僕の音楽史(15)
レッド・ツェッペリンのお話が続きます。
前回までのお話のようにサード⇒フォースと聴いてきて、次に「フィジカル・グラフィティ」を買いました。2枚組ということもあり、中1の少年には結構な出費でしたので、失敗は許されません。祈るようにレコード盤に針を落としました。
いきなり「カスタード・パイ」のあのコード・ワークが耳に飛び込んできました。「カッコイイ!」そして、ギターソロでワウワウを使ってます。部屋に貼ってあるポスターの中のワウワウを踏んでいるジミーが目の前に現れた感じで、もう一曲目でがっつりと心を掴まれてしまいました。そして、「流浪の民」これまたギターの歪んだ音色でのキャッチ―なリフとボーカルとの掛け合い、そしてジャム・セッションのような「死にかけて」・・・・以下どれもこれもカッコよい曲ばかりで、ノックアウトされてしまいました。
ただ、一つだけ不満がありました。当時はすでにエレキ・ギターの腕前を結構上げてきていて、いわゆる「イエス」以外のロック・バンドの曲はだいたい「耳コピー」して弾けるようになっていましたが、「フィジカル・グラフィティ」の楽曲は、当時の僕には未知のコード・サウンドで、なかなか「耳コピ」ができず、ギター教則レコードとしては不適切でした(笑)。とくに「カシミール」や「テン・イヤーズ・ゴーン」などは大好きでしたが、全然音が取れず、めげそうになりました。
ジミー・ペイジというギタリストを本格的に研究してみたくなりました。そこで、変なところに几帳面な僕は「ファースト・アルバムのA面1曲目から順番に練習していこう!」と考えました。
フィジカル・グラフィティでおこづかいを使い切ってしまったので、来月のおこづかいまで、ファースト・アルバムの購入は待つこととなりました。
【Physical Graffiti / Led Zeppelin】

【音源】
カスタード・パイ
テン・イヤーズ・ゴーン
カシミール