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質問箱(5)

 久々の質問箱です。レッスンをしている生徒さんからのものです。

【質問】 
 コードに合わせたスケールを弾いてアドリブを組み立てていますが、音は外さないものの、ちっともコード感のあるソロが弾けないのですが、どうしたら良いのでしょう?

【回答】

 まず「コード感のあるソロ」ってどう言うものでしょう?

 生徒さんに突っ込んで聞いてみると「コード進行が感じられるソロ」もう少しわかりやすく言うと「バッキングなしでたった一人で弾いていてもコード進行が感じられるソロ」ということでした。僕なりに解説してみます。

 例えば「Dm7ーG7ーC△7(ⅡーⅤーⅠ)」という進行があったとします。Dm7のアベイラブル・ノート・スケールはDドリアン、G7はGミクソリディアン、C△7はCイオニアンです。これ、始まる音が違っても要はドレミファ....です。したがって、ただドレミファ...を弾いていれば、音は外しませんが、コード感は感じられません。それが下の動画ですね。

 

 じゃ、この動画はどうですか。ほんのちょっとだけですがコード感が感じられますよね。何が違うのでしょう?



 ちょうどコードがDm7からG7に変わる時に「C → B」、G7からC△7に変わる時に「F → E」出しています。逆に言うとたったそれだけです。理論的に解説するとDm7の時のC音は7thの音、G7のB音は3度の音です。要は「7thで不安定になり3度で安定」という動きです。同様にG7の時のF音は7thの音、C△7のE音は3度の音、これも同じく「7thで不安定になり3度で安定」です。これがコードの変化を感じることができるようになる一つ要素です。

 誤解しないでくださいね。「こうすることが良い」とか「こうしないとダメ」ってことではないですから。「コード感に縛られず、素朴にドレミ..で歌う」ということの方が難しく、むしろかっこよかったりします。

 毎回このような動きをすることなどないのですが、ソロの要所要所にこのような動きを散りばめることで、全体としてコード進行が感じられるソロになるのでは?と思います。
 

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2018年音楽活動を振り返る(2)

 2018年を振り返ることができるのも今日で終わり。あわてて、残りの活動について振り返り、合わせて来年の抱負を書こうと思います。

 「ライブ活動」を両輪で支えているのは「レッスン活動」と、このブログで行なっている「情報発信活動」なのであります。

 まずは「レッスン活動」についてですが、現在、僕は2人のアマチュア・ギタリストを教えています。一人は直接レッスン、もう一人は異国に赴任されていることもあって、Skypeを使用してのものです。僕自身がいわゆる「ジャズ理論」についてはあまり明るくなく、そんな中でずっと試行錯誤しながら頑張ってきて、なんとか人前で演奏できるレベルにまで成長することができた、そんな僕の音楽体験をレッスンを通して伝えて行くことに喜びを感じています。また、会社で働きながらの音楽活動は、ある意味「強い意志」や「家族の理解」などが絶対に不可欠で、そんな部分のやり方・生活の仕方みたいなことでも皆さんの助けになるのではと思っています。そして、この「レッスン活動」は全て自らの演奏レベルの向上に寄与してくれています。

 そして「情報発信活動」、このブログのことです。おかげさまで少しづつ読者が増えてくれて、今ではFC2ブログのランキングでは1位に常駐する位になりました。本当にありがとうございます!!このブログは、そもそも「Pat Martino奏法研究」を書くために約2年ほど前にはじめましたが、どんどんアイディアが湧いてきて、今ではギター講座だけでなく、自分の音楽活動の紹介、ギターという楽器の素晴らしさや魅力を伝える「総合ギター・サイト(とは言っても偏ってますがw)」まで内容を膨らますことができました。来年も都度新しい講座や投稿を逐次増やしていき、もっと魅力的なサイトにしようと努力していきますので、応援よろしくお願いします!!

