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僕の音楽史(130)

【1985年】

 そんな時、タイムリーに「パット・メセニー・グループ来日決定!」の記事を目にします。

 「ファースト・サークル」発売後の初めてのツアーの一環での来日だったと思います。ともかく、前回も書きましたが、このアルバムの数曲は既に1983年のツアー時にライブで体験済みでしたが、当然のことながらこの機会を逃すわけには行きません。そして、もっとびっくりしたことに、確か「ジャズ・ライフ」だったと思いますが、コンサートガイドの欄外に「シークレット・ギグ」の告知がありました。

 「えっ?シークレット・ギグってなんだ?」

 記事を読み進めてみると、どうやらグループのメンバーであるマルチ・プレイヤー「ペドロ・アズナール」を除く4人がギター・カルテットで中野のライブハウス「いもはうす」に出演し、グループの曲以外にスタンダードを中心に演奏するとのことのようです。

 グループの来日公演以上にこっちのライブの方に惹かれました。確か記事に書いて合った問い合せ先にすぐに電話をし、チケットの入手方法を確認したと思います。

 その後めでたくグループのコンサート及びシークレット・ギグの両方のチケットを入手することができました。

 次回はこの「いもはうす」でのシークレット・ギグについて、記憶が曖昧ですがなんとか思い出しながら書いてみようと思います。


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4月のスケジュール

来月はリーダーライブ1本。

4月は音楽活動は割と暇です。
どなたかこんな僕でもよろしかったらお声掛けいただけませんか?(笑)

4月25日(木) Music Cafe Fontana(ミュージックカフェ フォンタナ)

三鷹市井口3−18−36 0422-34-4661
JR中央線 武蔵境駅 徒歩12分
https://mcfontana.com

【メンバー】
 武田謙治(g) 阿部義徳(p) 座小田諒一(b) 丸谷茜 (ds)
Open 19:00~ Live Start 19:30~2ステージ
MC ¥2,000+TC¥500+Order

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マイナー・コンバージョン・コンセプト(23)

【 ディミニッシュの応用 】

 タイトルと内容が今ひとつ合っていないかもです。少し上級編かもしれません。

 直近3回で書いてきたディミニッシュのマイナー・コンバージョン、要はディミニッシュとマイナー7thが結びついたことによって僕は下のように考えてみました。

 キーがGで説明します。

 キーがGの時のⅤ7であるD7の時にマイナー・コンバージョンでE♭m7と考え、E♭ドリアンでアドリブすることができます。この辺の話がピンと来ない方は前の講座に戻って復習の必要ありです。そして、E♭m7(E♭ドリアン)がAdimにコンバージョンできるのは、これも前回説明した通りです。

 さて、ディミニッシュ・コードの1番の特徴はなんですか?

 みなさんご存知のようにディミニッシュは短3度上げて(下げて)いっても構成音が変わらないってことが最大の特徴ですよね。「じゃ、E♭ドリアンで弾いたフレーズだって短3度づつ上げて(下げて)いってD7の時に弾いたって良いじゃなの?」ってことです。要はE♭→G♭→A→CやE♭→C→A→G♭といった風にフレーズを上げ下げしても良いんじゃないかっと。

 こう考えて実際に弾いてみると、思った通り「これは使える!」という感じでした。

 下の動画をご覧ください。D7→G△7のD7の時にE♭mのフレーズを弾きます。2回ほどE♭ドリアンで弾いた後、そのフレーズを短3度づつ上げたり下げたりしてG△7に解決しています。

 

 次回はマイナー・コンバージョンで考えなかったら、僕には決して弾けなかったであろうコードについて解説しようと思います。

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音源・動画の部屋(15)

【 Old Folks 】

2019年3月29日 国分寺giee
武田謙治 (g) 多田和弘 (b)



久々動画をアップ。

昨日の国分寺gieeでのベース多田くんとのDuo 。
3万の安物ギターにしては結構満足できる音になったと思います(笑)。
GT-1とDV Little Jazzで半日試行錯誤して音作りした甲斐があった!

この半月ずっとアコギ中心に練習してきたこともあるのかなと思います。クラシックギター習っていた時の右手のタッチみたいなものを思い出しながら練習していました。

聴いてみてください!

