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僕の音楽史(179)

【1993年】

 夏の蔵王フェスティバルが終わるといよいよ次の一大イベント「オーストラリア演奏旅行」に向けて色々とやらなければならないことがたくさんありました。リハーサルももちろんですが、僕の場合はどちらかというと台東区の担当者や同行者の皆様や近畿日本ツーリストとの打ち合わせが頻繁にあり大変でした。そして、以前にもお話ししましたが、カミさんと当時3歳の長男を連れて(もちろん2人は自腹ですよ)行くことにしていたので、なおさら考えなくてはいけないことがたくさんありました。

 ツアー中の出来事の一つ一つはあまり記憶にはないのですが、日程表がありました。

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 日程は9月30日〜10月8日の9日間でした。成田からシドニー着、観光の後、翌日高速船でマンリーへ渡り3日間滞在中に現地で行われている「マンリージャズフエスティバル」出演とパーティでの演奏が4〜5回ほど。確か1日ホームステイがありました。その後シドニー経由でブリスベンに渡り、ゴールドコーストへ。ここでは確か演奏はなかったと思います。最後はシドニーに戻り1泊後東京へ。ざっとこんな感じでした(だったようですw)。

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 通常のバンドツアーとは違って、「台東区文化親善使節団」という位置付けでしたので、演奏はさほど多くはなく少し物足りなさも感じましたし、色々制約もあり窮屈な面もありました。各種パーティーへの参加や英語でのスピーチやドレスコード、ホームステイ先へのプレゼント等、旅慣れていないこともあり、考えなくてはならないことはたくさんありました。

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 何よりも心配だったのは楽器や機材レンタルでした。ウッドベースやピアノ、ドラムスやギターアンプ等はちゃんと用意されているのか?「海外はいい加減だから」とよく聞かされていたので、演奏会場に行くと真っ先に確認した記憶があります。

 次回から何回かは記憶をたどりながら音源と写真でこのツアーを紹介していこうと思います。


 出発を数日後に控えた日に、テープを送ったことも忘れていた「横浜ジャズプロムナード」から本選審査への進出の連絡が来ました。

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僕の音楽史(178)

【1993年】

 8月の蔵王ジャズフェスティバルが終わると次はいよいよオーストラリア演奏旅行に備えてのリハーサルを真剣に始めることとなりました。

 この頃からリハーサル時にはスタンダードを何曲か演奏した後、各メンバーがやりたい曲を持ち寄ってリハーサルすることが多かったと思います。ベーシスト荻原さんはベーシストでもあり素晴らしいコンポーザーでもありましたので、彼のオリジナルも数曲演奏していました。

 こんな頃に、またまたコンテストが横浜で開催されることを知りました。今でも毎年行われている「横濱ジャズプロムナード」の一環で行われるコンペティションでした。ただ、オーストラリアから帰るのが10月8日の夕方、テープ審査を通過すると本選大会が翌日の10月9日ということで体力的にも相当厳しいそうなので、どうしようか迷いましたが、とりあえずリハーサルで録音した曲のテープを送っておきました。

 コンテストやイベント、ツアーの参加とそれに向けてのリハーサルで音楽活動は比較的充実していたので、ライブ活動のためにデモテープを店に送る等のプロモーションは一切行っていませんでした。

 下に当時のリハーサルの録音から何曲かリンクしておきます。

The Visit
https://youtu.be/DEWrn1wY7vE 
Freedom Jazz Dance
https://youtu.be/Uj47jNNWuMU
Vera Cruz
https://youtu.be/75Lh68uAoso

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僕の音楽史(177)

【1993年】

 蔵王ジャズフェスティバルで対バンだった「OGD」のメンバーと知り合いになったことで多少僕の音楽仲間の輪が広がりました。OGDというのはメンバーはギタリスト小泉清人さんとオルガン高野正一さんを中心に活動していたオルガントリオです。ただ、当時はアルトサックス松本英之君(当時は早稲田ダンモを卒業したばかり?)が参加していて、カルテット構成でした。

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 ギタリストにとってはオルガントリオというのは魅力的ですし、一度はやってみたい構成です。そして、何よりもギタリストの小泉さんのウェス・モンゴメリーに根ざしたオーソドックスなプレイは大変素晴らしいものでした。彼のプレイを聴いて「俺のギターはまだまだ半端もんだなw。うわべの格好良さばっかり真似してるだけだ。もっとジャズギターの伝統的なプレイを研究し直さなきゃなぁ」と感じ、改めてジョー・パスやブルース・フォアマンなどのプレイを再研究した覚えがあります。
 また、オルガン高野さんの音楽の知識には驚かされました。その知識はジャズのみならず、僕の大好きな70年代ロックについても知識は豊富でした。また、オルガニストであることもあってか、一緒にプレイすることの多いジャズギタリストにも詳しく、特に僕の大好きなマルティーノの初期の作品について色々教えていただきました。
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 これをきっかけに、東京に戻ってから彼らのライブに一度シットインしてプレイさせてもらった記憶があります。今でも覚えていますが、その時に小泉さんと「オールド・フォークス」をデュオでプレイしました。自分の音と彼の音の「音の太さ」というか「音圧」の違いに愕然としました。フレーズばかり重視していましたが、やはり音楽というのは「音ありき」と改めて痛感させられた時でした。

