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質問箱(1)

今回から始める「質問箱」最初に取り上げたのはこれです!

【質問】
Oleoをマイナーコンバージョンで弾く場合、どのようにスケールを当てはめて弾くのが良いでしょうか?

【回答】
 この質問は僕がFacebookとブログにあげた下の動画を見てくれた方がブログのコメントを通して送ってくれた質問です。



 この曲はB♭キーのいわゆる「循環もの」と呼ばれるもので「ブルース」と同様にジャズではよく使われるコード進行を使って書かれた曲ですね。AA'BAの32小節です。下に簡単にコード進行を書いておきます。

A : B♭Gm7/Cm7F7/Dm7G7/Cm7F7/B♭B♭7/E♭7Edim/Dm7G7/Cm7F7
A' : B♭Gm7/Cm7F7/Dm7G7/Cm7F7/B♭B♭7/E♭7Edim/Dm7G7/Cm7F7B♭
B : D7/D7/G7/G7/C7/C7/F7/F7
A' :B♭Gm7/Cm7F7/Dm7G7/Cm7F7/B♭B♭7/E♭7Edim/Dm7G7/Cm7F7B♭

 改めてこの動画を見ましたが、適当に弾いていた割には、解説しやすくきちっと切り分けて弾いていました(笑)。

 1コーラス目32小節のみをざっくり解説してみますので、参考にしてください。

 まずAの部分ですが、コードはめまぐるしく変わりますが、頭の中は「B♭7一発」としか考えていません。それを前提にA部分はいわゆる「B♭ブルースペンタニック」、要はロックでは一般的な手法ですね。

 つづいてA'はマイナーコンバージョンです。「B♭7⇨Fm7」にコンバージョンして、「Fドリアン」でアドリブしています。
 
 サビの部分もマイナーコンバージョンで考えてます。D7/D7/G7/G7/C7/C7/F7/F7をD7/D7/D♭7/D♭7/C7/C7/F7/F7のように考えてからAm7/Am7/A♭m7/A♭m7/Gm7/Gm7とAドリアンから半音進行で降りて来ます。そして最後のF7はB♭へ向かうV7として弾いています。

 A'に戻ってからもほとんどB♭7と考えて「B♭ブルースペンタニック」を弾き続けますが、最後の方で初めて「B♭メジャー」を弾いているようですね。

 こんな感じです。循環に限らず、コードが目まぐるしく変わるテンポが速い曲は、トーナリティだけを意識して弾いてることが僕の場合は多いですね。「ブルース」と同様に「循環」はある意味「何でもあり!」だと思います。

 
 質問、お待ちしています!

Oleo.png

僕の音楽史(95)

【大学2年生(1981〜82年)】

 大学2年になりました。なんとか進級できました。春休み中は進級できるか非常に気が気ではありませんでしたが、なんとかギリギリ単位数をクリアしていました(笑)。

 ライトは辞めずに続けてはいました。この時点で同期の友人たちは僕を入れて5人だけになっていました。5人の中でもバリトンサックス奏者の佐藤はすでにC年からレギュラーでしたし、一番つき合う時間の長かったトロンボーンの川島やアルトの小林も先輩たちが抜けたので、D年からめでたくレギュラーバンドの参加するようになり、ギターの僕とピアノの女性月岡さんはレギュラーポジションが一人しかないパートであり、レギュラーの先輩の実力を上まわっているわけではないので、そのままジュニアバンドのみの参加になりました。

 C年のころはイレギュラーであっても、先輩たちレギュラーの練習には参加が必須であり、かつジュニアバンドの練習も必須、ダンスパーティー等の仕事も全て参加しなくてはならず、かなりの拘束時間でしたがD年イレギュラーは週二回の日吉の練習のみの参加でよかったこともあり、突然暇になりました。しかも、ジュニアの練習は退屈でしたので、結構休みましたし、新入部員もいろいろな楽器で結構入部して来ましたが、正直あまり興味がありませんでした。完全に幽霊部員になりました。

