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僕の音楽史(192)

【1994年】

 そして表彰式です。僕たちのバンドは「グランプリ」を獲得!そして、それだけでなく「横浜市民賞」までも獲ってしまうという2冠という快挙を成し遂げてしまったのでした!!

 表彰の後、楽屋でメンバーと喜びを分かち合っていると関係者の方が採点表の束を持ってやって来ました。

 「武田さん、おめでとうございます!これ採点表です。圧倒的大差でしたよ。審査員のミュージシャンや一般審査員の方々がコメント書いてくれているから参考にして」

 みんなその場でガサガサとコメントを走り読みし、一喜一憂していきました。

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 みんなアドバイスや感想をしっかりと書いてくれていて、今後の音楽活動の励みになりました。そして、僕は練習に行き詰まると、この採点表を持ち出して来て今でも眺めてしまうことまであります。僕にとって大切な宝となりました。

 審査員ミュージシャンの主なコメントはこんな感じでした。

・アンサンブルも良いし、各々のテクニックも素晴らしい。
・すごく上手いんだが、お勉強バンドに聴こえる。テープ審査のテイクは良い感じだったのに。
・あと一発足らない。上手いだけに困るな。
・みんな上手いしエネルギッシュで良い
・ブルース、曲はGood。ソロが替わったら2Beatにするとか飽きない工夫が欲しかった。

 そして、会場審査員は概ねこんな感じでした。50名以上の方が皆さんしっかり書いてくれていました。
 
・スィングしてノリに乗ってる。パワフルなプレイに魅力いっぱい。
・ギター良かったよ、メロディックなラインがいい。
・みんなすごく元気で本当に良い演奏だと思います。もっと聴きたくなりました。
・荒削りだけどリズム感溢れた元気な演奏だったと思います。
・演奏に華があったと思います。
・素人ぽさがなく舞台慣れしてるし、安心して聴ける。5人ともバランスが取れています。
・舞台度胸があり、視覚的にもGoodでした。
・健康的で暗さがないミュージシャンの集まりに見えました。
・完成度は高いのですが、世界に引き込んでしまうような何かが足りない気がしました。

 ざっと眺めてみると、プロのミュージシャンも一般審査員もみんな同じことを言っているようですね。要するに

「上手いのだが、何かが足りない」

 そして、僕は今だにこう言われ続けていますw。

 こうして、メンバーは変わったとはいえ、昨年度3位だったリベンジを果たすこととなり、副賞としてのレコーディングを勝ち取ることとなりました。

 何日か経ってからキングレコードから封書が届きました。申し込んでおいた「日本ジャズ維新塾」一次審査合格のお知らせでした。

 
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ジャンル : 音楽

僕の音楽史(191)

【1994年】

 審査発表の時の詳細は正直あまり覚えていないのですが、資料が全て残っているのでそれを見ながら思い出した部分を書いていこうと思います。

 他のバンドの演奏は一切聴いていなかったので、自分たちの演奏が他のバンドに比べてどうだったかは全くわかりませんでした。ただ、今思うと自分のバンドを含めて、どのバンドのメンバーも現在も第一線で活動しているミュージシャンでしたので、どこのバンドも悪いはずがありませんし、最終的には審査員の好みだったのかもしれません。

 表彰は資料によると以下の通りでした。

 <グランプリ>賞金20万 CD制作 横浜市内ライブハウス4回出演 明日氷川丸ライブ出演権利
 <横浜市民賞>オリジナルトロフィー
 <特別賞>  オリジナルトロフィー

 昨年は3位入賞だったのですが、今年は本選で5組に絞られていた関係か、順位付けはグランプリのみのようでした。

 昨年と違って審査も随分としっかりやっているようでした。もっとも表彰後に資料をもらってからわかったことで、その時はそんのことは知りませんでしたが。

 審査員はテープ審査の時と同じ6人に1名加わっていました。もう一度審査員の方々を繰り返し書きますが、錚々たるメンバーでしたw。今でも、彼らの前で「演奏しなさい」と言われても尻込みしてしまうような方たちでした。
 
 今田勝さん、坂田明さん、中村誠一さん、ジョージ大塚さん、秋山一将さん、福村博さん、吉野弘志さんです。

 彼ら7人で、課題曲、自由曲のそれぞれについて「テクニック」「アンサンブル」「スイング」「オリジナリティ」「パワーオブエクスプレッション」「魅力度」の6項目を10点満点で点数をつけ、総合得点が高いバンドがグランプリだったようです。そして、それぞれの審査員から「プロミュージシャンになるための一言」が書かれています。