ギター購入騒動記(82)

2019年3月24日(日) またまたギタープラネットへ(Tokai FA245試奏)

 先週日曜日にギタープラネットに行った時、既に売れてしまっていて試奏ができなかったTokai FA245がまた入荷したという事出したので、またしても伺うことにしました。

 FA245てのは下の写真です。

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このブログを読んでいただいてる方はもう既に知ってらっしゃると思いますが、僕はここギタプラのオリジナル仕様のTokaiの175モデルを持っています。値段的にも今日試奏の個体とほとんど変わらないので、今日の試奏の目的は同じメーカーのほぼ同額の楽器の音色の違いを確認することが目的です。

 早速弾かせてもらいます。色味も良いですし、とても弾きやすい楽器です。

 「なるほど、本当だ!」

 何が「なるほど、本当だ!」かと言うと、事前に店員Sさんから「日本製らしいまとまった鳴り方」と言うコメントを聞いていたからです。

 なんか嬉しかったのは、僕のギタプラ・オリジナル仕様のTokaiの175モデルとは別の個性だったことですね。僕の楽器はもっと繊細な音です。以前お話ししたように生音が「スズムシの音」です。一方、今日のFA245は僕のOrville By Gibsonに近い感じですかね。自分の楽器を持っていかなかったのですが、僕の買ったTokaiの色違いの楽器がお店に在庫があったので弾き比べたので、違いは比較的はっきりとわかりました。

 下に試奏動画を貼っておきますから、参考までに聴いてみてください。アンプはDV Markです。トーンコントロールはどれも中位くらいですかね。




 「うーん」

 素晴らしい楽器ではありますが、さすがにこのクラスの楽器はそう簡単には手が出せません。ただ、改めて日本製の楽器の素晴らしさがよくわかりました。そして、僕のようにいろんな175タイプを既に持っている場合は、他の楽器との個性の違いがはっきりしない限り買うことはできないのですが、そうでない人は絶対オススメの楽器ではありますね。

 そんな時にもう1本面白い中古楽器(予想外?)が昨日入荷したとのことでしたので、弾かせてもらいました。

 この楽器は今日現在もネットにはまだアップされていません。でもすぐに売れてしまうと思います。いや、掲載前に店頭で既に売れてしまったのかもしれませんね。

 それは、これです!

 なんとウォーキンのアーチトップ・トリビュート「AT102CL」の中古品でした。

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 そもそも「ウオーキンの楽器をギタプラが販売していいものか?」と一瞬思ってしまったのですが、Sさんに聞くと、その辺は全く問題ないようです。

 実は僕は初めてこの楽器の実物を目にします。もっと言っちゃうと、ウォーキンには一度も行ったことがありません。というか、近づかないようにしているっというのが正解かもしれません(笑)。

 せっかくなので弾かせてもらいました。

 さすがに人気がある楽器だけあって素晴らしい音です。動画は撮ってきてはいませんが、僕のTokai175のスズムシの音に近かったですね。大味か繊細かでいうと繊細な音です。生音は随分と小さい印象でしたね。ピックアップもP−90タイプで、コードの一音一音の分離が良いのが特徴です。

 この楽器、確かウォーキンで新品を買うと税込約15万くらいします。僕の弾いたこの楽器は中古とは言っても、ほぼ新品、元オーナーさんはほとんど弾いていないのでしょう、きっと。値付け前でしたのでお値段はわかりませんが、10万円を切るようでしたら、即売れでしょうね。ネットに掲載する前に店頭で売れちまうでしょう。

 おすすめです!。

 僕は買いませんのでご心配なく!音は素晴らしいですが、ヘッドのロゴがどうしても好きになれないので(笑)。

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 有意義な1日でした!


ソロ・ギター道場(12)

【 My Romance (3)】

 5小節目のAm7のところですが、ちょっと普通に弾いても面白くなかったので、イントロなんかでよく使うAmのおきまりの技をやっています。開放弦を使い、内声の5th→#5th→6th→#5thと動かします。



 参考までに、Emの時も同じ技がありますので紹介しておきます。



 ジョー・パスのソロ・ギターを聴いていると、5、6弦の低音弦でベースラインをうまく動かして、音に厚みをつけています。6小節目テーマのメロディに絡めて、ベースをA→B♭→B→A→Dと動かしています。そして、Am7→B♭△7→G
/B→A7♭13→Dm7という風にハーモニーをつけてみました。



 反省元の動画はこの動画です。



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マイナー・コンバージョン・コンセプト(22)

【 Diminishのコンバージョン(3)】 

 マイナー・コンバージョンの考え方でBdim→B♭7→Fm7のコンバージョンを行い、Fm7としてFドリアンスケールを弾き、「あっさりと受け流して通り過ぎ」つつ「ディミニッシュを主張」する方法として下のように弾くのはどうでしょうか?