 

僕の音楽史(176)

【1993年】

 下の動画は蔵王ジャズフェスティバルでの僕らの演奏の中からのものです。

 当日僕らは3曲(この映像の前にボーカル部門優勝者清水貴和子さんの歌伴が2曲ほどありました)演奏しました。演奏曲は「The Great Stream」「Nardis」「Cantaloupe Island」の3曲でバンドのみの演奏で約15分のみでした。この動画はこのう2曲をお届けしています(NardisとCantaloupe Island)。

 スタートを待つステージの袖でみんなと「何演奏する?」なんて話していました。僕の中では、浅草コンテスト優勝の副賞での参加ということなので、コンテストで演奏した「The Great Stream」は演奏するものの、他の曲はあんまりはっきりと決めていませんでした。僕らは直前ではいつもこんな感じでした。僕がまだバンドリーダーとしてしっかり行動できていないことも理由のひとつなのですが、リーダーとしていつも関係者とのやりとりで、事前も当日もバタバタしてなかなか演奏に気持ちが集中していないことが大きな要因でした。

 この時もベースの荻原さんが「ナーディスとかどうですか?ベースの無伴奏ソロから入って、ドラムが途中から入って、最後はみんなでわーって演って、テーマ弾いて終わるみたいな....。」

 僕的にはエバンスの曲ですし、普段あまり演奏しない曲なのでチャレンジではありましたが、「一応テーマは弾けるし、最悪ロストしてもEm一発でいけるかなw」と考えました。大体、もう、あーだこーだ言ってる時間的余裕もありません。そして、もう一曲は一応野外フェスティバルということで、当時メセニー&ディジョネットのプロジェクトでの演奏で人気が出ていたハービーのカンタロープでいくことにしました。



 この動画は対バンで出演したOGDのメンバー達(前回の記事参照)がホームビデオで録画してくれたものです。当時のビデオカメラの映像ですから、画像の良さを期待されても困ります。ところどころ画像がブレますし、演奏が飛んだりしていますがご容赦くださいw。

 今改めて聴くと本当に素晴らしいメンバー達でした。ナーディスの荻原さんベース・ソロを聴くと「これなら吉祥寺のコンテストでソリスト賞とるわけだ!」と納得できる素晴らしい演奏です。ドラムの宇山君も歯切れがよく、タイトでかっこいいです。阿部くんもテクニカルで絶妙なアウトラインはこの当時からのものですね。僕の演奏は内容はともかくとしてw、沢田さんのポリトーンを借りたおかげでギターはとても良い音で演奏できていたようです。

 またこのメンバーで演奏する機会を持ってみたいですね。

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僕の音楽史(175)

【1993年】

 そんな時、浅草や吉祥寺で審査員をしていただいたジャズギタリスト沢田駿吾さんからジャズフェスティバル出演のお話をもらいました。

 沢田駿吾さんからお話いただいたジャズフェスティバルは8月に行われる「蔵王ジャズフェスティバル」というものでした。当時、夏は日本全国の色々な場所でジャズフェスティバルが行われていました。蔵王はメジャーなフェスティバルというわけではなかったものの、またとない機会でもありましたので、もちろん喜んでお受けしました。沢田さんの率いるバンドがこのフェスティバルに出演するとのことで、彼が審査員を引き受けていた浅草ジャズコンテストで優勝した我々とボーカル部門で優勝した清水貴和子さんを招待してくれたのでした。また、オルガントリオ+アルトの「OGD」というバンドも一緒に招待されていました。彼らは僕らより何年か前に浅草コンテストで優勝したバンドとのことでした。このフェスティバルをきっかけにOGDのメンバーと僕は音楽活動を共にすることにもなりますが、これについては今後の「僕の音楽史」の中で書いていくことになると思います。

 沢田さんは本当に優しい方でした。事前にこんなお話をしてくれました。

 「武田君はギターアンプはポリトーンを使ってたよね?僕もポリトーン使っているんだよ。僕はアンプ持っていくから演奏の時はそれ使ってもいいよ。電車でアンプ持ってくるのは大変だろうからね」

 お言葉に甘えて沢田さんのアンプを使わせていただきました。

 次回はこの時の演奏動画を紹介しながら話を進めたいと思います。

 おたのしみに!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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