めて3人がやったときの演奏です。そして、この日のファーストセットの1曲目ですから、正真正銘の初顔合わせでの演奏です。
この日のライブのスタート前、僕の記憶では、高野さんと僕は、彼が講師をしていた尚美学園の授業でのデモ演奏?でデュオで数曲演奏していました。その後、彼の車でオルガンを積み、会場の新宿へ移動したため、到着が遅れ、リハを行うどころか開演も30分ほど遅れるという状況でした。高野さんと宇山君は全くの面識なし、簡単な挨拶を交わしたのちの本番突入でした。
演奏を今聴いて思うことは、ギターの音が良い音だなということ。楽器は今も所有している91年ES-175、アンプはポリトーンのミニブルートⅣに直です。アンプは残念ながら売ってしまいました。この演奏を聴いたことをきっかけにエフェクターなしの「すっぴん」の良さを再認識しました。
自分のギタープレイはマルティーノがリーダー作を発表する前のオルガン・トリオ時代に随分と影響を受けている気がします。高野さんは、とにかくオルガン界隈のギタリストに造詣が深いので、彼に色々と聞きながらレコードやCDでマルティーノのオルガン関連物を買いまくっていましたので(下写真)、こうなるのも無理はなかったのだろうと思います。バンド全体の音も、初顔合わせの関係でこの音源は演奏にまとまりがなく、3人が好き勝手やっている感じですが、要所要所にお互いが反応して良い部分もありますし、アグレッシブな熱い演奏ですので、ぜひ聴いてみてください!

このバンドの音源や動画は結構残っていますが、あまり聴き直していないので、これを機会に良い演奏は皆さんに紹介していきたいと思います。
新宿Live Inn Pierというお店には月1回ペースで出ていて、もう一つの武田・阿部・辻・西尾のメンバーとも結構出演させてもらっていました。