僕の音楽史(191)
審査発表の時の詳細は正直あまり覚えていないのですが、資料が全て残っているのでそれを見ながら思い出した部分を書いていこうと思います。
他のバンドの演奏は一切聴いていなかったので、自分たちの演奏が他のバンドに比べてどうだったかは全くわかりませんでした。ただ、今思うと自分のバンドを含めて、どのバンドのメンバーも現在も第一線で活動しているミュージシャンでしたので、どこのバンドも悪いはずがありませんし、最終的には審査員の好みだったのかもしれません。
表彰は資料によると以下の通りでした。
<グランプリ>賞金20万 CD制作 横浜市内ライブハウス4回出演 明日氷川丸ライブ出演権利
<横浜市民賞>オリジナルトロフィー
<特別賞> オリジナルトロフィー
昨年は3位入賞だったのですが、今年は本選で5組に絞られていた関係か、順位付けはグランプリのみのようでした。
昨年と違って審査も随分としっかりやっているようでした。もっとも表彰後に資料をもらってからわかったことで、その時はそんのことは知りませんでしたが。
審査員はテープ審査の時と同じ6人に1名加わっていました。もう一度審査員の方々を繰り返し書きますが、錚々たるメンバーでしたw。今でも、彼らの前で「演奏しなさい」と言われても尻込みしてしまうような方たちでした。
今田勝さん、坂田明さん、中村誠一さん、ジョージ大塚さん、秋山一将さん、福村博さん、吉野弘志さんです。
彼ら7人で、課題曲、自由曲のそれぞれについて「テクニック」「アンサンブル」「スイング」「オリジナリティ」「パワーオブエクスプレッション」「魅力度」の6項目を10点満点で点数をつけ、総合得点が高いバンドがグランプリだったようです。そして、それぞれの審査員から「プロミュージシャンになるための一言」が書かれています。
今年初めての試みとして、公募で募集した横浜市民のジャズファン50名も「市民審査員」として会場に聴きに来ていて、彼らプロの審査員の方達と全く同じ採点方法で点数をつけていました。唯一違うのは「プロミュージシャンになるための一言」ではなく「感想、注目、アドバイス」になっていることでした。そして、市民審査員の総合得点が一番高いバンドは「横浜市民賞」になるのでした。
発表の時の気持ちや様子はほとんど覚えていないのですが、一つだけ気になっていたことがありました。特別賞はベストプレイヤー賞の意味合いだったと思うのですが、万が一、「うちのバンドのベーシストが選ばれたらまずい」と思っていました。以前書いたように、テープ審査と違うベーシストにお願いしていたことがバレてしまうからです。(幸い大丈夫でしたが...w)。
グランプリの賞金もさることながら副賞のCD制作は大変魅力的でした。今と違って、誰でもPC上でクオリティが高い楽曲が残せる時代ではありません。僕以外のメンバーはすでにプロ活動はしていましたが、まだCD制作の経験はほとんどなかったので、きっとグランプリを獲りたいと考えていたのだと思います。
そして表彰式です。僕たちのバンドは「グランプリ」を獲得!そして、それだけでなく「横浜市民賞」までも獲ってしまうという2冠という快挙を成し遂げてしまったのでした!!