 最後に来年の抱負というか、ギタリストとしての目標ですが、「ギターをもっと上手に弾けるようになりたい!」です。もう少しわかりやすく言うと、「ギター一本、ひとりで聴かせることができるギタリストになる!」です。今まで、素晴らしいミュージシャンやバンド仲間に助けられ、欠点を補ってもらいながら「武田謙治」を評価してもらいました。もちろん今後もバンド活動を通じて、こんな感じでやっていくのですが、来年はそんな助けがない状態、たとえたった一人の演奏でも、「良かったよ!」って言ってもらえるようになりたいです。そうです、「上手だね!」ではなく「良かったね!」と言われることが目標なのであります。


 来年も変わらず応援お願いします!!!!


 あ、引き続き生徒募集です。メールやメッセージ等でご連絡ください。

 もしくは「サイタ」で講師も行なっていますので、そちら経由でもOKです。


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ギター購入騒動記(71)

2018年12月30日(日)今日から正月休み!

 今回は特に何もありません(笑)。年末のご挨拶にいつもの御茶ノ水ギタープラネットに行こうかなとも思っていましたが、なんかバタバタしていまして今のところ行けずじまいです。今のところは年が変わってからの新年のご挨拶かなと思っています。ご挨拶で終わってくれるように頑張ろうと思います(笑)。

 今年はひっきりなしにギターを売っては買ってを繰り返し、その都度多少のお金を足して買っているので、さすがに打ち止めです。でも、購買意欲はとどまるところを知りません(笑)。

 今買いたいギターは3本、っというか3種類です。

 1本はGibson L-4ですね。何故かって、今のままじゃ片手落ち(?)だからです。何がどう片手落ち?かというと、GibsonのES-175、ES−775、そしてOrvilleのES-175、そしてGreco、TokaiのES-175もどきとあっと言う間に16インチの175兄弟が揃ってしまいましたが、あとはL-4で締めくくりたいわけです(笑)。そして、L-4の綺麗な中古が実はギタープラネットにあります。一ヶ月ほど前からお店に入荷して何回か弾かしてもらっているのですが、何故かネットにはアップされていませんでした。それが、数日前よりアップされてきました。

 「なーんだ、まだ売れてなかったのか?!」

 僕のためには早く売れてしまって欲しいのですが、一方で「良かった、売れてなくて....。」と考えている自分がいます。ずっと売れ残っていたら、そのうち買っちまうかもしれません。

 2本目はまたしても16インチの175もどき、ES-165(ハーブ・エリス・モデル)です。正直言うとES-175のヴィンテージものの1PUが欲しいのですが、そこそこ綺麗なものはとても買える値段ではないので、ES-165でいいかなっと。

 3本目はエレガットの少しいいやつ。僕のアイバニーズのエレガットはコスパは最高ですし、生音も比較的良いのですが、いかんせん安物でして(笑)、3弦のフレットど真ん中あたりの一番美味しい部分の音が、アンプを通した際にチープです。エレガットはあまりライブで登場させる機会がないのですが、3月頃からのデュオの仕事で入れた店が「アコギ縛り」の店なので、新しい楽器が欲しいかなっと。

 こんな状況ですから、今ギタープラネットに行くのは大変危険です(爆)。


 あ、今年一年「ギター購入騒動記」を読んでいただき、大変ありがとうございました!

 来年も変わらず応援してください!いや、応援してはダメです。こんな僕を引き止めてください(笑)。

 一応、今年のまとめとして、今現在の楽器と機材の一覧です。



【2018年12月30日時点での所有楽器・機材】

<Guitar>
ES-175NT (Gibson) 91年新品で購入
GA40SFCE-NT(Ibanez) 16年新品で購入
Telecaster (Fender Japan) 16年中古で購入
SG Special 2014 (Gibson) 16年中古で購入
LesPaul Special (Gibson) 16年中古で購入
LesPaul Cusutom All Mahogany WR (Gibson) 17年中古で購入
Anygig AGN Nylon Full Scale Crassic Travel Guitar  17年新品で購入
Celebrity Elite Limited Edition CE44 Reverse Blue Burst (Ovaition) 18年新品で購入
FA67-75(Greco) 18年中古で購入
ES-775 1990(Gibson)18年中古で購入
FA-GP C/BLD(Tokai)18年新品で購入
ES−175 Orville by Gibson 18年中古で購入