 とにかく、有り余る時間は全てギターの練習に費やしました。

 ある時、FM東京の番組でリッチー・コールのスタジオライブを偶然やっていました。前のブログでも何回も書きましたが、リッチーについては、先輩「淳平さん」を通じて知ってから、結構聴いていましたので、番組の途中からカセット・テープに録音します。何曲目かにお気に入りの「ニューヨーク・アフタヌーン」を演奏しました。エンディングのリピート部分でメンバーのギタリストのソロが始まりました。

 「えっ!?これは凄い!誰だこいつは??」

 これが「ブルース・フォアマン」との最初の出会いでした。

 今まで1年ほどジャズギターを勉強してきて、「ビ・バップ」とはどういう音楽か少しづつわかってきましたが、正直ギターで演奏するのは難しいと思っていましたし、どんな感じで自分のギターに取り入れていったら良いかわからないでいました。彼のバップの定石フレーズを「これでもか!」と流れるように弾きまくるスタイル、リッチーの高速テンポにぴったりとついていく驚くばかりのテクニックに虜になってしまいました。

 「ビ・バップってかっこいい!」

 初めて思いました。今まで「秋山一将さん」と「ジョージ・ベンソン」の2人をコピーしまくってきました。また「ジョー・パス」をかじり始めた時期でもありました。今まではフレーズコピーというと「コード一発もの」や「ブルース」が多かったのですが、リッチーが演奏する楽曲はほとんどスタンダードとバップでしたので、覚えたてのジャズ特有のコード進行に乗せて弾きまくるフォアマンのフレーズはまるで教則レコードのようでした。そして、技術的に厳しい部分もありましたが、ジョー・パスとは違い、和音のフレーズはなく、シングル・ノートでのプレイに始終していたので、ある意味採譜しやすいものでした。

  僕は「チャリー・パーカー」ではなく、「リッチー・コール」そして「ブルース・フォアマン」から「ビ・バップ」を学びました。

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読者の質問に答えるコーナーを新しく開設します!

 最近、僕のブログを読んでくれている方から質問をもらったりすることが増えて来ました。ブログのコメントに投稿してくれたり、Facebookにシェアした僕の記事にコメントとして書き込む方もいらっしゃいます。あるいはメッセンジャーで直接質問してくる方もいらっしゃます。その都度、質問者個人に返答する形をとっていたのですが、質問の内容を改めて振り返って考えてみると、結構皆さんが共通に感じている疑問点や悩みなのかな?と感じることが多くなってきました。また、数名の生徒さんからもレッスンの際に質問され、僕が当たり前のように説明していることが、実は難しくわかりにくいと気づかされることも多くなって来ました。

 そこで、皆さんからいただいた質問とそれに対しての僕の回答や解説、考え方を皆さんで共有する場を新たに開設することにしました。皆さんで役立てて欲しいと思います。

 今まで通り、いろんな形で質問していただいて構いません。メールでも、メッセンジャーでも、Facebookへのコメント書き込みでも、ブログのコメント投稿でもやりやすい方法で良いです。質問をブログで取り上げて、僕なりの解説をしていきます。また、Facebookにもシェアしていきます。皆さんで役立ててもらおうと思います。質問者の匿名性は守りますから、どんな簡単な質問でも恥ずかしがらずに質問してください。

 あっ、予めお断りしておきますが、「あくまで僕はこう考えている」ってことで、正解ではないかもです。また、楽器やエフェクターのハード面や電気系統のことは詳しくないのでお応えできないものもあるかもしれません。

 それでは、質問お待ちしています!

 ブログでのコーナーの名前は、今考え中です(笑)。


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Jazz Rock 必見動画!(27)

There Is No Greater Love / Sonny Rollins ..... 1973】



 こりゃ、すごい!

