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僕の音楽史(7)

【小学校5年~6年生(1972~73年)】

 まだ、小学校時代が続きます。

 今まで2回に渡って書いてきたユーライア・ヒープにやや遅れて、兄が友人から「危機/イエス」を借りてきました。兄は随分と気に入っていたようですが、僕の評価はNGでした。理由は2つ、「曲が長すぎること」、「エレキ・ギターの音が三味線の音みたいでかっこ悪い」でした。イエスは、ユーライア・ヒープとほぼ同時期に来日していて、兄はしきりに「ユーライア・ヒープではなく、イエスの方を観に行けばよかった!」と悔しがっていましたが、僕は断じてそんなことはないと思っていました。ギタリストのスティーブ・ハウの使うギブソンのES-335やES-175なども、当時の僕にはとてもカッコ悪く見えました。また。キーボードのリック・ウェイクマンの経歴を見て、「クラシック出身の奴に何がわかる!」なんて感じていました。その時はほとんど聴かずにいました。

【危機】
危機 yes_ranking - コピー



 数ヶ月後、兄が「これならどうだ!」ってことで、「こわれもの/イエス」を借りてきました、曲が短いからなのか、数ヶ月の間に音楽的に成長したのか、理由は全く分かりませんが、無茶苦茶気に入りました。毎日「ラウンド・アバウト」「南の空」「燃える朝焼け」を聴き続けました。このアルバムに、メンバー紹介のブックレットが付いていて、この時初めてボーカリストの「ジョン・アンダーソン」が女ではなく、男であることを知りました。

【こわれもの】
こわれもの


  「こわれもの」が気に入ったので、「危機」を再度聴き直してみました。あんなに、好きにはなれなかったアルバムも、大好きになってしまいました。要は、自分があのアルバムの音楽性を理解できるほど熟していなかったってことだと思います。

  その後、「イエスソングス/イエス」のライブ・アルバムが発売されます。なんと3枚組で、発売当初は確か¥4,700だったと思います。予約して、兄は発売当日買ってきました。兄と一緒に聴いて、驚愕しました。「あれだけのオーケストレーションをライブで再現できるなんて!凄すぎる!!」と思いました。しかも、ライブならではの、迫力満点の演奏でした。比較するのは変ですが、正直「ユーライア・ヒープとはレベルが違うぞ」と思ったりもしました。そして、クラッシック・ギターの素養のあるスティーブ・ハウの演奏を聴いて、当時つまらないと思いだしてきたギターレッスンも「いずれ役に立つ時が来る。我慢して習い続けよう」と思いなおしました。

【イエスソングズ】
yessongs.jpg yessongs_uk_arrival.jpg


 「やっぱりイエスの方を観に行った方がよかったかもしれない・・・・。」


【音源コーナー】

ラウンドアバウト(こわれもの)

南の空(こわれもの)

燃える朝焼け(こわれもの)

シベリアン・カートル(危機)

 

 

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

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イエス

私なんか大学時に「危機」を購入、理解できず、30代で聴き直して初めて良さが分かりました。
シベリアンカトゥールなんて壮絶な曲ですよね。
イエスは数多あるプログレの中で、特にクラシックの要素が強いので、じっくり聴く必要かが有りますよね。
ステレオの前で、45分間音と相対するようなスタイルは今時ないとは思いますが、、、、

確かにそうですね!

そうですね。itunes やyoutube に慣れた人達に45分3曲は厳しいですね!
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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