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2018年10月新潟ライブ紀行(7)

 フラワーポップに足を踏み入れてまずの驚きは、常備された楽器や機材の素晴らしさです。HPやFacebookであらかじめ知ってはいたものの実際目の当たりにするとびっくりしてしまいます。ギターもギブソンのバードランドやシンラインのテレキャスターを始め何本もありますし、鍵盤系はグランドピアノからハモンドオルガン等々、ギターアンプもツインリバーブやジャズコーラスを始め何台もゴロゴロとありましたし、それはもう一体資産価値はいくらくらいになるのだろう??と思いました(笑)。そんな中から僕はツインリバーブを選びました。

 本番前に約1時間ほど柳君とバランスを確認しつつリハを行いました。いい感じです。ピアノも演奏するたびにだんだん音が鳴るようになって来て、最初PAで音を返していましたが、最終的にはほとんど返さなくてもいいくらいに音圧が増して来ました。

 昼1時過ぎのリハから予定通り3時にクリニックをスタートし、ミニ・ライブ〜ジャム・セッションまでなんと夜8時近くまで約7時間あまりほぼぶっ通しでギターを演奏し、さすがに疲れました。

 クリニックはともかくとして、ライブ&ジャム・セッションについては楽しんでいただけたのではないかと思います。リハでしっかりとバランスを確認しましたし、ギターアンプのツインリバーブも素晴らしい音を出してくれましたので、演奏後は気持ちよかったですね。

 今回このフラワーポップでのクリニックのアイディアを出していただき、色々相談にも乗ってくれたベーシスト小黒さんとも再会を果たし、ジャム・セッションで共演もできたことは嬉しかったですね。そして、ギタリストの方々を始め、演奏者の方々も比較的レベルが高く、とても良いジャム・セッションだったと思います。

 フラワーポップのマスター、ハナノさん!本当にありがとうございました!

 また新潟に来た時には演奏させてください!

POPOPO.png

fp


 フラワーポップを後にし、ホテルのチェックインを済ませた後、いよいよ柳君と一緒にジャズフラッシュに伺うことにします。

2018年10月新潟ライブ紀行(6)

 20日(土)午前10時半発新潟行きの「MAXとき」発車時刻10分前に東京駅に着きました。そして、朝飯代わりのパンを買い、座席に着くとまもなく新幹線は発車しました。

 「ふー、結構ギリギリ、危なかったな。」

 「あれ、柳君がいない!?」 

 そうです、隣の席のはずの柳君がいません!乗り遅れたに違いありません!!

  スマホから彼にメッセージを送りました。

 「もしかして乗り遅れた?」


 
 既読がつく前に彼は目の前に現れました。

 「切符の印刷が読みづらくて、違う号車に行ってました!」

 ほっと胸を撫で下ろしました。いきなり事件発生かとドキドキしてしまいました(笑)。


 新潟に着くまでの約2時間、彼と色々な話をしました。彼とは知り合ってまだ間もないですし、東京ではライブとリハの時以外は会って話すことはありません。旅に一緒に出て、色々話す時間を共にし、お互いを知るのも演奏のプラスになるのではと感じました。デュオではなおさらのことですね。

 お昼過ぎに新潟に着きました。最初の演奏場所「フラワーポップ」へ向かう次の電車時間まで多少時間がありました。これから演奏って時にいきなり「刺身と酒」ってわけにもいませんので、モスバーガーで時間を潰した後電車で向かいます。
 
 お店の最寄駅は新潟駅から10分ほどでした。事前にマスターに電話を入れておいたので、駅まで親切にも迎えに来ていただきました。

 さー、ここ「フラワーポップ」のギター・クリニックからいよいよ新潟ツアーの始まりです。

にいがた とき
はくしん fp



 次回は「フラワーポップ」でのクリニック&ミニライブ&ジャムセッションの様子を書きます。

2018年10月新潟ライブ紀行(5)

 新潟プチツアーの直前に僕の東京での活動拠点である東中野セロニアスで柳君とDuoライブをあえてブッキングしていました。気分を盛り上げたかったのと直前リハをやるよりは実戦で確認してみたかったからです。

 新潟で予定していた曲をほぼ全曲演奏しました。柳君はもちろんですが、自分で言うのもなんですが、僕もすごくいい演奏ができたと思います。演奏して気持ちが良かった時は、プレイバックを聴くと意外に大したことなかったりすることが多いのですが、今回は後で聴いてみてもいい感じでした。特に修正点もないので、こんな感じでやろうと思いました。あまりガチガチに決めるつもりはないですし、「ハプニングを楽しんじゃおう!」って思っていたので、この日のライブ生録は一回だけさらっと聴いて辞めることにしました。自分の良かった時の演奏を何度も聴いてしまうと、次のライブでそれを再現しようと考えてしまい、うまくいかないことが多いなと感じ始めていたからですね。

 ライブの翌日は会社でしたので、準備する時間があまりなく、20日午前10時過ぎの新潟行きの新幹線に乗るために家を出るまでは、当日に予定していた「ギター・クリニック」の資料コピーに明け暮れていました。