<Effect>
Micro ABY (Fender)A/B Box 16年新品購入
Ditto Looper (TC Erectronic) ルーパー 16年ヤフオクで落札
GP-10 ギタープロセッサー 16年新品(?)で購入
GK-3 X 3 ピックアップ 16年購入
GT-1 (BOSS) マルチエフェクター 18年新品購入

<Amp>
RhythmMini5(Vox) 14年新品購入
VT40X (Limited Edition) 17年中古で購入
VFS-5 17年ヤフオクで落札
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マルティネス

「ソロ・ギター道場」を新たな講座として始めたいと思っています。

 「ソロ・ギター道場」を来年度より不定期講座として始めたいと思います。

 この講座は他の講座と違って「僕の知識やテクニックを教える」のではなく、「一緒に学ぼう!」というものです。

 何故「一緒に学ぼう」かって言うと、教えるほど上手くないからです(笑)。


 「お客様からお金を頂いて人前で演奏している」立場の僕が言うのは本当にいけないことかと思うのですが、僕は

 「ソロ・ギターがあまり上手ではありません(笑)」


 もう少し正確に言うと

 「お客様からお金を頂いて演奏できるレベルではありません。」


 クラシックギター出身のギタリストとしては本当にお恥ずかしい限りなのですが、随分と前から自分の中ではそのように感じていて、「なんとかしなくては!」と思っていました。来年の活動の抱負にも書こうと思うのですが、「来年1年間でなんとか自分の納得できるレベルまでソロ・ギターの力量を持ち上げたい!」と、12月に入ってからさっそく練習&研究を始めています。その練習の記録を所々Facebookに動画としてあげているのですが、「録画して皆さんに公開する」「録画して自分で聴きかえす」ってことで、たった1ヶ月のことですが、実はものすごく力になっています。

 そこで考えました。自分で身に付けたフレーズや奏法などを「指くせ」に終わらせず「理論的に整理し、体に染み込ませる」ためにも、このブログで公開していこうと思いました。こう宣言すれば、「飽きてやめてしまう」ことがなかなかできなくなってしまいますので(笑)。

 Facebookには変わらず動画アップしていこうと思いますが、このブログ上には同じ曲でもFacebookとは「別テイク」をあげたいと思います。そして、プレイの中での小技・大技(なんかありませんがw)を解説していきます。要は、即席で動画を撮って、それをFacebookにアップし、それを聴き返し、反省を踏まえて別テイクを撮って、このブログにあげたいと思います。もっとも、「反省を踏まえて」とはいっても同じ人間が短期間のうちに弾いてるわけなんで、大した違いはないとは思いますが....。

 みなさんも僕と一緒にソロ・ギターが上手に弾けるようになりましょう!!

 あ、下の動画はFacebookにあげていない動画の「小うるさいMisty」です。「シンプルMisty」はFacebookに何日か前にアップしておきました。この動画は解説しません。



 今後ともよろしくです。



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マイナー・コンバージョン・コンセプト(16)

【 Dm7(♭5) → Fm (2)】

 前回「Dm7(♭5) をFmにコンバージョンして、Fドリアン・スケールで弾く」についてスケールで解説しましたが、今回はこれを「音符やスケールは苦手」の人のために指板を使った解説を捕捉しておきます。

 まず下の図1、図3、図5といったように、左側の指板図を縦に眺めてください。

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 みなさんが知っている「マイナー7thフラット5th」と言えば、代表格はこの3種類と思います。赤字はいずれもルートD音です。あ、図3のルート音を赤くするのを忘れました。4弦の12フレットがD音ですね。

