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僕の音楽史(177)

【1993年】

 蔵王ジャズフェスティバルで対バンだった「OGD」のメンバーと知り合いになったことで多少僕の音楽仲間の輪が広がりました。OGDというのはメンバーはギタリスト小泉清人さんとオルガン高野正一さんを中心に活動していたオルガントリオです。ただ、当時はアルトサックス松本英之君(当時は早稲田ダンモを卒業したばかり?)が参加していて、カルテット構成でした。

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 ギタリストにとってはオルガントリオというのは魅力的ですし、一度はやってみたい構成です。そして、何よりもギタリストの小泉さんのウェス・モンゴメリーに根ざしたオーソドックスなプレイは大変素晴らしいものでした。彼のプレイを聴いて「俺のギターはまだまだ半端もんだなw。うわべの格好良さばっかり真似してるだけだ。もっとジャズギターの伝統的なプレイを研究し直さなきゃなぁ」と感じ、改めてジョー・パスやブルース・フォアマンなどのプレイを再研究した覚えがあります。
 また、オルガン高野さんの音楽の知識には驚かされました。その知識はジャズのみならず、僕の大好きな70年代ロックについても知識は豊富でした。また、オルガニストであることもあってか、一緒にプレイすることの多いジャズギタリストにも詳しく、特に僕の大好きなマルティーノの初期の作品について色々教えていただきました。
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 これをきっかけに、東京に戻ってから彼らのライブに一度シットインしてプレイさせてもらった記憶があります。今でも覚えていますが、その時に小泉さんと「オールド・フォークス」をデュオでプレイしました。自分の音と彼の音の「音の太さ」というか「音圧」の違いに愕然としました。フレーズばかり重視していましたが、やはり音楽というのは「音ありき」と改めて痛感させられた時でした。

 

僕の音楽史(176)

【1993年】

 下の動画は蔵王ジャズフェスティバルでの僕らの演奏の中からのものです。

 当日僕らは3曲(この映像の前にボーカル部門優勝者清水貴和子さんの歌伴が2曲ほどありました)演奏しました。演奏曲は「The Great Stream」「Nardis」「Cantaloupe Island」の3曲でバンドのみの演奏で約15分のみでした。この動画はこのう2曲をお届けしています(NardisとCantaloupe Island)。

 スタートを待つステージの袖でみんなと「何演奏する?」なんて話していました。僕の中では、浅草コンテスト優勝の副賞での参加ということなので、コンテストで演奏した「The Great Stream」は演奏するものの、他の曲はあんまりはっきりと決めていませんでした。僕らは直前ではいつもこんな感じでした。僕がまだバンドリーダーとしてしっかり行動できていないことも理由のひとつなのですが、リーダーとしていつも関係者とのやりとりで、事前も当日もバタバタしてなかなか演奏に気持ちが集中していないことが大きな要因でした。

 この時もベースの荻原さんが「ナーディスとかどうですか?ベースの無伴奏ソロから入って、ドラムが途中から入って、最後はみんなでわーって演って、テーマ弾いて終わるみたいな....。」

 僕的にはエバンスの曲ですし、普段あまり演奏しない曲なのでチャレンジではありましたが、「一応テーマは弾けるし、最悪ロストしてもEm一発でいけるかなw」と考えました。大体、もう、あーだこーだ言ってる時間的余裕もありません。そして、もう一曲は一応野外フェスティバルということで、当時メセニー&ディジョネットのプロジェクトでの演奏で人気が出ていたハービーのカンタロープでいくことにしました。



 この動画は対バンで出演したOGDのメンバー達(前回の記事参照)がホームビデオで録画してくれたものです。当時のビデオカメラの映像ですから、画像の良さを期待されても困ります。ところどころ画像がブレますし、演奏が飛んだりしていますがご容赦くださいw。

 今改めて聴くと本当に素晴らしいメンバー達でした。ナーディスの荻原さんベース・ソロを聴くと「これなら吉祥寺のコンテストでソリスト賞とるわけだ!」と納得できる素晴らしい演奏です。ドラムの宇山君も歯切れがよく、タイトでかっこいいです。阿部くんもテクニカルで絶妙なアウトラインはこの当時からのものですね。僕の演奏は内容はともかくとしてw、沢田さんのポリトーンを借りたおかげでギターはとても良い音で演奏できていたようです。

 またこのメンバーで演奏する機会を持ってみたいですね。

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僕の音楽史(175)

