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僕の音楽史(245)

【2018年4月】

 昨年知り合ったピアニスト柳隼一君(柳君については240話参照)に「ピアノとデュオをやってみたいと思っているんですが、お相手してもらえないでしょうか?」と唐突にメッセージを送りました。

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 今まで「山口廣和」君という素晴らしいギタリスト(山口君については238話参照)と何回かデュオでギグをやっていましたが、ピアニストと公式でデュオをやったことがありませんでした。僕はどちらかと言うと、単音でグリグリ弾くタイプ、凝ったハーモニーを聴かせるギタリストでは決してありませんでしたので、ギタリストが皆口を添えて「ピアニストとのデュオは難しい」という中で、がっつりとハーモニーを構築するピアニストとはぜひやってみたいと考えていました。いきなりS級プレイヤー柳くんに、年下だからといってお願いしちゃって良いもんか?と考えましたがw、ピアニストはその当時、自分のバンドのレギュラー・ピアニストの阿部君以外は、柳君しか知りませんでしたし、彼とは何回かライブの後に遊びで演奏したり、彼の誰とでも気負うことなくフランクに話せる性格も知っていたので、図々しくお願いしたわけです。

 彼は「もちろんです!よろしくお願いします!」なんて、飛び上がるほど嬉しい返事が帰ってきました。いきなりブッキングしても良かったのですが、一回くらいはリハーサルをやった方が良かろうと思い、近所のスタジオを押さえてスタンダード中心にリハをやりました。とても楽しいものでした。最初は「彼の演奏に迷惑かけちゃいけない」と少し緊張していましたが、だんだん良い感じになってきて、これなら何回かギグをやれるなと実感できました。

 リハのあと彼と話している中で、ふと思い立ちいました。

 「柳君とデュオで新潟に行こうかな」

 自己のカルテットで「新潟凱旋ツアー」を企画したのですが(244話参照)、予算の問題とメンバーの気持ちが今ひとつということで一旦は諦めたのですが、少なくとも2人だけなら、予算的な問題はクリアできそうです。後は柳くんにその気があるか?だけです。彼に聞いてみます。

 「デュオで新潟に演奏に行く??」

 最初はびっくりしていたようですが、彼の返事はこうでした。

 「ぜひ行きましょう!」

 面白くなってきました。

 

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僕の音楽史(244)

【2018年】

 今回から2018年になります。

 昨年夏以降にリーダーバンドのメンバーが固まり(武田・阿部・座小田・丸谷)、活動は順調でした。スタンダードだけでなく、数回のリハを行って、レパートリーを増やし、オリジナルにも挑戦し、内容的にも充実していました。

 昨年の暮から個人的に考えていることがありました。

 故郷新潟で演奏したいということでした。

 歳を取るごとに故郷が懐かしくなってきました。高校まで生まれ育った新潟に久しぶりに帰りたくなりました。僕のような年齢の方は、この気持は理解できると思います。過去何度か仕事関連で訪れていましたし、非公式で「新潟ジャズストリート」にゲストで数曲ほど演奏したりしていましたが、今度は自分のバンドでガッツリと演奏する機会を作りたいと思いました。それをキッカケに、懐かしい場所や友人達に会いたくなりました。1泊2日くらいで、演奏と久しぶりの新潟を楽しみたいと考えていました。

 バンドのメンバーにそんな話を持ちかけましたが、興味を示したのはドラマーの茜ちゃんだけで、残りの二人はあまり興味を示しませんでしたw。まあ、彼ら二人は「新潟」という土地に、僕のように「特別の意味」を見出さないのも無理はありません。お酒好きであれば「食」の方面から興味も示すのでしょうが、ふたりともお酒は嗜む程度でした。

 実際のところ、集客や採算も心配でした。メンバー4人の交通費や宿泊費に見合う収入を得られる集客は困難だと思いました。バンドメンバー全員が「行きましょう!!」と乗り気であれば、多少僕自身が被っても全然構わないと思ったのですが、「無理に連れてって、その上費用も...」ってほど、僕はお人好しではありません。

 一旦は諦めることにしました。


 

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僕の音楽史(243)

【2017年】

 2017年6月にドラマー丸谷茜さんの参加で、自分のレギュラー・バンドのメンバーも固まり、音楽活動も充実してきました。

 この頃は、ギターも3本のレスポール(カスタム、スタジオ、スペシャル)やSGとGP-10(マルチ)、GR-55(ギタシンセ)も積極的に使っていきました。機材や楽器も相当なペースで買いまくっていました。

 ベースの座小田くんはエレベも素晴らしいですし、ドラムの茜ちゃんはスタンダードからフリーも対応できるドラマーだったので、曲の幅も拡がっていきました。今まで機材の関係で、音色的になかなかサマにならなかった楽曲にもどんどん挑戦していきました。

 この当時の自身のフェイスブックを振り返ると、とても充実していたように思います。個人的に、演奏動画を頻繁にあげていましたし、ライブの数も多く、自分のバンド活動に加え、松原慶史君(ヨッシー)や山口廣和君のような素晴らしいギタリストと演奏する機会を作っていたので、練習量も多く、技術的にもかなり上手くなったように思います。今、当時の動画を見ると「こんな事、とてもできない!」ってものが多かったりしますw。

 当時のライブ音源はたくさんあって、聴いてもらいたい演奏も色々あるのですが、全く整理されていないので、以前にYoutubeに上げた爆音系の演奏の動画や静止画を貼っておきます。特に最初の「オレオ」は個人的にもすごく気に入っています。当時はスタンダードをこんな雰囲気で演奏したかったのです。メンバーの反応も素晴らしいものです。ぜひ聴いてみてください!
 
