2016年12月11日 事件発生! ネットで見つけ、取り置きしてあるレスポール・スタンダードを手に入れるため、所有しているレスポール・スペシャルとレスポール・スタジオのいずれかを売ろうと思いました。どちらにするかを決めるために、時間をかけて2本を弾き比べてみることにしました。
どちらもすごく良い音で、気に入っているのでなかなか決められません。
こう考えました。「これから買おうとしてるレスポール・スタンダードは〈音の被り感〉という意味では、どちらかというとスペシャルの方より、スタジオの方だろう。したがって、売るならスタジオの方だ!」
スペシャルのピックアップはP-90というシングル・コイルで、レスポールとは言っても、個性的な音がします。ルックスも個性的です。一方、スタジオの方は、ピックアップはハンバッカー、種類はわかりませんが、スタンダードと個体差はあるものの、音の性格はそう大して変わらないだろうと考えました。
考えは決まりました。「所有のレスポール・スタジオを持って、取り置きしてある店に行く→スタンダートと持って行ったスタジオを同じアンプで鳴らす→スタンダードの方を気に入ったら、スタンダードを購入し、スタジオはそのお店に買ってもらう。」ちょっとややこしいですが、こんな感じです。
決心が決まれば、即行動!!レスポール・スタジオを持って、いざ御茶ノ水XXX楽器へと急ぎました。
お店に着いて、店員さんに声をかけました。
「ネットで見たレスポール・スタンダードを取り置きしてもらっている武田です。試奏させてもらいに来ました。もし気に入ったら、今日買って帰ります!」
声をかけた店員さんには話が通っていないようで、ぽかんとしていました。そこへ、別の店員さんが慌てて話に割って入ってきました。
「お客様、すみません。手違いがございまして・・・。今しがた、別のお客様が購入してお帰りになりました。」
「えっ?」
頭が真っ白になりました。次に、怒りがこみ上げてきましたが、それよりも喪失感が勝りました。ネットで見つけてからのあの踊るような気持ち、スペシャルとスタジオをどっち売ろうか真剣に悩み、決断に持って行った切ない気持ち、ついさっき中央線の中での子供の様なウキウキとした気持ちが一瞬のうちにぶち壊しでした。
色々と騒いでやろうとも正直考えましたが、楽器は戻ってきません。
「そうですか、わかりました。売る理由はなくなりましたが、持ってきたレスポール・スタジオの買取り価格を参考まで教えてもらえますか?」
「簡易査定ですが、2万円くらいですかね」との応えでした。
「そんなに安いのですか?新品で3か月前に買ったばかりで、傷ひとつないのですよ。」
そして
「あのレスポール・スタンダードには縁がなかったのですね!そして、このスタジオは売るな!ってことを神様が教えてくれたのですね、きっと!」
吐き捨てるように、店員さんに言い残して、店を後にしました。
結局、一度も弾くことも、見ることもなく、人手に渡っていってしまいました。どうせ買えなかったのなら、実際に試奏して、所有しているスタジオの方が良いと納得して、その楽器を諦めたかったですね。
店の名前を公表してやりたいくらいです。でも、そこはリテラシーを持ち合わせているつもりなので止めておきますが、二度とあの店には行きません。
【LesPaul Studio】

【LesPaul Special】

・みんながみんな、「お客さんを大切にする」といった気持ちを持って働いているとは限りませんし、一生懸命働いていても、うっかりミスしてしまう事もあるのでしょう。メールで取り置きした時点で、「商談中」のショウカードを付けておけば、こんなことにならなかったのだと思います。
・今思うと、本当に売らなくて良かったと思います。弾きやすいですし、良い音です。下にこの楽器で弾いた動画のリンク(FBの投稿動画です。)を貼っておくので、聴いてみてください。神様が「手放してはいけない!」と少し強引なやり方で教えてくれたのでしょう(笑)。この楽器は、一生大事に使おうと思います。
↓↓↓
LesPaul Studioの音
テーマ : ギター
ジャンル : 音楽