【1993年】

 そんな時、浅草や吉祥寺で審査員をしていただいたジャズギタリスト沢田駿吾さんからジャズフェスティバル出演のお話をもらいました。

 沢田駿吾さんからお話いただいたジャズフェスティバルは8月に行われる「蔵王ジャズフェスティバル」というものでした。当時、夏は日本全国の色々な場所でジャズフェスティバルが行われていました。蔵王はメジャーなフェスティバルというわけではなかったものの、またとない機会でもありましたので、もちろん喜んでお受けしました。沢田さんの率いるバンドがこのフェスティバルに出演するとのことで、彼が審査員を引き受けていた浅草ジャズコンテストで優勝した我々とボーカル部門で優勝した清水貴和子さんを招待してくれたのでした。また、オルガントリオ+アルトの「OGD」というバンドも一緒に招待されていました。彼らは僕らより何年か前に浅草コンテストで優勝したバンドとのことでした。このフェスティバルをきっかけにOGDのメンバーと僕は音楽活動を共にすることにもなりますが、これについては今後の「僕の音楽史」の中で書いていくことになると思います。

 沢田さんは本当に優しい方でした。事前にこんなお話をしてくれました。

 「武田君はギターアンプはポリトーンを使ってたよね?僕もポリトーン使っているんだよ。僕はアンプ持っていくから演奏の時はそれ使ってもいいよ。電車でアンプ持ってくるのは大変だろうからね」

 お言葉に甘えて沢田さんのアンプを使わせていただきました。

 次回はこの時の演奏動画を紹介しながら話を進めたいと思います。

 おたのしみに!

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僕の音楽史(174)

【1993年】

 浅草、吉祥寺の2つのジャズコンテストに優勝したことでいくつかのイベントで演奏する機会をもらうことができました。下の写真は浅草で優勝したことからお願いされて出演した上野駅でのイベントでの演奏です。


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 浅草コンテストでの副賞オーストラリア演奏旅行が秋に控えていたこともあって、結構しっかりとバンドでリハーサルを行う様になっていました。レパートリーはスタンダードが半分くらいとその他の楽曲で、オリジナルはまだ演奏していませんでしたが、それでもイントロやエンディングなどを中心に色々実験しながら曲をまとめていくことを繰り返していきました。ライブハウスのコネクションはなかったこともあって、定期的なライブ活動は行っていませんでしたが、それでも繰り返しリハーサルを行っていました。ライブ演奏のためのリハーサルではなく、演奏すること、いろいろな手法をバンドで実験をすることそのものが楽しくて仕方がありませんでした。

 リハは大概はこんな感じでやっていました。

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 まずは何も考えず演奏してみる→荻原さんがちょっとしたアイディアを提案する→阿部君がそれに加えてアイディアを言う→宇山君が試しにそのアイディアをドラムパターンで叩いてみる。→僕が「まずはこっちやってみよう!」「イマイチだな?!次はこっちのパターンで...」みたいな感じでリハの進行する。なんとなくバンマスが武田で、コンマスが荻原さん&阿部くん...そんな感じでした。僕は現在までの音楽活動中で、このバンドで活動した期間が一番音楽的にも成長したと思いますし、テクニック的にもある意味ピークだった様に思います。

 そんな時、浅草や吉祥寺で審査員をしていただいたジャズギタリスト沢田駿吾さんからジャズフェスティバル出演のお話をもらいました。

僕の音楽史(173)

【1993年】

 吉祥寺ジャズコンテストでの本選の演奏については何一つ記憶がありません。小細工なしのスタンダードで勝負したので、記憶に止まらないのも無理はありません。そして、演奏後の審査員のコメント等についても残念ながら一切覚えていません。

 コンテスト出場者の演奏の後、向井滋春グループの演奏があったのですが、やはりこれも結果発表前ということもあって、多分あまりしっかりと聴いていなかったのか、まるで記憶がありません。

 いよいよ発表です。バンド演奏の結果の前に個人賞4名の発表がありました。なんと、ベースの荻原さんが選ばれ、先にステージに呼ばれました!この手の個人賞は大概フロントの管楽器かピアノが獲得するものですが、そんな中でベーシストで選ばれたことは本当は素晴らしいと思います。ベースをフューチャーしたわけでもなく、スタンダードの数コーラスのソロで獲得できる、まさしく彼の実力を証明したことになります。

 そして、我々は審査員特別賞、オーディエンス賞でも呼ばれません。そして、優秀賞の2本、ここでもとうとう呼ばれませんでした。ピアノの阿部くんが賞の発表のたびに

「おや〜?おやおや〜?!」と嬉しそうに声を上げていますw

 優秀賞で呼ばれなかった時点で、確信しました。そして、浅草コンテストに続き、めでたく吉祥寺でもグランプリを獲得しました!

 賞品はトロフィー、賞品5万円、ギフト券5万円、そしてサッポロビール1年分でした。

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 終了後、吉祥寺近くに住んでいる僕の自宅で数時間過ごしました。下がその時の写真です。


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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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