 新潟に行く直前まで迷っていたことがあります。「ギターは何を持っていくか?」です。

 候補は3つありました。

 ⒈Tokai175もどきとSG
 ⒉ ES-175
 ⒊ レスポール・カスタム

 Tokai175もどきのなんとも言えないジャズ・サウンドを新潟の皆さんに聴かせたいと思っていたのですが、どうしてもGP-10(ギタシンセみたいなやつ)のサウンドが欲しいこともあったので、ギタシンセ用のピックアップを付けた一番軽くてカジュアルなSGも併せて2本持って行くってのが候補1。一方、所有のES-175にはギタシンのピックアップも付けていますので、候補2はジャズ・トーン&ギタシンの両方を満たすことができました。これが候補2。

 家を出る直前まで候補2の175のつもりでしたが、結局は候補3のレスポール・カスタムを持っていくことにしました。理由は2つ。前日のセロニアスではレスポール・カスタムを使っていい演奏ができたこと、もうひとつは「新潟ジャズの聖地ジャズフラッシュにレスポール・カスタムで乗り込む」というキャラが自分にぴったりだと思ったことでした(笑)。

 そして、20日(土)初日フラワーポップのクリニックの資料の印刷が終わり、新幹線に遅れないように家を飛び出しました。


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2018年10月新潟ライブ紀行(4)

「柳君、一緒に新潟行かない?」

 「えっ?!」
 
 柳君はいきなりそんなことを言われて驚いたようです(笑)。事情を追って話しました。僕の故郷が新潟であること、ジャズフラッシュのあっこさんと同級生であること、何年か前から新潟で演奏したいと考えていたこと、自分のバンドでの演奏が採算的に厳しいこと.....などなど。ともかく柳君にその気があるのか?スケジュールは押さえられるか?の2点が問題でしたが、柳君は快く引き受けてくれました。しかも、フラッシュではすでに演奏経験もあるとのことで、なんの心配もありませんでした。


 早速自宅に帰って企画を考えました。時期は10月に決めました。一番天候が安定しているからです。そして、土日を使っての1泊2日が自分の仕事的にもベストでした。また、2日間で行くなら、ライブだけではなく、新潟在住ベーシスト小黒さんのアイディアの通り「パット・マルティーノ・クリニック」と「ライブ」のツー・セットやろうと考えました。そして、ライブは予定通り、聖地「ジャズフラッシュ」で、クリニックは小黒さんから紹介のあったギタリストが沢山集い、機材も充実した「フラワーポップ」で行うこととし、早速フラッシュのあっこさんとフラワーポップのマスターであるハナノさんと連絡を取り、下のような感じにめでたくブッキングしました。

20日(土) Cafe&Music-Studio FLOWER POP
https://www.facebook.com/flowerpop.hammond/
21日(日) JazzFlash
http://r.goope.jp/jazzflash



 この後、ライブ予定まで4ヶ月あったので、新潟ツアーに備えて、東京の東中野セロニアスでライブ2回とリハーサル1回を行い、サウンドを煮詰めてきました。併せてクリニックの企画も少しづつ考えていきました。そして、新潟在住の知り合いや音楽ファンに声をかけ、お店を通じで色々と宣伝していただきました。ありがとうございました!

 次回は新潟ツアーのゲネプロのイメージで演奏したツアー直前2日前の東中野セロニアスのライブのあたりから書こうと思います。

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2018年10月新潟ライブ紀行(3)

 2018年春先になって、柳隼一君という素晴らしいピアニストと知り合いになっていました。僕のライブ演奏が終わったくらいにふらっと店に寄ってくれたのです。何曲かスタンダードを一緒に演奏しました。彼の名前は仲間から聞いていましたし、youtubeでの演奏も何曲かは聴いていましたが、この日初めて一緒に演奏しました。僕より随分と若いのに、しっかりと古いジャズも研究していることをうかがわせる素晴らしいピアニストと思いました。

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 その時はそれで終わりだったのですか、彼の自宅は比較的僕の家からも近く、こんな機会をそのまま終わらせるのももったいないと考えました。

 「デュオでもやりませんか?」と誘ってみると快く引き受けてくれました。そして、近所でとりあえずリハをやってみることにしました。



 
 自己のバンドでの新潟ツアーはちょっと暗礁に乗り上げていました。やはり、知名度のない僕が全員を引き連れて、ギャラを払えるほど集客ができるとも思えませんし、4人のスケジュール調整も難しく、一旦白紙に戻さざるを得ませんでした。

 そんな話を新潟ベーシストの小黒さんにメッセージで相談すると

 「パット・マルティーノのワークショップをやってみれば?ひとりでいらっしゃいな!」

 こんなアイディアをくれました。面白いアイディアとは思いましたが、それだけではあまり気乗りがしませんでした。心配は集客だけでなく、教えるだけでは僕自身が欲求不満となってしまうことが予想できました。教えることは嫌いではありませんでしたし、クリニックはやってみたいと思いましたが、やはりがっつりとライブがやりたいと思いました。



 4月末日に近所のスタジオで柳君とリハをやりました。ピアノとのデュオはとても難しかったのですが、面白かったですね。僕はもともとシングル・トーン中心の演奏なので、彼のピアノとぶつかることはあまりありませんでした。

 リハで休憩している時に、急に思い立ちました。


 「柳君、一緒に新潟行かない?」

 「えっ?!」


  つづく・・・・、

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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