 今年初めての試みとして、公募で募集した横浜市民のジャズファン50名も「市民審査員」として会場に聴きに来ていて、彼らプロの審査員の方達と全く同じ採点方法で点数をつけていました。唯一違うのは「プロミュージシャンになるための一言」ではなく「感想、注目、アドバイス」になっていることでした。そして、市民審査員の総合得点が一番高いバンドは「横浜市民賞」になるのでした。

 発表の時の気持ちや様子はほとんど覚えていないのですが、一つだけ気になっていたことがありました。特別賞はベストプレイヤー賞の意味合いだったと思うのですが、万が一、「うちのバンドのベーシストが選ばれたらまずい」と思っていました。以前書いたように、テープ審査と違うベーシストにお願いしていたことがバレてしまうからです。(幸い大丈夫でしたが...w)。

 グランプリの賞金もさることながら副賞のCD制作は大変魅力的でした。今と違って、誰でもPC上でクオリティが高い楽曲が残せる時代ではありません。僕以外のメンバーはすでにプロ活動はしていましたが、まだCD制作の経験はほとんどなかったので、きっとグランプリを獲りたいと考えていたのだと思います。

 そして表彰式です。僕たちのバンドは「グランプリ」を獲得!そして、それだけでなく「横浜市民賞」までも獲ってしまうという2冠という快挙を成し遂げてしまったのでした!!

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ジャンル : 音楽

僕の音楽史(190)

【1994年】

「横濱ジャズプロムナード」本選大会、白状するとメンバーのベーシストは友人の結婚式と重なって実は出場できなかったのでした。もしかしたらその時点で失格だったのかもしれません。テープ審査のメンバーとは違うわけですからw。ただ、バンド名は「武田謙治グループ」で応募していましたし、ジャズはメンバー、特にベースやドラムスはその都度変わることなど実際のライブで当たり前のように行われますので、少し後ろめたさがありましたが、そのまま代わりのメンバーをお願いして出場しました。代わりのメンバーは以前僕のバンドでベースを弾いてもらっていた「脇義典」に頼みました。

 本選当日の事はあまり覚えていません。当時の資料によると演奏の順番は5バンド中4番目の演奏でした。順番的には非常に良い位置だった思います。前回も書きましたが予定通り課題曲は「朝日の如くさわやかに(ネフェルティティ進行バージョン)」、自由曲は「マンデイ・ブルース(渡辺香津美)」を演奏しました。いつも演奏は生録していることが多かったのですが、この時は録っていなかったようです。したがって、その時の演奏がどうだったが今となってはわかりませんが、終わった後に「最悪!」と思った記憶はありませんので、「可もなく不可もなく」だったのではなかったかと推測できます。

 覚えている事は一つだけ、演奏終了後の審査員にコメントを求めるのですが、ギタリストのバンドということもあって、当然のことながら司会者は僕の憧れのギタリスト「秋山一将」さんにコメントを求めました。秋山さんはこう言ってくれました。

 「かっこいいバンドだね。みんな上手いね。特にギターの武田君、指がそんなに動いて羨ましいな〜w」

 今思うと褒められたのか、チクリと言われたのかはわかりませんがw、思わず僕は「秋山さん、ありがとうございます。僕は学生の時から秋山さんのファンです!」と応えていました。

 5バンドの演奏が終わり、昨年度優勝の「田中信正&荒井皆子DUO」の演奏の後いよいよ審査発表です。

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僕の音楽史(189)

【1994年】

 本選大会出場が決まっていた2つのコンテスト「横濱ジャズプロムナード」と「日本ジャズ維新」のうち、スケジュールの先だった横浜の方から準備を始めました。

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 「横濱ジャズプロムナード」は昨年別のメンバーで出場し、サード・プライズを獲得していましたが、昨年に比べ、しっかりとした企画で随分と予算をかけているなと感じました。

 審査員がそうそうたるメンバーでした。中村誠一さん、ジョージ大塚さん、今田勝さん、福村博さん、吉野弘志さん、そしてなんと僕の心中ではマルティーノと同じくらいの位置付け、あの秋山一将さんがいました。