 上の図1→図2から解説していきます。図1の4、3、2弦の黒丸、Fmの4、3、2弦の黒丸の位置と一緒ですよね。赤丸のD音鳴らさなきゃFmってわけです。

 次、図3→図4ですけど、図3に6弦13フレットのF音(図4の赤丸)を足しますよ、こうするとFm6になるわけですね。

 最後はちょっとワンクッション入ります。図5のD音弾かないで、代わりに6弦6フレットのB♭音を足すと図6のようになりますよね。これ、みなさんが知っている(?)B♭7の押さえ方ですよね。以前解説したように、ドミナントじゃない7thの時に「D7(9) → Am6」とコンバージョンできると解説しましたよ。だったら、B♭7→ Fm6が成り立つわけで、結果、Dm7(♭5)→ B♭7 → Fm6となり、Dm7(♭5)はFmにコンバージョンできるわけです。

 ところどころマイナー7thとマイナー6thを混在して書いてしまっていますが、ここでは要は「マイナーにコンバージョンできる」くらいに簡単に考えてください。

 僕も音符やスケールってのはすごく苦手ですし、特にロック出身のギタリストの方々は今の解説のように、音名ではなく「物理的な指板の位置」で説明した方がわかりやすいのではと考え、あえて今回のように説明してみました。

 最後に下の動画はルーパーでDm7(♭5)を鳴らし、このサウンド上でFm、Fドリアンスケールを使い弾きまくっていますので、参考にしてください。

 今年度は、一旦ここまでですね。

 みなさん、良いお年を!そして、この講座、来年もよろしく!!

Jazz Rock必見動画(35)

【Phil Woods - Freedom Jazz Dance + Ballad - 1969 Paris】



 何気なくYoutubeを検索していたらこんな動画があったのですね!「フィル・ウッズ&ヨーロピアン・ジャズ・マシーン」の「フリーダム・ジャズ・ダンス」です。あ、それだけではなくその後何曲か続きます。

 このバンドでのスタジオ録音盤、とりわけこのフリーダム...は本当によく聴きました。フィル・ウッズを知ったのは、実はリッチー・コールとの共演作を通してで、その後大好きになって、何枚かアルバムを購入していますが、この「ヨーロピアン・リズム・マシーン」が一番好きです。僕らの年代しか話が通じないかもですが「ビリー・ジョエル」の「素顔のままで」の間奏のアルト・ソロ、これはフィル・ウッズの演奏であることは結構話題でした。

 この疾走感はもうたまりません。僕が大好きなマルティーノがミディアム・ファースト以上の速度で8分音符弾きまくりの時のドライブ感に合い通じるものがあります。

アルトもピアノもほぼ全編にわたってF一発のインサイドのフレーズですが、このグルーブをもってはアウトとかそんなもんどうでもいいです。これだけのフレーズが淀みなく出てくるのは圧巻です。

 ウッズとマルティーノの2トップで演っていたら凄かったろうにな。69年なんて、マルティーノも全盛時代だろうから。

 やはりこういうタイプの演奏家が俺は好きなのだなぁ。


【追記】
あれ、このドラム変だぞ、腕は右利きの構えだが、ハイハットやバスタムの位置が??あれあれ、ハイハットを右足、バスドラを左足で踏んでるような???

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2018年音楽活動を振り返る(1)

 2018年あと3日を残すばかりとなりました。昨年も書きましたが、今年も自己の音楽活動を振り返ってみたいと思います。

 僕の音楽活動は現在のところは3本柱です。一番大きな柱は当然のことながら自己の演奏活動、いわゆる「ライブ活動」です。そして、2本目の柱はギター講師、つまり「レッスン活動」、そして3本目の柱はこのブログを書くこと、「情報発信活動」です。そして、この3つの活動は密接に絡んでいて、今の自分にはどれをとっても欠かすことのできないものとなっています。今回は「ライブ活動」について振り返ります。

 今年も昨年同様、メインは武田、阿部、座小田、丸谷の4人のカルテットで月1回ペースで活動を行ってきました。カルテットでの演奏はこの4人のメンバーにほぼ固定していることによって、音楽的なつながりは随分と密接になってきています。そして、カルテットで演奏するときはこの4人のメンバーでの演奏以外はイメージできないくらいまでなっています。また、「予定調和」を比較的好む僕の演奏スタイルを破壊しにかかる他の3人との演奏は非常にスリリングで、時には滑ることもありますが(笑)、ハマった時の快感は何ものにも代え難いものであります。