 今までは、メンバー的にも機材や楽器の点でもなかなかこんな感じで演奏することができなかったので、演奏していてとても楽しいものでした。









 次回から2018年になります。そろそろ「今」に近づいてきました!!

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僕の音楽史(242)

【2017年】6月

 予定通り6月に中野ピグノウズで行いました。この日はドラムスの丸谷茜さんと初共演でした。動画で彼女の演奏を聴いてはいましたが、一緒に演奏するのは初めてでした。一緒に演奏して問題なければ、今後もレギュラーで叩いていただくようお願いするつもりでいました。

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 簡単なリハをやりました。彼女は事前に送っていた譜面をクリアフォルダに入れていて、簡単に内容をさらっているようでした。まあ、一緒に演奏してきたミュージシャンの中では珍しいタイプですw。大概は譜面を忘れてくる人達がほとんどです(もちろん演奏はしっかりやってくれるのですが)。几帳面な性格がとても気に入りましたw。そして、リハの一曲目、たしか「マンデイ・ブルース」だったと記憶していますが、テーマを弾いた後の僕のソロの数秒くらいのフォービートのレガート、これでもう彼女にお願いすることに決めました。思ったとおり、いやいや、想像以上に気に入ってしまいました。

 当日のライブはとても楽しいものとなりました。当日はスーパーベーシスト「落合康介」君にもお願いしていて、とても熱いプレイができたと思いますし、ピアノの阿部君も自ら「ピアノ・トリオで一曲やらせてください」なんて言ってきたくらいですから、彼もこの日の演奏を楽しんでいたのだと思います。

 彼女のプレイ、それはもう、素晴らしいものですが、僕が気にいた点をいくつか書いてみます。

 4ビートでレガートしている時に踏む2拍4拍のハイハット、この切れ味が素晴らしく、とても正確です。しっかりと耳に刻まれるので、僕のような8分音符、16分音符で長尺フレーズを弾くギタリストにとっては無茶苦茶弾きやすいのです。この切れ味ですから、早いテンポで4拍踏む時はもう、抜群の疾走感です。

 太鼓の音、シンバルの音、どれもダイナミック・レンジが広いことです。聴こえないような音から爆音まで、どの音も躍動している感じです。

 構成力が素晴らしいです。ソロについても、一曲通しても、常に起伏や起承転結があって、聴く人を飽きさせません。また、マレットを使ったり、平手で叩いたりと音も多彩ですし、「次は何やっってくれるのだろう?」と演奏していても楽しみです。

 とうとうお気に入りのドラマーを見つけました。そして、彼女もスケジュールの空いている限りは叩いていただけるとのことで、こうして、レギュラーで活動するメンバー4人が新たに決まりました。 

 武田謙治(g)阿部義徳(p)座小田諒一(b)丸谷茜(ds)の4人です。

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僕の音楽史(241)

【2017年】4月

 何回かに渡って書いてきた、ミュージシャン紹介時のお話と時系列的に多少話が前後する部分があります。

 自分のバンドで、レギュラーで叩いてもらえるドラマーを変わらず探していました。一年ほど一緒にやってきた名ドラマーの柳沼くんもなかなかスケジュール調整が難しくなり、音楽性も若干違ってきたことから、早急に新しいドラマーを見つける必要がありました。

 以前このブログで紹介した人気ギタリスト「浅利史花」さんと活動していた「丸谷茜」さんというドラマーの名前を、この時にふと思い出しました。ただ、この時までは、いわゆるジャズを演奏している丸谷さんは、動画では見たことはありませんでしたので、Youtubeで動画をいくつか検索しました。彼女のオリジナル等の演奏はあったのですが、いわゆる「スタンダード・ジャズ」の演奏しているものがなかったので、判断に困りましたが、まずは一緒にやってみるしかないと考え、全く面識もないのに、ずうずうしくも、いきなりメッセージでオファーしました。たまたま6月の中野ピグノウズでのライブのドラマーが未定だったので、お願いし、快く引き受けていただきいました。

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 このときのメッセージのやり取りで、彼女は、実はピアニスト阿部くんとはジャムセッションで既に知り合っていて、「また一緒にやれたら」みたいな話をしていたことが判明しました。彼女は僕のオファーが阿部くんの紹介からのものと思っていたとのことでしたが、これは全くの偶然です。自身がドラムもプレイし(彼は本当にうまいんです)、ドラマーにはこだわりを持っている(?)、そんなピアニストの阿部君が「また一緒に演奏したい!」なんて言っているドラマーだったら、きっと素晴らしいプレイをしてくれるに違いありません。

 6月のライブは、とても楽しいものになるだろうと期待が膨らみました。また、この時は以前紹介したスーパー・ベーシスト「落合康介」君との初共演でもありました。たまたま、ライブまでの間に、彼女が参加しているマーチング・バンドの(?)演奏(スネアドラムだけのプレイでしたが)が阿佐ヶ谷であったので、彼女に会いに行き、簡単な挨拶を済ませておきました。
 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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