 1973年のロリンズ・クインテットのライブ映像ですね。この時は若き日の増尾好秋さんがギタリストとして参加しています。

 ロリンズのテーマから引き継がれ、トップバッターの増尾さんのソロがスタートです。もう本当に素晴らしいです。多少歪んだ感じのレスポールから奏でられるフレーズ、決して滑らかではないのですが、抜群のグルーブですね。インとアウトのバランスや後半のチョーキングなどロリンズを目の前に堂々としたプレーです。ロリンズはもちろんのこと、ドラマーのグリグリのノリはもうたまりません。大好きなタイプのノリです。

 今まで、増尾さんの事、少し誤解していました。これなら、ロリンズの目に留まるのも無理もないですね。

 「レスポール万歳!」

 ですね!

増尾さん




 

ギター購入騒動記(48)

2018年7月20日 Greco 175もどき購入(3)

 翌日、会社帰りに早速試奏に楽器店へ向かうことにします。この楽器は5月に入荷したらしいのですが、いまだにまだお店にある訳ですし、「Greco」ってくらいなので取り置きしなくとも大丈夫かなと思いましたが、わざわざ時間かけて行って万が一売れてしまってていたら嫌ですし、大体ネットの更新が遅れていて、もうすでに売れてしまっていることも考えられるので、念のためメールで取り置きしてもらってから行きました。

 会社帰りに行ったこともあって、閉店まで約30分、ゆっくり考えたりしている余裕はありません。すぐに楽器を手に取り試奏をさせてもらうこととしました。

 音を出す前に手にとって楽器を見ます。本当に新品のように綺麗な楽器でした。ネック中央にちょっとしたぶつけたことによる欠損あとがあるだけで傷一つありません。そして握った感触も違和感ありませんし、写真で見た通り丁寧に作られていました。
 
 アンプで音を鳴らします。

 「あれ?」

 僕の持っている175とはまるで音が違います。自分の楽器を持って来て同じアンプで鳴らして比べてる訳ではないですし、貼ってあった弦もかなり細めでぺちゃぺちゃした感じなので、なんとも言えないですが、随分と硬質な音だなと感じました。大体僕の持っている175はすごくマイルドな音がします。全然性格の違う音でした。同じ音がするものを買いに来てるわけではないですし、所有の175より好みの音だったら、それこそ却って困ります(笑)。生音で弾いて、好きになりました。「ジョー・パスのヴァーチューゾ」の音がします。これ、フラットワウンドの.013セットくらいを貼れば、もっとそれに近くなるのではと思いました。

 もう決まりました。買うことにします。現在所有の175が「しっかりとしたお兄さん」この楽器は「世話の焼ける弟」と考えれば良いのです(笑)。性格が正反対の兄弟分ができました。

 カミさんにはギター買うことなんて話していないので(「昨日の今日」なんで話す機会なんてあるわけがありません。)楽器は店に置いて帰って、カミさんがいない時に取りに来ようとも思いましたが、自宅からは1時間以上もかかることもあって、また来るのも面倒なので持って帰ることにしました。玄関入ったら、カミさんに会う前に1階ピアノ部屋の押し入れにしまい込み、彼女が寝静まってから、三階の屋根裏部屋(ギター保管場所&練習部屋)に移動するという方法でなんとかバレずにやる自信はありました(笑)。