 Fドリアンのフレーズの最後をBdimのルートB音でピシッと止めるのです。このB音が鳴るだけで、Fm7ではなくBdimに聴こえてきませんか?

 さて、次回はもう少し話を進めてみます。


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ギター購入騒動記(81)

2019年3月17日(日) ギター・プラネットへ(3)

「武田さん、まだ何の調整もしていないですが、こんなのが入ってきたのでちょっと弾いてみます?オーナーさんが随分と改造加えてるみたいなんですがね」

 そう言ってケースから出してきたギターは、下の写真です。

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「ジョニー・スミス・モデルです。オーナーさんが随分と改造を加えているようですが・・・。」

 テールピースがビグスビーに変えられていたり、ピックアップがフローティング・ピックアップなどなど。そもそもジョニー・スミス・モデルなんて楽器は、一応ジャズギタリストのつもりですから知ってはいましたが、見たこともないですし、ノーマークなので、どこが改造されているかが僕にははっきりとわかりません(笑)。

 そもそもボディが17インチってのは、弾いてみると、右手の位置が175を弾く時と随分違って違和感がありました。しかも、以前も書きましたが、ピックガードにコントロール・ノブがあるのは、僕的にはNGです。

 折角ですから弾かせてもらいました。

 「えっ?」

 無茶苦茶弾きやすく、箱なりで素晴らしい音です。あんまり感動したので、動画を撮ってきたので聴いてみてください!



 17インチのボディは僕の興味の対象外でしたが、こんな素晴らしい生音なら考えてみてももいいかもしれませんね。

 この日にはまだ値段がついていませんでしたし、今日現在もネットにアップされていませんでしたが、このくらいのブツなら多分6〜70万位するんでしょうね。例え興味があっても、流石に手が出ないと思います(汗)。

 この後、もう一つの目的であるガット&スティール弦を購入し、ギタプラを後にしました。

僕の音楽史(129)

【1984年〜85年】

 社会人になって忙しく生活していたこともあって、新しい音楽を耳にすることはなく、以前から好きだったアルバムを繰り返し聴いていました。前回書いたように、70年代ロックをよく聴いていましたが、決してジャズやジャズ・ギターを忘れてしまったわけではありませんでした。

 この年衝撃のアルバムが発売されました。パット・メセニー・グループのファースト・サークルでした。

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 このアルバムについては、もう自分のブログには何回か書いています。また、色々な方が批評していますし、ご存知の方も多いのであえてここには書きませんが、それはもう天地がひっくり返る位びっくりしました。今までメセニー・グループは大好きではありましたが、大好きな曲ってのが割と偏っていて、アルバム通して全曲を聴くことはあまりありませんでしたが、このアルバムはそんな大好きな曲ばかり集めたアルバムみたいで毎回A面B面を通して聴くことが多かったです。この音楽史で実は書き忘れてしまったのですが、1983年の来日公演でメセニー・グループの初体験は済ませていました。その時と同メンバーで、当時は「アンタイトル」と紹介されていた曲達が全て収録された、それはもう最高のアルバムでした。

 このアルバムを聴いてからは一段とメセニーばかり聴いていたと思います。当時は必ずFM東京が来日の演奏音源聴かせてくれるラジオ番組がありましたので、まめにエアチェック(死語?)してカセットに入れて、始終部屋で流していましたね。

 メセニーのギターフレーズは、大学4年くらいから継続して断片的にはコピーしたりしていましたが、まだまだ影響を受けていると言えるほどの研究はしていませんでした。

 そんな時、タイムリーに「パット・メセニー・グループ来日決定!」の記事を目にします。

僕の教則本・教則ビデオを公開します! (36)

【The Best Of Pat Martino】

ここ数年の間に買った教則本です。要は、もうPat Martino研究は一段落している時期なので、この教則本は「奏法研究」するために買ったのではなく、ファンとして蔵書するために買ったものです。従って、何一つ使っていませんし、読んでもいません(笑)。

 CDが付属されていて、収録曲の打ち込み自作カラオケ(?)に合わせて執筆者がマルティーノと全く同じ音符を弾いていますが、こんなCDが必要なのか全く疑問ですね。同じに弾くなら、マルティーノの本チャンCDを聴けばいいんだし、だいたい頑張ってはいますが、悪いけど全く違いますから。僕を含めてマルティーノのフォロワーの皆さんはせいぜい「マルティーノ風」に弾くのが精一杯で、一音違わず演奏すればするほど彼との違いを思い知らされ、それを視聴者に向かって暴露しているようなものなのですから。

 タブ譜付きです。しかも、アマゾンで今でも簡単に手に入ります。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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