 本選出場の連絡とともに一次審査で送ったカセットテープに収めた曲についての審査員の手書きの採点とコメントが送られてきました。採点項目は4つに分かれ(テクニック、アンサンブル、スイング、オリジナリティ)、それぞれに10点満点での得点が付けられていました。下の写真のような感じでした。(誰の得点・コメントかはわからないように写してあります。)得点は随分と厳しいなと思いましたが、他のバンドはどんな感じかはわかりません。ただ、コメントは概ね高評価のようでした。とりわけ秋山さんは「ギターの人はかなり上手だと思います。」と書いてくれていて、とても嬉しかったことを覚えていますw。

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 昨年と同様本選大会では2曲の演奏ですが、今年は課題曲と自由曲の2曲を20分以内で演奏という制約事項がありました。課題曲はグリーン・ドルフィン、マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ、ステラ、枯葉、サムデイ、ソフトリーの6曲から選ぶということでしたので、僕らはソフトリーを演奏することに決めました。自由曲についてはテープ審査では、僕のオリジナル曲「Listen」を送っていたのですが、本番では今でも僕のフェバリット曲である「Monday Blues(渡辺香津美さん)」を演奏することにしました。

 リハの時にソフトリーの演奏をしながらアイディアを出し合っていた時、ひょんなことからピアニストが「テーマをマイルスのネフェルティティのコードでやってみると面白い!」と言い出して、僕が弾くテーマに合わせて遊びで弾きだしました。みんな顔を合わせて大笑い。本当に面白いサウンドになりました。テーマの音をコードに合わせ一箇所だけ変更して、もうこれで行こうってことになりました。素晴らしいアイディアだったと思います。

 ソフトリーはテーマを先のようにリハモを施し、続くピアノ・ソロはCマイナーの一発、サックスはサビありの進行、そしてギターはドラムスとデュオでガンガンやってテーマに戻る、こんな感じでいくことにしました。

 一方、マンデイ・ブルースはシンプルにまんまブルースをオーソドックス路線でいこうと決めました。ソフトリーはイケイケで突っ走るので、そんなことばかりやってるバンドと思われたくないからでした。

 忙しいメンバーでしたし、実力のあるミュージシャンでしたので、リハも数回やって終わりだったと思います。

 このバンドの音は音源貼っておくので聴いてみてください。



 一次審査で送ったテープに収録した僕のオリジナル「Listen」です。

 メンバーは・・・ドラムスは宇山君、その他のメンバーは以前もお話しした通り内緒です。ご容赦くださいw。
 

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僕の音楽史(188)

【1994年】

 以前も書きましたが、この頃のバンドはアルトサックスを入れたこともあって、テーマを弾き分けたり、ハモったりと多少バリエーションが増える一方、演奏時間が長くなる傾向がありました。また、フロントがもう一人いるのですから以前に比べ、ギターがあまり目立たなくなった気がします。そして、難しくもありました。

 活動の拠点は「新宿J」と千歳烏山「J-MOOD」、そして昨年度までの浅草や吉祥寺、横浜コンテスト繋がりのイベント出演の仕事がありました。

 このバンドは、今までのバンドと音楽活動に決定的な違いがありました。今までの活動の中心は「イベント」で、仕事がある、なしなどお構いなく「リハーサル」をしっかりやっていました。リハーサルすること、そのものが目的であって、とても楽しいものでした。ところが、このバンドはそれぞれのメンバーが既にプロとして活動を始めてましたし、ライブやイベントが比較的多かったので、リハーサルはあまり行えませんでした。また、そんなリハーサルを行う必要もないくらいの実力のあるプレイヤー達でした。その辺がなんとなく逆に不満であって、「自分のバンド」という気持ちが少し希薄になってきました。正直に言ってしまうと、彼らと一緒に演奏するだけの力が僕にはまだなかったのかもしれません。

 こんな感じで活動をしていた頃、雑誌で見かけた2つのコンテストに応募しようと思いました。一つは「横浜ジャズプロムナード’94コンペティション」。これは昨年、別のメンバーで出演し、「Third Prize」を獲得したもの。要は「リベンジ」ですw。もうひとつは正確な名前はお覚えていませんが、キングレコード主催の「日本ジャズ維新」というものでした。

 どちらのコンテストも、今まで録り溜めていたライブ録音があったので、それを応募して予選通過し、本選に出場が決まっていました。どちらのコンテストも課題曲と自由曲の2曲を演奏する内容でした。そこで、スケジュールが先の横浜ジャズプロムナードに向けてリハーサルを行うことにしました。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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