 「ネットで見つけて24時間以内に手に入れる」という前代未聞の「カウンター攻撃」でした。

【Greco FA67-75】

175に合わせピックガードは取り外すことにします。

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【2018年7月21日時点での所有楽器・機材】
<Guitar>
ES-175NT (Gibson) 91年新品で購入
GA40SFCE-NT(Ibanez) 16年新品で購入
Stratocaster (Fender Japan) 16年中古で購入
Telecaster (Fender Japan) 16年中古で購入
SG Special 2014 (Gibson) 16年中古で購入
LesPaul Special (Gibson) 16年中古で購入
LesPaul Sutudio Faded2016 (Gibson) 16年新品で購入
LesPaul Classic(Epiphone) 16年中古で購入
ES-339 Pro (Epiphone) 16年新品で購入
LesPaul Cusutom All Mahogany WR (Gibson) 17年中古で購入
Anygig AGN Nylon Full Scale Crassic Travel Guitar  17年新品で購入
Celebrity Elite Limited Edition CE44 Reverse Blue Burst (Ovaition) 18年新品で購入
FA67-75(Greco) 18年中古で購入
<Effect>
Micro ABY (Fender)A/B Box 16年新品購入
Ditto Looper (TC Erectronic) ルーパー 16年ヤフオクで落札
GP-10 ギタープロセッサー 16年新品(?)で購入
GK-3 X 3 ピックアップ 16年購入
GR-55 (Roland) ギターシンセサイザー 16年 ヤフオクで落札
GT-1 (BOSS) マルチエフェクター 18年新品購入

<Amp>
RhythmMini5(Vox) 14年新品購入
VT40X (Limited Edition) 17年中古で購入
VFS-5 17年ヤフオクで落札

僕のレコード棚公開します!(49)

【One Down / John Hart】

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【メンバー】
ジョン・ハート(g)チャック・バージェロン(b)ジョン・ライリー(ds)ティム・ヘイガンズ(tp)リック・マーギッツァ(ts)
【曲名】
テイク・ノー・プリゾナーズ/トランシデンス/ワン・ダウン/イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー 他

 大学卒業したての80年代後半頃、ジャズライフで結構宣伝されていたので、購入しました。今はあまり話題に上ることはないですが、どうしているのでしょうか?これはジョン・ハートというギタリストのデビュー作であり、その後彼のアルバムを続けて何枚か購入しました。

 彼も確かES-175使いですね。ジム・ホールのようなトレブルを絞ったトーンで比較的オーソドックスなフレーズを弾きまくるタイプです。結構勉強にはなりました.....。

 上手なんですが、そうです...とても上手なんですが、僕的にはなにかグッとくるものがなくって。なんかこの人の八分音符のノリがちょっと跳ねすぎていて違和感。それが一番大きな理由ですかね、ダメな理由は。なんか大きなグルーブ感がないのもそれが原因と思いますね。それにちょっと小粒ですかね。まー、最終的にはこれも好みの問題になってくるのかなと思いますが。

ギター購入騒動記(47)

2018年7月20日 Greco 175もどき購入(2

ヤフオクを検索していて、そこで一枚の写真が目に留まります。

 「えっ!?」

目に留まったのは下の写真です。

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「ギブソンの175?あれ、98000円!まじー?」

ただ、よく見ると「ギブソン」ではなく「グレコ」でした(笑)。当たり前です。何たって検索ワードで「グレコ」っていれた訳ですから。

 エピフォンが175のコピーを出していたのは昔から知っていましたが、実際にお店で見る限りは安っぽくてとても弾く気にもなりませんでした。グレコは写真を見る限りしっかり作ってある感じで、傷もほとんどありません。この楽器も「ジャパンビンテージ」と呼ばれるものでした。実際の型番「GRECO FA-67-70」で今度はヤフオクではなく、普通に検索してみます。いくつか検索で引っかかってきた中で、いいやつを見つけました。詳細を確認します。

 「中古のSランクなんて珍しいな、あ、これヤフオクのやつより安い。しかもフジゲン製だ!」

 販売店舗を見てみます。自宅から1時間ほどの距離のお店です。

 夜中の2時、もういてもたってもいられなくなりました。心は決まりました。

 「よし!明日試奏しに行くぞ!」

 試奏できてヤフオクより安い!これは確認しないわけには行きません。しかも、この店はギブソンの175がたくさん置いてあるので、弾き比べることができます。さすがに、それより良い音がする楽器とまでの期待はありませんでしたが、所有する175の「弟分」くらいになってくれればと考えました。

 ほんのこの前まで「勢いで買うのではなく、じっくりと選んで、一生飽きないギター、要は今持っているES-175の代わりも務まるようなギターを買いたいな!」

 確かに「175の代わり」ってところは多少目的どおりですがそれ以外はどうも違っています(笑)。もう、勢いなんてもんではありません。ついさっきまでこんな楽器があることすら知らなかったのですから。


自宅レッスンだけでなくSkype レッスンも募集しています!

