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僕の出会ったギター達(25)

【 Gibson Memphis 1959 ES-175 VOS 2012(3)】

 今回はアンプ音をお聴かせします。

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 いつものようにDV Mark Littleのつまみは中位、リバーブは2位ですかね。

 この楽器、ピックアップはおなじみのギブソン57Classicです。



 「期待通りのヴィンテージトーンを出力。エアー感のあるクリアで抜けの良いトーンは、ジャズのみならずブルースやロック等でもお使い頂けるかと思います。」

 これは購入先のギタプラのHPのこの楽器についての楽器メモに書いてあった内容です。ピックアップを通した音の「ビンテージトーン」というのは僕には正直まだわかっていません。一方、生音はまるで違うことはよくわかります。フルアコの場合はライブではもちろんアンプ音で聴かせるのですが、ソリッドと違って生音が多少ブレンドされてお客様には聴こえているはずです。弾いている僕自身にはもっと聴こえています。特にボリュームを絞って、半々くらいのバランスになった時にこのビンテージトーンてのが際立つのだと思っています。

 もちろん、このアンプ音が悪いというわけではないです。誤解しないように!ギブソンPU特有の、コードをザッと弾いた時のなんとも言えぬエアー感やマイルドな感じは健在ですし、P-90とは全く違うものであります。そして何と言ってもパワフルです。

 僕の中では、この175はトリオやカルテットでの大きな音量でも安心して満足できる音が出せて、一方、もう一本のビンテージ175(P90)はデュオやソロで使っていきたい、そんなふうに考えています。

 今回で現在所有の175系楽器の紹介は終わりです。次はもう少し比較しながら、突っ込んだ話をしていく予定です。

 お楽しみに!

僕の出会ったギター達(24)

【 Gibson Memphis 1959 ES-175 VOS 2012(2)】

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 写真の楽器、今回は生音をお聴かせします。



 2012年に生まれた楽器、まだ7歳の誕生日を迎えたばかりの楽器ですが、1959年のES-175を再現した楽器ということもあってか、生音も結構ビンテージっぽいです。僕的にビンテージの音っていうのは「硬質で乾いた音」の事です。特に1〜3弦の音が新しい楽器とまるでサウンドカラーが違うと思っています。僕の所有するビンテージ楽器、1952年製のES-175に比較的近い感じです。スペックを再現した結果ビンテージ・サウンドになるのか、そこまで考えて制作しているかはわかりません。

 一方で5、6弦を弾いた時はしっかりと箱鳴りがします。弦を張ったばかりの時は硬質な感じが多少気になり、少し「暴れ馬」みたいな感じがしますが、数週間くらい経つと落ち着いてきて味が出てきます。そして、ネック中央くらいでコードをザッと鳴らした時の何とも言えない「鳴り」が生まれてきます。

 前回も書きましたが、この楽器はライブ前のリハ後、アクシデントからネックとヘッドの間に大きな亀裂が入り、1ヶ月ほどリペアに出していました。心配していた音に関しては全く問題なく、それどころが1から3弦の鳴りがかえってよくなったのでは?と思わせるくらいです。

 次回はアンプ音です。

僕の出会ったギター達(23)

【 Gibson Memphis 1959 ES-175 VOS 2012(1)】

 今年の7月の購入した楽器です。右隣は僕が購入前にお店のHPに掲載されていた写真です。

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 僕のブログを読んでいただいている方はご存知かとは思いますが、僕はずっとES-175及びその形状をしたギターをずっと買い求めていて、今もその気持ちは変わりません。それぞれのギター、音はそれぞれ個性があって色々ですが、ボディの形状に関しては、欧米の人間に比べ小柄な日本人の僕が立って演奏して、ギターが大きく感じないのはこの大きさが限界かなと思います。

 今回は例によってルックスのみのお話。

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 中古で購入しました。175の1PUモノの購入熱が絶頂の時に、例のギタプラに現れた運命のギターwです。購入当時、別のお店とヤフオクで175の1PUモノが出ていて迷っていました。ヤフオクのブツは試奏ができず問題外でしたが、もう1本は都内のショップのもので、試奏までしました。まずまずの音で値段も多少安かったので、最後の最後まで迷いましたが、結局この楽器を買うに至りました。