 一方、カルテットでの演奏の合間を縫ってデュオ活動を行ってきました。今年前半は山口廣和君とのギター・デュオ、その後はピアニスト柳隼一君とのデュオで活動を共にし、都内でのいくつかのライブ演奏のあと、故郷新潟でのギター・クリニックとライブを行いました。この新潟でのプチ・ツアー、とりわけ新潟のJAZZ聖地「ジャズ・フラッシュ」でのライブは感慨深いものがありました。

 今年ライブ演奏をわざわざ聴きにきてくれた方々やFacebookやブログの動画等を通じて演奏を聴いてくれた皆様、本当にありがとうございました!!

 来年の「ライブ活動」についてですが、先の4人でのリーダーライブと柳隼一君とのデュオも継続して行っていきますが、それに加えて、ギター・デュオやギター・トリオもスタートさせようと考えています。ギター・デュオはまだ具体的なものはありませんが、ギター・トリオについては来年早々リハーサルを開始して、既に2月にブッキングしています。場所やメンバー等は改めてご案内します。

 ともかく身体が動けるうち、いやいや、身体が動かなくとも指が動く間は音楽活動を続けていきますので、変わらずの応援よろしくお願いします!!

 明日は「レッスン活動」と「情報発信活動」を振り返りです。

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僕の音楽史(118)

【大学3年生(1983年)】

 ライト・レギュラー・メンバーのうち、僕以外のピアノ、ベース&ドラムスの3人が卒業を迎えることは前回お話しした通りです。そして、彼ら3人がリサイタルで行うフューチャー曲のうち、僕にとって一番印象に残った曲はベースのタダシさんが選んだラン・アウェイでした。それは何故かというとギター・ソロが貰えたからでした。

 タダシさんは親切にも「武田もソロ何コーラスかやれば?」と言ってくれました。僕が「ギター・ソロがなくて面白くない!」と、いつも不満を漏らしていたので気を使ってもらったのだと思います。もちろんお言葉に甘えてソロを数コーラスいただくこととなりました。

 この曲はGのブルースでした。当時、僕は未だスタンダードはあまり上手に弾けませんでしたが、ブルースならそこそこアドリブ演奏で数コーラスくらいは弾けるレベルではありました。ただ、せっかくのリサイタルですし、先輩のフューチャー曲なので不甲斐ない演奏してもやり直しはききません。したがって、ジャズ・ギタリストの誰かの演奏をコピーして、アドリブ演奏ではなく書き譜でやろうと思いました。色々題材になりそうな曲を探しましたが、キーがGのブルースってのはなかなか見つけることができませんでした。

 結局どうしたかと言うと、下のウェスの名盤「ハーフノートの....」の一曲目「ノー・ブルース」、この曲は実際はキーがFで演奏されていましたが、最初の2コーラスのソロをGに転調して演奏することに決めました。

 実際どんな演奏だったかは全く記憶はないのですが、間違えずにまんま弾けたと思います。でも、所詮はウェスのパクリですから、聴いていた人の中には気がついた人がいて「なーんだ」と思った人もたくさんいただろうなと考えると、そんなことやらずにアドリブでやればよかったなと今では後悔しています。

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ジャズギター裏口入学(37)

【効果的・効率的な練習とは(3)】

 今回は練習時間の話です。

 僕はサラリーマンです。会社で働きながら音楽活動をしています。「リーマン・ギタリスト」で一番問題になるのは「練習時間をどう確保するか」でした。

 今は世の中的に「残業は悪!」という時代になって、割と仕事も定時であがれることが多くなり、逆に仕事が溜まっていても残業できなくて困るような時代になりましたので、音楽活動には好都合です。しかし、僕が20〜50代前半くらいまでは、仕事がシステム関係のこともあって、残業は当たり前でしたし、時には夜勤や休日出勤の時も結構頻繁にありましたので、なかなかまとまった練習時間が取れませんでした。また、たまに時間が取れても、精神的にも疲れていたので、練習する気になれませんでした。じゃ、どうしていたかというと、普段はまとまった練習することをあきらめて、「テレビドラマの音楽に合わせて適当にアドリブで弾く」ということを行い、とにかく「毎日短時間でも楽器に触ろう」と考えました。こんなことをもう30年以上続けています。僕はこの練習方法を「ながら練習」と言ってました。

