僕の音楽史(189)
本選大会出場が決まっていた2つのコンテスト「横濱ジャズプロムナード」と「日本ジャズ維新」のうち、スケジュールの先だった横浜の方から準備を始めました。

「横濱ジャズプロムナード」は昨年別のメンバーで出場し、サード・プライズを獲得していましたが、昨年に比べ、しっかりとした企画で随分と予算をかけているなと感じました。
審査員がそうそうたるメンバーでした。中村誠一さん、ジョージ大塚さん、今田勝さん、福村博さん、吉野弘志さん、そしてなんと僕の心中ではマルティーノと同じくらいの位置付け、あの秋山一将さんがいました。
本選出場の連絡とともに一次審査で送ったカセットテープに収めた曲についての審査員の手書きの採点とコメントが送られてきました。採点項目は4つに分かれ(テクニック、アンサンブル、スイング、オリジナリティ)、それぞれに10点満点での得点が付けられていました。下の写真のような感じでした。(誰の得点・コメントかはわからないように写してあります。)得点は随分と厳しいなと思いましたが、他のバンドはどんな感じかはわかりません。ただ、コメントは概ね高評価のようでした。とりわけ秋山さんは「ギターの人はかなり上手だと思います。」と書いてくれていて、とても嬉しかったことを覚えていますw。



昨年と同様本選大会では2曲の演奏ですが、今年は課題曲と自由曲の2曲を20分以内で演奏という制約事項がありました。課題曲はグリーン・ドルフィン、マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ、ステラ、枯葉、サムデイ、ソフトリーの6曲から選ぶということでしたので、僕らはソフトリーを演奏することに決めました。自由曲についてはテープ審査では、僕のオリジナル曲「Listen」を送っていたのですが、本番では今でも僕のフェバリット曲である「Monday Blues(渡辺香津美さん)」を演奏することにしました。
リハの時にソフトリーの演奏をしながらアイディアを出し合っていた時、ひょんなことからピアニストが「テーマをマイルスのネフェルティティのコードでやってみると面白い!」と言い出して、僕が弾くテーマに合わせて遊びで弾きだしました。みんな顔を合わせて大笑い。本当に面白いサウンドになりました。テーマの音をコードに合わせ一箇所だけ変更して、もうこれで行こうってことになりました。素晴らしいアイディアだったと思います。
ソフトリーはテーマを先のようにリハモを施し、続くピアノ・ソロはCマイナーの一発、サックスはサビありの進行、そしてギターはドラムスとデュオでガンガンやってテーマに戻る、こんな感じでいくことにしました。
一方、マンデイ・ブルースはシンプルにまんまブルースをオーソドックス路線でいこうと決めました。ソフトリーはイケイケで突っ走るので、そんなことばかりやってるバンドと思われたくないからでした。
忙しいメンバーでしたし、実力のあるミュージシャンでしたので、リハも数回やって終わりだったと思います。
このバンドの音は音源貼っておくので聴いてみてください。
一次審査で送ったテープに収録した僕のオリジナル「Listen」です。
メンバーは・・・ドラムスは宇山君、その他のメンバーは以前もお話しした通り内緒です。ご容赦くださいw。