 1959年のスペックを再現したモデルで、16インチ幅のラミネイト・メイプルボディに、ローズウッドを貼り合わせたマホガニーネックです。

 この楽器を購入する大きな決め手となったことに、ネックシェイプがあります。写真ではわかりにくいと思いますが、グリップの頂点をフラットに成形した「Dシェイプ」で、全体的に肉厚でしっかりとした握り心地で、明らか他の楽器と違います。この楽器を購入するために手放したレスポールカスタムの握りに近い感じで、指が長い僕にはぴったりです。

 ヘッドの塗装も、つや消しな仕上げで気に入っています。ついでのボディも、もう少しツヤがなければ嬉しかったんですけどね。

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 そして極め付けはフレットです。元オーナーさんによりステンレスフレット?に打ち直しされているようで、音の立ち上がりも良く、弾き心地が抜群です。僕のメインギター「ES-175 NT 1991」は一度もフレット打ち直しはしていないので、6〜7割の残位なのですが、最初にこの楽器(1991)を弾いた後にES-175 VOS 2012の方を弾くと指先に当たる感触がまるで違います。指先のツボを押されているような感触がたまりません。

  実は1ヶ月ほどこの楽器を入院させていました。2ヶ月ほど前にライブリハ後の転倒事故でネックとヘッドの間に亀裂が入ってしまったのです。悲しい出来事なので思い出したくもないですが、現在はリペアも完了し、写真ではわからない程度にはなったのですが、今でも傷口を見ると胸が痛みます。

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 次回は生音をお聴かせします。

僕の出会ったギター達(22)

【 Gibson ES-175 1952 (2)】

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 生音とアンプ音の両方をお聴かせしようと思います。まずは生音からです。下の様な感じです。



 弦の張替え時期でもあり、あまり良い音がしてないですか?僕はこのぐらいの感じの音の方が、実は落ち着いていて好みですが、実際に購入の決め手になった音はこんな感じの音ではなく、下の動画の最小の30秒くらいめでの音でした。これは購入する時の試奏動画です。



 どうですか?多分張替えて間もない頃の弦ですね。硬質な音ですが4〜6弦を弾いた時にブンブン鳴って、「これかビンテージのサウンドか!」と思ったものです。体に振動が伝わってきますし、明らか製作したばかりの楽器とは違います。そして、音量がむちゃくちゃ大きくて、まるで「フォークギター」の様に感じました。

 上の動画の30秒以降はアンプ音です。アンプは僕と同じDV Markなので、今までの動画の他の楽器たちの音とも比較できます。

 P90のサウンドはほんと素晴らしいです。音の分離が良く、和音を鳴らすと一つ一つの音がはっきり聞こえてきます。ハンバッカーのような音の集合体ではなく、一音一音の連なりみたいな感じですか?うまく言えないですが、ハムバッカーはうどんでP90は蕎麦ですかねw

 最後の動画は以前Facebookにもアップした動画。とにかく、このギターにはリバーブやディレイを軽くかける以外にまるでエフェクターなど必要はありません。


僕の出会ったギター達(21)

【 Gibson ES-175 1952 (1)】

 僕の所有している楽器の中では一番高価なギター、しかも唯一のビンテージ楽器です。

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 もともとES-175のハム1PUを探し持てめていた時に、たまたまお得意のギタープラネットのホームページで下の写真に目を奪われw、何度も試奏し、色々迷った挙句今年の春に手に入れた素晴らしい楽器です。

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 音については次回にご紹介するとして、今回はルックスについてだけ。

 上の2枚の写真を比べると随分と色味が違いますが、自然光の中では上の写真の色に近いです。とにかく、ボディ表面、裏面共に傷はほとんど無く、びっくりするくらい綺麗です。そして、塗装が濃い部分にはウェザーチェックが程良く入っていて、まさしくビンテージの貫禄です。

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 ヘッドはそれなりに傷や塗装剥げがあります。塗装ハゲには、マジックを塗ってごまかしていますw。一箇所ボディ側面にひどく傷がありますが、楽器を持った時に下になる部分なので目立ちませんし、ここにも色を入れて買った時よりは目立たなくしました。深い傷なので、目立たなくするにはパテ埋めが必要と思いますが、そこまでするつもりもありませんし、このおかげで僕にも手に入れることができる値段になってくれていると諦めています。

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 もともとルックス的にはP-90はあまり好きではなかったのですが、ルックスなんてどうでも良いと思えるくらいの素晴らしい生音だったので購入しました。

 初期スペックということで、19フレット仕様ですが、あまり不都合は感じません。モホガニーネックのローズウッド指板です。ピックガードはもともとありませんでした。あったところで僕はどうせ外しますので、問題なしです。

 次回は生音をお聴かせします。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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