こんな自分にも 「ギター教えて欲しい」と言ってくれる方がいて、大変嬉しい限りだが、昨日初めて遠隔地(マニラに 赴任中の日本人)の方に「Skype」を使ってのレッスンをやってみた。

音の伝送が多少タイムラグがあるようで、さすがにデュオは難しいのと、実際の生音が聴かせられないので微妙なニュアンスを伝えるのは難しいが、別途Youtubeなどの動画や譜面の配布で補うことで継続レッスン可能との感触が掴めた。

今後もこの方はSkypeによるレッスンを続けて行く予定です。

今現在、何名かは僕の自宅でもレッスンを行っていて、自宅に来ていただける方に限定して教えていたので、必然的に都内在住の方に限られていたが、今後はSkypeによるレッスンで「遠隔地にお住まいで僕の自宅に来れない方」「わざわざ出向くのが面倒な方」などにも教えていきたいと思います。

興味のある方はにコメント、メッセンジャーもしくはメールにてご連絡ください。個別に詳細をお伝えします。

ジャズギター裏口入学(27)

【コードとスケールの関係(4)】

 「同じG7でも機能(キーからの変動)により働きが違うのでは?」と感じてから、いや、もっと具体的に言うと「G7」と譜面に書いてあったら「Ⅰ7がV7かⅥ7か?」をとっさに見分けることが大切と思いました。

 例えばこうです。

 Key=C で次のようなコード譜があったとします。

 Em7-A7-Dm7-G7-C△7

 この譜面が渡されたとき今までの僕の頭の中では次のような思考回路がフル回転でした。

「この曲はキーがCだよな?!ってことは最初のEm7はダイアトニックコードの三番目のEm7か!ってことはイ..ド..フ、あっ、フリジアンスケールだな。フリジアン・スケールってどんなスケールだった?....次はA7か。CのキーでA7はダイアトニックコードには出てこないぞ??でも、G7がGミクソリディアンって書いてあるから、とりあえずA7はAミクソリディアンで弾いてみよう。あれ?なんか合わないぞ・・・。次は・・・・??」

 これじゃ、弾けるようになるわけありませんよね?。ましてや、初見でアドリブソロを弾くなんて到底無理です。

 「ジャズがさっぱりわからない」「いつまで経っても弾けるようにならない」っていう人は、実は僕と同じこんな状態から抜け出せないでいるのではないかと。こんな状態っていうのは、どういう状態かと言うと譜面のコードを一つ一つ切り刻んで、例えば「Dm7だからDドリアン、G7だからGミクソリディアン、Em7だからEフリジアン・・・・」こんなことを実際の曲の中で、ほんの数秒や一瞬で通り過ぎるコードの一つ一つにスケールを当てはめている状態です。こんな事やっていたらAI(人工知能)でもない限り、弾けるわけがありません。

 
 
 機能に着目するようになってからは、僕は段々コード譜が次のように見えるようになりました。

  Em7-A7→Dm7-G7→C△7

  要はA7、G7それだけが意識の中で見えてきました。

  Em7やDm7は気にしなくてもよいのか?

  こう考えました。

  「理論書でDm7はDドリアン、G7はGミクソリディアンって書いてある。Dドリアンはレから始まるドレミ・・・、GミクソはGから始まるドレミ・・・どうせ同じ音じゃない?!そんじゃ、気にするることはないや!」


  譜面が次のように見えるようになりました。

    A7/G7→C△7

  コードの数が減りました。これなら、なんとか自分でも弾き分けられそうです。

  文字で表すとちょっと誤解されそうなので改めて言っておきますが、「A7-G7」ではなく「A7/G7」に表記を変えたのには意味があって「A7-G7」だと「A7からG7に向かう、A7→G7」に見えてしまいます。ここで「/」にしたのはA7→G7という「動きや進行を表しているものではない」という事です。