 この練習でのメリットです。とにかく色々な音楽に合わせて弾くことになるわけですから、逆に「自分の苦手なジャンルやキー、リズム等」が明確になります。それを、休日中のまとまった練習時間が取れる時に研究します。
 もうひとつ大きなメリットとして、曲の進行を予想する力や間違った時の修復する力が養われる気がします。全く知らない曲に合わせて弾くわけで、進行も転調も全くわからないわけですから、自分の演奏が曲と時には大きく外れてしまいます。そんな時の瞬間の対処をする力はライブでの実践力を身につけさせてくれます。

 一方、デメリットです。家族には確実に嫌がられます(笑)。幸い我が家は音楽一家で、かみさんも子供もピアノ弾きですから、比較的理解がある方です。それでも誰だってドラマは落ち着いて見たいものです。さすがにもう諦めてくれたようですが(笑)、今でもテレビのボリュームが少しづつ大きくなってきたりします。
 もうひとつ、知らない音楽に適当に合わせているわけなので、先ほどの話のように実践力は身につきますが、自分の今現在の力量で演奏しているわけですから、技術的に上手くなるわけではないです。ただ、いつも触っていることによって「下手にはならない」とは思いますが。

 下の動画は、テレビドラマの音楽に合わせて弾いているものではなく、同じ部屋で電子ピアノを弾いている子供の演奏に合わせて弾いているもので、多少シチュエーションは違いますが、こんな感じにやれば良いのです。



 皆さんもお試しあれ!

ながら練習




 

マイナー・コンバージョン・コンセプト(15)

【 Dm7(♭5) → Fm 】

 今回は「マイナー7thフラット5th」のコンバージョンについてです。これも前回まで説明してきたV7のコンバージョンの次に重要な部分ですので、何回かに渡って解説します。

 「マイナー7thフラット5th」のサウンド、これはロックギター出身の僕にはとても魅力的なサウンドでした。ジャズに限らずポップスやフュージョンでは当たり前のように使うこのコード、ロックのパワーコードでは対応できません。パワーコードってのは1度と5度の音、ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターを聴けばわかります(笑)。5度の音なのですから「フラット5度」にはさすがに無理っぽいですよね。

 ジャズの理論書にはこう書かれています。

 「マイナー7フラット5はロクリアンスケールを使用します」

 Dロクリアン・スケールトは下の譜面の(a)の音列。実際にDm7(♭5)上でDロクリアン・スケールを弾いてみたのが、下の動画。まー、確かに理論書のとおり合いますよね。

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 このロクリアン・スケールってのが全く馴染みのない音列、従って運指も不可解でいつまでたっても覚えられず、弾けるようになりませんでした。

 もう一度上の譜面に戻って(b)の音列に注目です。

 Dロクリアン・スケールをF音から弾き始めて見ると、何のことはない、今までずっと解説してきて、馴染みのあるFドリアン・スケールではないですか!


 下の動画をご覧ください。




どうですか?合いますよね。当たり前です。DロクリアンとFドリアンの2つのスケールは同じ構成音で始まる音が違うだけなのですから。実際アドリブ演奏で始まる音が何かもクソもないわけですから、全く同じものと考えられるわけです。最後の方でちょっとだけこのスケールを使って、フレーズぽい感じで弾いています。


 結論「Dm7(♭5) をFmにコンバージョンして、Fドリアン・スケールで弾く」が成り立つわけです。


 大事なところなので、次はギターの指板を使って、違った角度から解説しようと思います。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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