ギター練習帳(4)
ベーシックなトレーニングで僕が何十年もやり続けているのがアルペジオ練習、そんな中でも今日紹介するのはメジャー7thのアルペジオです。

上の譜面はC△7のアルペジオです。音はCEGBの4つの音を2オクターブに渡って弾きます。このアルペジオの運指は2種類考えられます。ひとつはバーティカル(垂直)な動き、もう一つはホリゾンタル(水平)な動きです。それぞれをゆっくり弾いてみます。

練習はこのアルペジオを4度進行します。具体的に言うとC→F→B♭→E♭→A♭→D♭→G♭→B→E→A→D→GでCに返ってきます。これを今は2拍4拍=88の速度でメトロノームで鳴らして適当な時間弾き続けます。実際の動画メトロノーム鳴らしていませんし、速度は適当で、ところどころ間違ったりしてます。
C△7は運指バーティカル(V)で6弦9フレットからスタートし、次のF△7は運指ホリゾンタル(H)、次のB♭△7はV.....を繰り返します。注意が必要なのはB△7をHで弾くときです。Hで最後まで弾いて戻ってきてしまうと次のEは6弦開放の最低音になってVでは弾けないのです。どうするかと言うと、B△7をHの運指でスタートし、下りはVの運指で帰ってきて、次のE△7は5弦7フレットからスタートのH運指へとつなぎます。
アルペジオはジャズのアドリブでそのまま使われたりします。非常に大事な動きなので、僕は基礎練習に取り入れています。
参考にしてみてください!
ソロ・ギター備忘録(2)
Facebookに上げたのはTake2の方。腕時計の音がうるさかったので、撮り直ししたのです。腕時計の音、動画を見た外人さんに指摘されたことがありますw。またうっかりやっちまった!
Pat Martino奏法研究【完全版】 第2章 Horizontal Movement(5)
下の譜面と動画を参考にしてください。
もう少し左手をアップにした方が良かったかもです。すみません。

このフレーズはパットお得意のフレーズです。マイク・スターンもやっていましたが、パットが元祖です(のはずですw)。
1小節はFORM3です。5弦10フレットG音に小指を置くポジションで始まり、4拍めの2弦G→B♭音を弾くときには人差し指で2弦G音を弾くように1フレットポジションを上げます。そして2弦11フレットB♭音を小指で弾いた後、2小節目最初の音C音を弾くときも小指を2弦13フレットにスライドさせFORM4へ移動します。
このフレーズ、指癖にするほど弾きこんでください!僕はこればっかりですw。

ギター練習帳(2)
ここ数ヶ月はテクニックの衰えを実感することがとても多く、なんとかしなくてはと考え、毎日の練習の中に「Basic Training」を取り入れています。楽器奏者にとっては当たり前なのかもしれませんが、僕はあまりやって来ませんでした。今までの中で一生懸命やっていた時期は3回ほどありました。楽器を始めて間もない頃、大学時代、そして2000年から2014年のブランクののち復帰前の数ヶ月です。今回が4回目となり、死ぬまでやり続けようと決めたので、今回が最後だと思います。メニューは都度変えていこうとは思いますが。

まずはBasic Trainingの中での「88 16分音符 アルペジオ(△7m7)」の部分です。
メトロノームを♩=88で鳴らして16分音符で弾きます。ここでやることは3つあって、ひとつ目はメジャー・スケール(ドレミファ....)を上がったり下がったり、2つ目は△7のアルペジオ、3つ目はm7のアルペジオです。そのうちひとつ目のメジャー・スケールの部分を今日紹介します。下の動画の様にやっています。
普通にドレミ...を上がったり下がったりした後、動画の様に適当にエチュードの様に弾いていきます。決まっているのは速度のみで、適当に組み合わせてやっていきます。真ん中辺のポジションから上行ったり下行ったりします。弾く音を決めないのは、決めると飽きてしまいますし、覚えるのが大変というのが大きな理由ですが、「練習のための練習」ではなく「より実践的」なものにするためにはその都度決めるのが良いと思うからです。
オルタネード・ピッキングでしっかり音を出します。ただ、一応言っておくと、僕の様な右手の動きが大きいのはあまり良い例とは言えません。動きに無駄があるため早く弾ける様にはなりません。僕はもう治りません。初心者の方は今から自分の手首の動きを鏡で見てしっかりと矯正していく良いと思います。
次回はアルペジオを紹介します。
ギター練習帳(1)
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もコロナの影響でライブ本数は少なめにならざるを得ません。したがって、家に篭ってギターを練習する機会が多くなると思います。それをうまいこと利用して、今年は自分のプレイを再構築し、冗談抜きに「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目指しますw!この場を借りて僕の練習メニューを紹介していくので、皆さんも日々の練習に取り入れてみてください。
まずは今年になってギター練習予定表をしっかりと立て直しました。それが下の表です。黒丸がその曜日にやる項目で、会社が公休の水・日が多めになっています。

もちろん予定通り完璧にこなすのは難しいと言うのはわかっていますがw、このような予定というか目安みたいのがないと、ただ好きなことだけをだらだらと弾き続けて、気がつくと「ちっとも上手になってない!」事になります。僕は昔からこの様なメニューを作って練習していました。もっとも、すぐに出来なくなって変更してしまうのですがねw。
次回はこの練習メニューの中から「Basic Training」でやっていることを動画で紹介します。
Pat Martino奏法研究【完全版】 第2章 Horizontal Movement(4)
次はFORM2→FORM3のポジション移動です。
マイナー7th(ドリアン・スケール)をこのFORMで弾く人は意外に少ないのではないでしょうか?なんと言ってもFORM1が一番使用頻度は高いですよね?ただ、Gm7(Gドリアン)の場合はこのFORM2や3はちょうどネックのド真ん中あたりで、上にも下にも行ける一番のおいしいポジションになりますので、しっかりと身体に覚えこませることが大切です。
下の譜面と動画を参考にFORM2→FORM3のポジション移動を確認してください。

1小節目の8分音符2拍(A B♭ D F)は6弦5フレット人差し指から始めます。FORM2は人差し指5フレットが固定です。FORM2は人差し指から小指までそれぞれ5 6 7 8フレット固定でポジション移動なく弾けてしまうのでとても弾きやすいいです。必ず小指を使いましょう。ここでしっかりと練習しておかないと後で必ずスムーズに弾けなくなってしまいます。3拍目からは2拍目までの音程の1オクターブ上が出てきますが、ここで人差し指を4弦7フレットに移動させてFORM3へポジション移動します。
フレット移動の起点は指板図の赤色A音です。

2小節目はマルティーノの特徴的な音使いです。絶対に指癖にしてしまいましょう。小指を交えてのクロマチックはあまり小指を使わないロック上がりの人には難しいかと思いますが、しっかりと練習しましょう!
次回はFORM3からFORM4への移動について解説します。