 そして、今ではこう見るようになりました。

  G7→C△7

 ここからは、上級レベルかもしれないですが、あえて考え方だけ言っとくと

 「なんだか、色々ごちゃごちゃコードがあるけど、要はC△7に向かってるんでしょう?それだけ気にしていればいいじゃん!」

 これ、パット・メセニーが「ターゲット理論」なんて言っていた概念で、「行き先が決まっていれば、どう行ったって勝手でしょう?!寄り道したっていいじゃん!」ってことです。

 この「寄り道したっていいじゃん!」の度が過ぎると、いわゆる「アウト」になるのでは??と。


 皆さんをかえって混乱に巻きこんでいるかもしれませんが、「僕はこのように考えて乗り切りました!」ってだけで、「これが正解!」とか「これじゃなきゃダメ」なんて押し付けるつもりはありませんので、誤解のないようにお願いします(笑)。参考や手助けになってくれれば嬉しいのですが.....。そして「裏口入学」ってくらいですから、「王道」の考え方ではありません!

 それでは!!

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僕の音楽史(94)

【大学1年生(1981年)】

 1980年も明け、後期試験が終了するまでの間は、ライトは目立った活動はなかったと思います。そして、後期試験が終わると3月のリサイタルに向けて、ライトは合宿に入ります。このリサイタルは1年間の活動の集大成でもあり、F年(4年)のレギュラーメンバー最後の演奏でもありますので、それにむけての合宿は夏の合宿と同じくらいの厳しい練習に明け暮れる1週間でした。

 確か合宿先は河口湖だったと思います。我々C年(1年)は楽器なんて触ることもなくひたすら「写譜」でした。ただ、以前も書いたように「デンスケ番」ってやつを交代でやっていたので、リサイタルでの演奏曲を聴くことはできました。

 そんな中でも何回かこのブログでも書いてきた先輩アルトサックス奏者「淳平さん」をフューチャーした「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」は最高にカッコよかったように記憶しています。通常の「バラード」での演奏ではなく「アップテンポ」で演奏されていて、テーマを吹くアルトの音色は艶やかで素晴らしかった!同じC年のアルト奏者小林君に聴くと、例のリッチー・コールが「キーパー・オブ・ザ・フレーム」と言うアルバムの中で、そんなアレンジでやっているとのこと。その時のライトの演奏はリッチーのテイクをフルバンドにアレンジしたものであるかどうかは記憶にないのですが、早速録音してもらい、久しぶりにまたリッチー・コールを聴くようになりました。

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 当時、リッチーのアルバムを聴いて「彼のリーダー・バンドは、何故かギタリストが参加している。珍しい!」と思っていました。アルトが吹くテーマとところどころユニゾンで弾いたり、リッチーの高速ビバップに対応できる素晴らしいギタリストが参加していました。僕がライトのレギュラーになってからも、この「アルトのユニゾン」ってのは譜面に書いてなくても勝手によくやったりしていましたし、大学卒業後に僕のリーダーバンドにアルトをメンバーに加えたりしているのは、実はここから来ています。今まで聴いてきたリッチーのアルバムに参加していたのは「ビック・ジュリス」というギタリストでした。リーダー・アルバムもたまたま見つけ、一枚購入していました。それが下のアルバムですね。

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 彼のギターはもちろん悪くはなかったですし、どちらかと言うと好きなタイプでした。でも、これから話題にしたいギタリストは今後の僕に大きな影響を与えててくれたギタリストで、ビック・ジュリスの後にリッチーのカルテットに参加したギタリスト「ブルース・フォアマン」の方なのです。

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 この話はまた次の回にでも。

 あ、肝心のライトのリサイタルの事ですが、正直何も覚えていません(笑)。

 こうして、淳平さんを含むF年のプレイヤー達はリサイタルの後にライトを卒業し、社会人第一歩を踏み出していったのでした。

 お疲れさまでした!!
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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